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校長日記

校内の一コマ(2023.7.4)

最近、事務作業にばかり追われてしまい、校長室に閉じこもり気味でありました。

これではだめだと、とりあえず、校内を散歩しようということで、多目的ホールを通りかかると、写真のような青竹と『七夕企画展示中』の表示を発見! そばには、自分が叶えたい目標や願い事を書いて飾ることができる短冊もあるじゃないですか!

なんてナイスな企画!

どれどれ、生徒たちはどんな短冊を書いているのかなと…。

「しあわせになりたい!」

「楽して生きたい!」

「好きな人に、好きな人がいませんように…」

「ずっと一緒にいられますように…」

「なにわ男子に逢えますように…」

「友達といつまでも仲良くいられますように…」

「すぐ怒らないように心がける!!」

「今日から気温5℃下がりますように。ぶっちゃけいうと24℃ぐらいがいい!」

「誰か、雇ってください!」

「弟が健康でいられますように…」

生徒たちの心の言葉を読ませてもらったら、私の心がほぐされておりました。

「生徒たちみんな、それぞれにしあわせな人生を送れますように…」

 

年度初めの風景と雑感

令和5年度が始まりました!

先週は、生徒会行事の対面式&部活動紹介があり、生徒会長の根本君より、「本宮高校がみんなにとってより良い場であり続けるために、お互いの違いを認め合うことを大切にしていこう!」という話がありましたが、本当に素晴らしい挨拶でした!

今年度は、秋に公開文化祭「檀陵祭」が開催されます。ここのところの春爛漫の陽気も相まって、どことなくわくわくとした雰囲気の中で令和5年度が始まりました。

本校では、入学式での書道部員による書道パフォーマンスが伝統になっていますが、今年度の文字は「希望」でした。

  生徒諸君!

  成長は、それを望むこと「希望」から始まります。

  「希望」は、行動するためのエネルギーの源泉。

  行動することで初めて見える景色があるはず。それを楽しめたなら最高!

  行動して失敗しても学べることは多いし、

  それならば「希望」を握りしめて進んで行くしかない!

そんな思いを込めて、可能性の塊の君たちこそ、私たちの未来への「希望」なのです!

探究活動の様子

 2年生の修学旅行も無事終了し、今、探究活動が着々と進んでいます。

分野「はたらく」では、仕事・働くこと・販売・経営・職業、分野「そだてる」では、保育・教育・成長、分野「くらし」では、環境・地域、分野「からだ」では、医療・福祉・健康・運動、分野「その他」では、以上の分野に該当しないその他の内容で、生徒たちが「本宮市をもっと好きになる(好きになってもらう)」ことを目指す取り組みをそれぞれに設定し探究中です。

 今日は、分野「はたらく」の探究で、今は懐かしい?「石焼き芋」の製造・販売に挑戦するゼミの様子を見せてもらいました。なんと、石焼き芋の窯を業者さんに作成してもらい、本日は、石焼き芋販売のプロでもあるTSサポートの佐藤敏則さんに学校にお越しいただき、その作業の基本を伝授していただくとともに、商売をする上で大切な基本を教えていただきました。生徒たちは、実際に作業しながら身体で感覚をつかんでいくことの大切さや、シンプルな作業の中にこそある働く喜びの神髄を感じ取っていたように感じます。

 本校生の肝煎りの石焼き芋の製造・販売は、本宮市の秋祭りなどの機会に本宮市内各所で行う予定とのこと。私も試食させてもらいましたが、さつまいもの品種にもこだわり、これもまた逸品でした。

 

 

1学期終業式を終えて。

本日、1学期の終業式を行いました。

式の校長からの話では、私たちは誰でも、一人の人間として命が守られ、社会のルールの中で明るく楽しい生活をおくる権利「人権」を持っていることに触れながら、「相手の気持ちを考えて行動することの大切さ」「人との関わりの中で困ったことがあり、深く悩んでしまうような時は、勇気を出して誰か信頼できる大人に相談すること、SOSを発信して身を守ること」について話をしました。

 生徒たちが、この1学期を振り返り、どんな気持ちでいるのかは様々だと思います。成績が思うように振るわなかった生徒もいると思います。そうであるなら、ここから、くじけずに、自分の学習の仕方を変えてみることや、得た知識を実際に使うことを繰り返しやってみることについて伝えました。人は、地道な代わり映えしないような毎日の中で、ゆっくりと確実に変化し成長していく奇跡的な力を持った存在であり、そんな自分を信じることを忘れないでほしいと願います。

 そして、最も伝えたいこと「自分の命を大切にすること」についての話をしました。生徒たちは、社会に向けて飛び立っていく時のために、それぞれが、自分自身の社会との関わり方について、悩みながら、密かに必死で考えているはずです。時に、自分の存在意義が見つからない不安に苛まれてしまうこともあるのではないでしょうか。今日、生徒諸君に伝えたのは、オーストリア、ウィーンに生まれ、精神科医、心理学者で、第二次世界大戦中にユダヤ人であるためにナチスによって強制収容所に送られ極限の体験をしたヴィクトール・エミール・フランクルが、その体験を基に書いた著書『夜と霧』で説いていることについてです。 “ 自分の将来に待っている、自分を必要としている「何か」あるいは「誰か」のためにも、私たちは、自分の命を大切にしながら、試練を乗り越え、生きていかなければならない “ ということです。

 終業式の後、自ら志願した生徒たちによる学校周辺のゴミ拾い「クリーン作戦」が行われました。蒸し暑い中、作業する生徒たちを取材しながら、あらためて、生徒たちが有意義で充実した夏休みを過ごして、また元気に2学期に臨んでくれることを願うばかりです。

ミライ・ラボ スタート!!

昨日(R4.5.11)本校の2・3年生による「総合的な探究の時間」の取り組み「ミライ・ラボ」が始動しました!

前にもお知らせしましたが、本宮市の方々の様々なご支援をいただきながら「もっと本宮を好きになる。」を大テーマに、生徒たち自らが地域の課題や更なる魅力化策に取り組みます。

本宮市をもっと知るために、学校から飛び出して本宮市の様々な場所を訪れたり地域の方のお話を伺ったりしながら、生徒たちの想像力と創造力を総動員して「自分たちに何ができるか、何をすべきか」を考え悩みながら進んでいくのだと思います。教員はアドバイザーという立場で、生徒たちの主体的な活動を支援します。

様々な場に身を置いてみること、いろんな方と出会って話をしてみること、とにかく失敗してもいいから自分の考えを持って行動してみること、このことを思う存分やってみたら、失敗して恥をかくようなことが多少あったとしても(いや、むしろ失敗の経験から学びながら)きっと生徒たちは、少しずつ今よりもたくましくなっていくのだろうなと、本日の説明を聞いている生徒諸君の背中を見ながら、勝手に期待でわくわくしてしまいました。

本宮市春まつりに参加してきました。

4月16日(土)、本宮市白沢のふれあい夢広場で開催された本宮市春まつりに参加してきました。

開会式イベントでの本校書道部と安達太良太鼓のコラボレーションによるパフォーマンス、ステージイベントでの本校吹奏楽部の演奏、出店では、総合的な探究の時間の「本宮6次化商品開発ゼミ」の生徒たちが開発した「とろけるような恋塩味スティック」を販売するなど、生徒たちの活躍の様子を見ることができました。「とろけるような恋塩味スティック」は、本宮市特産の長芋を使用したポテトスティックで、私もすでに4つ目を購入!まさに人を夢中にさせる逸品なのです。

本校は、令和3年4月に本宮市との包括連携に関する協定を締結し様々なご支援をいただいており、2・3年生の「総合的な探究の時間」の授業「ミライラボ」では「もっと本宮を好きになる」を大テーマに、本宮市の課題解決やさらなる魅力化策に高校生ならではの柔軟な視点で取り組むプロジェクト学習を推進しています。本校の特色であるこの取り組みを通して、生徒たちそれぞれが挑戦し失敗から学びながら「体験することを楽しみながら学んじゃう!」というような取り組みになっていけばいいなと思っています。本宮市春まつりをスタートに、今年度も本宮市を舞台にした本校生のダイナミックな活動が生まれることを楽しみにしている今日この頃です。

 

終業式を終えて

先ほど、3学期の終業式が終わりました。今年度の最後の話として、東日本大震災と原発事故の伝承についての話と、探究活動をとおして、生きる力、生き抜く力をしっかりと身に付けてほしいことを話しました。昨日の臨時休業、本日朝のJR東北本線の大幅な遅延などにより、1年生、2年生でも参加できていない生徒もいたことは少し残念でしたが、それぞれの新年度が迎えられるよう、準備をしっかりとしてほしいと期待しています。

 

卒業おめでとう。

令和3年度の卒業証書授与式も好天に恵まれた3月1日に終えることが出来ました。
卒業生の皆さん、あらためまして卒業おめでとうございます。
式辞を掲載させて頂きます。

『 暦も三月となり、例年にない寒波や大雪に見舞われた冬から、春の気配が安達太良山や阿武隈川を少しずつ優しくつつみ、新しい季節への喜びが感じられるこの良き日に、本宮市長 高松義行(たかまつぎぎょう)様をはじめ、御来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席をいただき、令和三年度、福島県立本宮高等学校の卒業証書授与式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、皆様に厚く御礼を申し上げます。
 だだ今、卒業証書を授与された百四十六名の卒業生の皆さん、皆さんは、本校での高校生活における努力と成長の証を持って、本日、百七年年間の歴史と伝統のある、福島県立本宮高等学校を旅立ちます。本当におめでとうございます。
 また、これまで、お子様をいつくしみ、全力で支えてこられました保護者の皆様にとりましても、お子様が高校卒業という節目を迎えられましたことは、大きな喜びであると御推察を申し上げます。また、これまでの本校へのご支援に対し、あらためまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 さて、本校の教育活動のスローガンでもある「ココで創ろう 君のミライ」ですが、ここ本宮高校で、卒業生の皆さんは、自分自身のミライに繋がる何を創ることができましたか。自分の胸の中で構いませんので、今、高校生活を振り返って、確認してみてください。授業のことを思い起こした人、遠足、檀陵祭や小文化祭、スポーツ大会等の行事が真っ先に頭に浮かんだ人、部活動や校外で経験したことを考えた人、一人一人違いはあると思いますが、自分自身の未来に役立つミライ、美しい蕾づくりが、皆さんの心と身体の中にしっかりと蓄積され、これからの生きる力になることと確信しております。
 そして今、皆さんはそれぞれの新しい未来の入口に立っています。「ココで創ろう 君のミライ」は、「今この瞬間に、この場所で、一人一人が」という意味を込めていますので、これからは、皆さん一人一人の人生のスローガンにして頂きたいと思います。皆さんはこれからも、それぞれが、進学先や就職先のそれぞれの場所で、その時その時に、未来を創っていくことになります。それは、楽しく喜びにあふれることばかりではないかもしれません。しかし、本校での学びや経験で身に付けた力と、本校の校訓である、「真摯、結束、身命」の真結身(まゆみ)の教えを高校生活において、常に行動指針としてきたことは、その時その時の難しい状況を解決し、乗り越えていくための、人生の礎(いしづえ)となり、皆さんを支え、未来に向けて前進し続けることに役立つはずです。

 また、皆さんは、二年前の台風十九号による水害や、昨年からの新型コロナウイルス感染症への対応など、過去に経験の無い大きな困難を乗り越えてきました。その様な中でも、昨年度の公開文化祭である檀稜祭や、今年度からスタートを切った、ゼミ方式による探究活動など、皆さんの活躍は、これからそれを引き継ぐ、後輩、在校生にとって見本となる、大変素晴らしいものでした。先日行われました、本宮市主催の報告会においても、学校を代表しての七つの発表に対して、本日御来賓としておいで頂いています高松市長さんからは、心温まる励みとなるご講評をいただきました。会場にお越し頂いた多くの方々からも、発表に対して高い評価のコメントを頂いています。皆さん卒業生が今年一年間頑張ってくれた成果だと思います。これからの時代を生き抜く皆さんにとって、予想できない困難な課題に果敢に挑戦し、地域などで活躍するための力を身に付けることは、とても重要です。皆さんは、探究活動などの、解のない、答えが一つではない学びに対して、主体的に創造的に取り組見ました。この様な活動をとおして、将来、生涯をとおして役に立つ力を身に付けることが出来ました。その力が、皆さんの前途ある未来を切り拓いてくれることに期待をしています。

 あと十日で、あの東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の発生から十一年目となります。復旧や復興も、新たな段階に入っていますが、その担い手は、若くこれからの前途が有望な卒業生の皆さんだと思います。本校の校歌の三番の歌詞は、
「いざ新しき世をぞ創らん」で、締めくくられています。その意気込みを皆さんは持ち続けて、これからの新しい社会を創ってくれるものと楽しみにしております。

 結びに、本日ご多忙の中、卒業生を祝福してくださるためにおいでいただいた、御来賓の皆様、卒業生を支えてこられた保護者の皆様に、日頃の御礼を申し上げ、皆様のご多幸をお祈りするとともに、卒業生が幸せな人生を送り、社会で大いに活躍することを期待いたしまして、式辞といたします。』

3学期スタートしました。

本日、始業式を行い、3学期がスタートしました。授業日数は少ないのですが、総合的な探究の時間の発表会、学年末考査、入学試験、卒業式、・・と多くの行事等が詰まっています。新型コロナウイルス感染症についても、校内の感染防止対策を引き続き行い、教育活動を実施していきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。以下に、本日の始業式での校長の話の要旨を掲載しておきます。

 3学期の始業式にあたり、お話しをさせて頂きます。この冬休み、皆さんはどんな生活を送っていたでしょうか。き
っと、充実した年末年始を送ることが出来たのではないかと思います。
 また「コロナ」と、言われそうですが、大事なことなので、確認させてください。つい先日まで福島県内の新型コロナウイルス感染症への感染者も0や一桁で来ていましたが、急に 20 人や 30 人という数がニュース等で流されています。昨日のニュースでは、福島県内においても市中感染が確認されたとの情報が流されていました。基本的な対策は変わりありません。感染力の強いオミクロン株の場合、あっという間に集団感染、クラスターとなってしまうかもしれません。ワクチン接種を終えていても一定の緊張感を持って、油断せずに、マスク、消毒等、引き続き継続して取り組んでください。
 さて、新年を迎えて、「気持ちを新たに」、とか、「今年の抱負は」等と言うことを、様々な場面で耳にします。大きな節目としては、年度の変わり目もありますが、新年を迎えて、気持ちににもリセットを掛けることは意味が大きいかもしれません。では、「気持ちを新たに」するとはどういうことなんでしょうか。ある辞書には、「物事に対する心の持ちようを改めて行うこと」と書かれています。例として、次のような事が書いてありました。「気持ちを新たに、仕事に向かう」という時は、それまで仕事に対して持っていた心の持ち方を改めて、新鮮な気持ちで仕事をする、新しい心の持ちようで仕事をするという意味があるとのことです。新鮮な気持ちで、新しい心の持ちようで、ということですが、仕事に限らず、学習や部活動、習い事、何にでも当てはめることが出来ます。「気持ちを新たにする」ことは、新鮮な気持ちになるということなので、モチベーションを高めたり、維持していくのにはとても有効なんです。節目節目で、上手に「気持ちを新たに」して、皆さんのそれぞれの目標達成に向けて頑張ってください。
モチベーションを高めるということから、
 次に、自分自身への満足しているか、つまり自己肯定感についての話をしたいと思います。「自己肯定感」に関して、内閣府が公表しているデータですが、諸外国に比べて日本の若者は自分自身に満足している者の割合が低く、調査対象の 13 歳から 29 歳までの全体では、45.8 %となっています。参考までに、アメリカ 86.0 %、イギリス 83.1 %、ドイツ 80.9 %、フランス 82.7 %、スウェーデン 74.4 %、お隣の韓国は 71.5 %という結果です。自分自身への満足とは、自己評価と言っても良いかもしれないが、日本人は若者に限らず自己評価が低すぎるのかもしれません。他人からの評価よりも自分自身が過大に良く評価していると、自分に甘い人間であるかのように捉える傾向があります。一昔前の日本社会では、自分自身を控えめに評価することは美徳のように考えられてきたと思いますが、国際社
会を生き抜く今日の日本人としては、むしろ、自分自身、自己を客観視して自己を見つめ、自己の向上を図り、個性を伸ばして充実した生き方を追求することが求められているように変化してきているように思われます。しっかりと自分自身を肯定的に捉え、満足するような自己肯定感を持つことによって、他人からのアドバイスや批判に対しても、自分自身の改善やより良い方向性への軌道修正のためのヒントと捉えて、大きなストレスになることが
回避できるものと思われます。つまり、しっかりと自分の良さや存在意義を自覚することが、モチベーションの向上や維持に繋がると言えると思います。
 少し、抽象的な話だったかもしれませんが、生徒の皆さんは、まずは自分で自分自身を肯定的に捉え、「自分なんて」と自分自身への評価を下げず、「自分だからこそ」と胸を張って、「自分ならできる」と前向きに取り組んでください。ココで創ろう、君のミライで、ミライ(美蕾)を創っていくことも、自己肯定感をもつことに直結しているのだと思います。
 最後になりますが、短い3学期ですが、時間を有効に、がんばってください。

2学期を終えて

本日、午前中に2学期の終業式を行いました。式で話をした内容は、下記のとおりです。

 2学期の終業式にあたり、お話しをさせて頂きます。昨年度の事を、思い出していたのですが、1年前の2学期終業式は、コロナによる年度はじめの臨時休業の分の授業を確保するために2学期を3日間延長して23日に行われました。現在のところコロナによる感染者等の状況も福島県内においては極めて少ない状況が続いていて少しほっとしているところです。しかし、今朝のニュースなどでもオミクロン株に関する情報が流されていましたが、生徒の皆さんも、この冬休みも一定の緊張感は持って、生活をして欲しいと思います。

 話は変わりますが、先ほど多くの表彰状を伝達させて頂きました。表彰された皆さん、改めまして表彰おめでとうございました。昨日の小文化祭の際にもお話しさせて頂いた中で、発表の場は、自分自身の力がどれだけ着いているのかの確認が出来ると言いました。大会やコンクールなどで、表彰された生徒の皆さんは、間違いなく、普段の努力や取組で成果があげられた証なんだと思います。「ココで創ろう、君のミライ」の未来に向けての美蕾が育まれていることでもありますので、引き続き、日々の努力を継続してください。

 今日は、インターネットの特に、SNSの不適切な利用のことをこの機会にお話しさせてもらおうと思います。2年前のある調査データですが、高校生の92%、中学生の75%が、スマートフォンを利用しているそうです。最近、県内の多くの高校で、SNSの不適切な利用から、加害、被害に繋がった件が多数発生しています。本校も無関係ではありません。
 SNSもいろいろとありますが、総務省の令和元年度の調査によると、10 代の者のうち 94.4%が LINE を、69.0%が Twitter を、28.9%が Facebook を、63.4%が Instagramを、47.9%が TikTok を利用しているそうです。
 ここで、確認しておきたいのは、SNS自体は、ツールですので、適切に使う事さえできれば、とても便利で、有用なものだと思います。物理的な距離も関係なく、様々な情報を発信したり、やりとりできることは、人と人との繋がりやネットワークを、オフラインの世界では考えられないくらい広げてくれる、様々な可能性も、ある意味で無限大なのかもしれません。
 ただ、気をつけて欲しいのは、相手の姿が直接見えない、どこにいて何をしている人かどうかも分からないという、対面でのコミュニケーションとは異なることをしっかりと理解しておかなければならないと思います。また、文字や画像、動画、一度アップロードしたデータは、自分の手から離れて、様々な人のもとに渡ることもあるのだと言うことも、常に意識しておいて欲しいと思います。ふざけ半分にアップした画像が大きな問題となったり、安易に書き込んだ文字や文章が、その後、大きな問題となったり、あっという間に皆さん自身が加害者になることもあります。そうならないためには、あげて良い画像なのか、動画なのかなど、確認することを習慣化することも大切なのかもしれません。
 それから、匿名性や直接姿が見えないことを利用した、悪意を持ってSNSを通じて接触してくる人たちもいます。金銭的、性的なトラブル、被害に遭わないようにするためにも、普段やりとりをしている人ではない人からの友だち申請など、安易に承認などしないようにすべきだと思います。これから、冬期休業に入ると、スマホを使用する時間も増えるかもしれませんが、くれぐれも慎重に、適切に使用するよう心がけて、被害者にも加害者にもならないようお願いします。

  最後になりますが、来年は、寅(とら)どしです。虎は「力」や「権威」の象徴です。≪虎の威を借る狐≫は他人の権威をかさにきて威張り散らす小者という意味で、あまり良い意味には使われません。ただ、来年こそは「虎」の威を借りてでも「コロナ」を退散させて、もっと自由に行動できる年なれば良いのにと願うばかりです。

 来年も、ミライに向けて、しっかりと日々の努力を積み重ねて下さい。期待しています。

「税に関する高校生の作文」二本松税務署長賞受賞、髙橋らぶ(1年)さん

本日、二本松税務署長の武内邦夫様と、同総務課長の伊藤裕様が来校され、13:00より校長室で、「税に関する高校生の作文」二本松税務署長賞の賞状と記念品の授与が行われました。高橋さんの作文では「税金について」のタイトルで、国の一般会計歳出の1/3を占める社会保障費に着目して、高齢化の課題を抱える日本の構造的な問題に関しての自分の思いを述べたものでした。武内署長さんからは、社会保障に視点を当てたとても素晴らしい作文でしたと、お褒めの言葉もいただきました。本校では、このコンクールに、1年生98名が参加しました。このような機会に、税の仕組みや、税を財源としている国や地方公共団体等の予算等に関しての理解を深めることは重要なことだと思います。画像は、表彰後の校長室でのものです。

 

2年ぶりのインターンシップ(2学年)、他

本日から、3日間のインターンシップ(2学年)がスタートしました。あいにくの雨ですが、昨年度の新型コロナウイルスへの対応による中止を挟んで、2年ぶりの実施となりました。2学年の全生徒による実施が難しく、就職を希望している生徒をメインにしての実施となりました。多くの企業さん・事業所さん等の受入れ先の皆様へはあらためて感謝いたします。事故等なく、多くの学びや経験のある体験活動となることを期待しています。また、学校に残っている2学年の生徒は、進学や将来の就職に向けてのガイダンスが行われています。こちらに参加している生徒にも、普段学ぶことのできない学びから、来年度の受験に向けて、心も頭もギアを一段上げてくれるのではと期待しています。

話は変わりますが、本校の同窓会館「やまなみ会館」で、本日、11/19~21日に実施されるハンドボール競技の新人戦の県大会の組み合わせ抽選会等が行われています。地区大会までは無観客での大会の実施となりましたが、この県大会から、制限は設けられるようですが保護者の観戦も復活させての大会となるようです。まだ完全にコロナ禍前に戻っているわけではありませんが、少し明るい希望を感じさせる情報だと思います。本校の男子生徒は、福島北・川俣との合同チームでの出場となります。健闘してくれるものと期待しています。

令和4年度の入学者選抜(特色選抜)の実施について

本日、前期選抜等の入学者選抜の本校の実施要項が、ホームページにアップロードされました。詳細は実施要項をお読みいただきたいと思います。令和4年度の入学者選抜は、入試制度が変更されて3回目の入試となります。過去2回目の実施状況等を踏まえて、特色選抜のA型には実技を、B型にはプレゼンテーションを導入しました。新たなこととなると、何か大変だと感じることもあるとは思います。ただ、本校では志願してほしい生徒像は従来どおりとしていますので、高校3年間で、校内外において自分がやりたい(やり続けたい)ことのしっかりとした計画や思いを持っている中学生には、それらをしっかりとアピールしてもらいえるものと考えています。実技の具体的な内容や、プレゼンテーションの実施についての詳細は実施要項で確認していただき、多くの中学生にチャレンジしてほしいと思います。

野球の定期戦を観戦して

3日(水)に、しらさわグリーンパークで行われた、安達高校、二本松工業高校さんとの定期戦を観戦し、本校野球部の応援をしました。今年の春、レギュラーメンバーに硬球にも慣れていない1年生が多くいる状態からのスタートでしたが、見違えるように頼もしく、堂々とプレーする姿に今後に向けての大きな希望を感じました。ぜひ、来年の夏に向けて、精進して一層の向上を期待したいと思っております。スタンドには多くの保護者の皆様も駆けつけてくださり、熱心な心のこもった声援、頭が下がる思いでした。下の画像は、保護者会でつくられたタオルを持つ、保護者会の豊田会長さんです。

2学期のスタートにあたって

本日から、いよいよ2学期がスタートです。新型コロナの感染拡大が気になるところですが、生徒一人一人にとって、充実した2学期となるよう期待しています。以下は、始業式(放送による)での話の内容です。

 2学期のスタートにあたって、少しお話しをさせて頂きます。今日の始業式は、体育館に集合してもらうのではなく、放送にしました。新型コロナ感染症の拡大防止に関わっての措置ですが、その辺は、後ほどお話ししたいと思います。

 まずは、この夏休み、大きな事故等の連絡もなく、ほっとしています。皆さんも、こうして2学期のスタートを迎えることができて、一安心といったところでしょうか。
 ところで、この夏休みは、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、皆さん一人一人の自分の将来に備えての蕾になるような取組が出来たでしょうか?遠方への旅行や、イベントへの参加などが今年も出来なかったのですが、それぞれがやれることは沢山あったのだと思いますし、それぞれが自分なりの目標を定めて、工夫しながら頑張っていたのではないかと思っています。

 先日閉会したオリンピックですが、無観客と言うこともあってか、様々な種目の中継が、テレビやネットなど様々なメディアを介して、行われていました。コロナ禍でもあり、開催自体に対しても様々な意見がありましたが、それぞれの競技では、いろいろなドラマがあり、そこには、沢山学ぶべき事、考えさせられることが詰まっていたのではないかと思います。明日、24日にはパラリンピックの開会式が行われ、9月5日までのスケジュールが組まれています。可能な範囲で、競技の様子を見て、パラリンピック、パラスポーツを通して、様々な障害についての理解をする機会としてもらいたいと思います。折角ですので、パラリンピックの基本コンセプトの3つを紹介したいと思います。
 1つ目が、「全員が自己ベスト」です。全てのアスリートが、最高のパフォーマンスを発揮し、自己ベストを記録できる大会の実現だそうです。
 2つ目が、「多様性と調和」です。人種、性別、言語、宗教、障害の有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩するとして、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識して、共生社会をはぐくむ契機としたいということだそうです。
 3つ目が、「未来への継承」です。これは、1964年の東京大会が、日本を大きく変革して、高度成長の弾みとなったことがベースにあります。今回の2020大会は、日本から世界にポジティブな変革を促し、それらをレガシーとして未来へ継承するとしています。この場合のレガシーは、伝統のような意味合いが強いかもしれません。
 この3つのコンセプトを確認していて、本校の「真結身」の教えとの重なりを感じました。後で、皆さんも確認してみてください。

 今日は、放送なので、手短にしたいと思いますので、新型コロナウイルス感染症に関することを、いくつかお話しします。まず、「まん延防止等重点措置」が本県では、いわき市に追加して郡山市が指定されました。それを受けて、福島県教育委員会から、郡山市の県立学校と、その近隣の須賀川市、本宮市、鏡石町、三春町の県立学校についても、部活動の活動を個人や少人数にすることと、短時間にすることが通知されました。本日から、来月12日までの予定となっています。
 学校生活における感染防止対策の見直し、再確認等をこれから厚生部の佐藤淳治先生や担任の先生から話がありますので、しっかりと聞いて、各人が、しっかりと意識して活動や行動をとってください。また、部活動については、それぞれの担当の先生の指示を受けて、その指示にしたがってください。
 一人一人が、緊張感を持って、感染防止に努めて下さい。2学期には、多くの行事等も控えています。また、3年生は進路に向けて非常に重要な時期にもなります。真結身の教えのまさに「結束」で、みんなでこの状況を乗り切りましょう。
 感染リスクはゼロはありえません。生徒の皆さんやその家族、先生方など、身近な人が何時罹ってもおかしくありません。罹った人やその家族の人たちへの誹謗中傷は絶対に無いようにしてください。周りで罹った人が出たときには、早く直って、復帰できることを願ってあげられるような、そのような優しい気持ちを持ちたいものです。

 最後になりますが、この2学期、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、それぞれの未来に向けての蕾づくりをしっかりと行えることを期待して、始業式の話としたいと思います。

1学期を終えて

終業式の校長からの話の内容の要旨を掲載させて頂きます。

 1学期の終業式にあたって、お話しをさせて頂きます。
 皆さんにとって、この1学期は、どんな学期でしたか?それぞれが、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、皆さん一人一人が自分の将来に備えての蕾になるような、取組ができたでしょうか?それぞれが、自分自身に問いかけてみて下さい。
 令和3年度に入って、昨年度は実施できなかった高体連や県総体、高校野球などの大会が、多くは無観客でしたが実施されるなど、新型コロナウイルスへの対応をしながらも出来たことはよかったと思います。いままで、やって当たり前だったことが、必ずしもあたりまえではないことを昨年は痛感したところでもあり、参加した皆さんにとっては、とても貴重な経験となったと思います。
 
 始業式には、校訓の真結身の教えについて、行動規範であり、常に意識して学校生活を送って欲しいことを話しました。真摯、結束、身命、皆さん一人一人の行動規範として、あらためて確認しておいて下さい。真結身の教えをベースにして、ココで創ろう君のミライに繋げて欲しいと思います。

 ところで、明日は、開会式前ではありますが、福島市のあづま球場で、ソフトボール競技が始まります。午前9時から、オーストラリアと日本の試合が全ての競技の中でも、最初の試合と言うことになります。いろいろな課題を抱えながら開催されるオリンピックですが、皆さんにとって、生涯に渡って記憶にとどめられるような素晴らしいプレーを、それぞれの代表選手には期待したいと思います。可能であれば、ぜひテレビなどで観戦してください。
 オリンピックと言えば、先日、バドミントン男子の日本代表の桃田賢斗選手が、抱負を述べている映像を見ました。彼が、多くの方々への「感謝」を語っていました。それを聞いたときに、思い出したことがありました。何かというと、桃田選手は、出身は香川県ですが、香川の小学校を卒業した後、双葉郡富岡町の富岡第一中学校に入学し、富岡高校を卒業するまでの中高6年間を福島県で過ごしました。彼のように、全国から、小学生で選抜された子が、富岡一中・富岡高校で中高6年間を一貫してバドミントンの選手強化を行うプログラムは、ビクトリープログラムと呼んでいます。毎年、10名程度の小学生が、中学校の入学と同時に、親元を離れて、ここ福島で共同生活をスタートすることになります。富岡高校の休校によって、このプログラムは現在ふたば未来学園中学校・高等学校に移っています。
 校長先生は、平成27年と28年の2年間、富岡第一中学校の校長をしてました。その時に、先ほどの桃田選手の後輩の中学生高校生と関わっていましたが、彼ら彼女たちも、桃田選手と同じように「感謝」を常に言葉に表していました。自分たちを支えてくれている様々な人への「感謝」を常に表し続けることは、とても素晴らしいことだと感じていました。プレーも素晴らしいですが、それ以上に、こういった気持ちの持ち方が、人をさらに強くしているのではないかと思います。どんなときにも、さっと言葉に出てくると言うことは、いつもそういうことを考えてると言うことなんだと思います。県外出身の生徒多いので、大半の生徒は真っ先に、福島県、富岡町への感謝を述べているなということが、印象的でした。先日の桃田選手の言葉から、思い出したので紹介しました。

 次に、命の大切さの話をします。避難訓練でも、昨日の薬物乱用防止教室でも、自分事としてという話をしましたが、自分事として聞いて下さい。18日の日曜日の午後に、南会津の下郷町で、川遊びをしていた高校1年生が、川底で見つかり、病院に搬送されましたが亡くなってしまったと、ニュースなどで取り上げられていました。友達が、一緒に泳いでいたら姿が見えなくて、119番通報したそうです。とても残念なニュースだと思いましたが、これから、川、海、湖と、夏、熱い時は特に、そういったところに行きたくなるので、同じような事故にならないよう、泳いでいい、遊泳が認められている場所以外では、決して泳がないことが大切です。海水浴場などで遊泳が認められている場所には、監視員がいたり、ライフセーバーがいたり、緊急時の対応が素早くされます。遊泳が認められていない場所は、流れが急だったり、急に深くなったりと、それなりの理由があるわけで、過去の水の事故で命を落としている事例も、多くがそういった場所で起きています。川の水に入りたい、泳ぎたいと思った人は、プールに行って下さい。それが安全だと思います。こういった痛ましいことが絶対に起こることがないよう、自分だけは大丈夫、といった根拠のない自信で、家族や友人、周りの人たちを悲しませるような結果にならないようにしてください。一番大切なのは命です。これを失ったら何にも出来ません。皆さんそろって、8月23日の始業式を迎えられるよう今の話を、頭の片隅に常に置いて下さい。

 話題を変えます。本日配付されるPTA会報に、今年の4月21日に本校と本宮市が包括連携協定を結んだことの紹介をしています。なかなか、このことについて皆さんにお話しする機会が無かったのでここで話をさせてもらいます。
 協定の目的としては、次の3つになります。
 一つ目として、「地域課題の研究に係る事業の推進及び支援に関すること」となっています。皆さんの総合的な探究の時間への本宮市としての支援などがあります。
 二つ目として、「地域との協働に関すること」です。いろいろな意味が込められていますが、地域の行事への高校生の積極的な参画や、ボランティア活動などを意識しています。
 そして、三つ目です。「地域の活力を育む人材の育成に関すること」これは、みなさん、本高生が、活力ある個性豊かな人に成長してもらって、地域社会の活性化などに貢献して欲しい。そのために本宮市としても協力できることをしますよ。と言うことなんだと思います。
 今話をした協定は、一つの形です。本宮市の関係者の方々や、本校の先生方も皆さんの学ぶ環境作りに、これからも努力していきますが、中身は、生徒である皆さん一人一人が、自分の将来に向けて、授業や部活動などに精一杯取り組んでいるか、どれだけ輝いているかなんだと思います。
 まさに、「ココで創ろう君のミライ」に戻ってくるのかと思います。

 最後になりますが、この夏休みが、皆さん一人一人にとって有意義なものになることを期待して、終業式での校長先生からの話を終わりにさせて頂きます。

入学おめでとう

令和3年度の新入生99名の皆さん、あらためて御入学おめでとうございます。新学期がスタートして、4日目です。年度はじめの行事等で落ち着かないかもしれませんが、高校生活への期待や抱負を、常に自分の胸に抱き、三年間で大きく成長してくれることを願っています。入学式の式辞を下記に掲載します。

 桜の開花が記録的に早く、本校でも柔らかく暖かな風に桜の花びらが舞っています。このような佳き日に、県議会議員 佐藤政隆(さとうまさたか)様をはじめ、御来賓、保護者の皆様の御臨席を賜り、令和三年度、福島県立本宮高等学校の入学式を挙行できますことは、喜びにたえません。御多用な折り、御臨席を賜りました皆様に、厚く御礼を申し上げます。
 入学を許可された九十九名の皆さん、御入学おめでとうございます。
 本校は、大正四年に創立された、今年百七年目を向かえる、歴史と伝統のある学校です。本校の新たな歴史を築くことになる皆さんの入学は、在校生、教職員にとって大きな喜びです。

さて、新入生の皆さん、皆さんはここ、本宮高校で、何を何のために学ぶのでしょうか。その答えは、皆さん一人一人、異なるのだと思います。三月に実施した本校の入学者選抜の時の面接や、出願の際に提出した志願理由書などに、どんな志や思いを持ち、答えたでしょうか。今、あらためて思い起こしてください。その中に、何を何のために学ぶべきか、何を学びたいと思ったのかの答えがあると思います。しっかりと、自分の胸に持ち続けて欲しいと思います。

 では、ここで、書道部の皆さんに、ある文字を書いて頂きたいと思います。書道部の皆さん、よろしくお願いいたします。「結束」という文字を書いてくれたのは、三年生の髙橋佳那(たかはしかな)さん、鈴木利佳(すずきりか)さんと岩崎ひなた(いわさきひなた)さんにもサポートをして頂きました。書道部の三名の皆さん、ありがとうございました。
 この「結束」という言葉ですが、本校の校訓である「真結身の教え」の「真摯(しんし)」、「結束(けっそく)」、「身命(しんめい)」中の「結束」です。「互いに助け合い、友情を結び協調し合う」ことを意味しています。
本校の校訓は、本校生徒の行動指針でありますので、日々の学校生活で常に意識してもらうものです。
 昨年からの新型コロナウイルスへの対応などは、まさに「結束」で表されている、互いの助け合いや、友情を結び協調し合ってこそ、乗りきれるのではと思います。新入生の皆さんも、二年生や三年生の先輩方と力を合わせて、様々な課題に対して、協働的に取り組み、一人では解決できないことでも、力を合わせて、解決の糸口を探り、最後まで諦めずに解決に向けて一つ一つ前進させてもらいたいと思います。
 「真結身の教え」の他の二つの持つ意味も紹介しておきたいと思います。「真摯」は「真理を探究し、何事にも真摯に取り組むこと」、「身命」は、「自他の生命を尊重し、健全な心身をつくる」と言うことになります。本宮高校の生徒として校訓を常に学校生活の中で意識し、「真結身の教え」を三年間でしっかりと身に付けることが出来れば、本校卒業後に社会人として生きていく皆さんの支えになり、幸せな人生を築き切り拓く力に繋がっていくものと、私は考えています。

 また、本校では、学校教育目標を生徒の目線で表したキャッチコピー、「ココで創ろう君のミライ」があります。ココとミライがカタカナで表記されています。ココは、一人一人、個々人の意味と、ここ本宮高校の意味も重ねています。ミライは、過去と未来の「未来」と、美しい蕾(つぼみ)の二つの意味が込められています。是非、本校での三年間を大切に、有効に使って、自分自身の未来に役立つつぼみを創って欲しいと思います。将来、立派な花として開花することを思い描いて、日々の授業や学校行事、生徒会行事、部活動、地域での活動等に取り組んでください。

 御来賓の皆様、今、新たな一歩を踏み出した新入生に、これまでと変わらぬ、暖かな御指導、御支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これまで、お子様を慈しみ育ててこられた、保護者の皆様にとりましても、本日のお喜びはいかばかりかと御推察申し上げます。本校では、一人一人を大切にし、自分の良さを見つけ、それを伸ばすことで、社会で必要な力を身に付ける教育を行います。三年後には大きく成長した姿で、卒業式を迎えることができるよう、教職員一同、全力を尽くしていくことをお約束いたします。本校の教育活動への御支援、御協力を、よろしくお願いいたします。

 結びに、新入生の高校生活の充実と、本日の入学式に御臨席賜りました皆様の御健勝と御多幸を祈念して、式辞といたします。

                         令和三年四月八日 福島県立本宮高等学校 校長 阿部洋己 

ココで創ろう 君のミライ~校長日記~

 校長日記をはじめることとなりました。

 変化が激しい社会の中で、学校も変革の時期にあります。そんな中、本校が目指すものをわかりやすく、本校生徒や本校を志願する中学生に伝えたいと思い、「ココで創ろう 君のミライ」という言葉をつくりました。本校の学校教育目標である「自らの人生を切り拓く力とよりより社会を創る力を持った人間の育成」を高校生目線でいうとこのような言葉になるだろうと考えています。

 「ココ」とは、今・現在、この場所、個々(ひとりひとり)を示し、「ミライ」には、未来、味蕾(つぼみのこと、今大きく咲こうとする花)などの意味を込めています。

 人生は挑戦(チャレンジ)の連続で、挑戦の積み重ねが未来を創ります。失敗を恐れず挑戦をし続け、自分と社会の未来を創っていってほしい、その挑戦を本宮高校はサポートしていきます。そして、未来は、「今」「ここで」「ひとりひとりそれぞれに」始まっているのです。

 校長日記を今後もどうぞよろしくお願いいたします。