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校長日記

年度初めの風景と雑感

令和5年度が始まりました!

先週は、生徒会行事の対面式&部活動紹介があり、生徒会長の根本君より、「本宮高校がみんなにとってより良い場であり続けるために、お互いの違いを認め合うことを大切にしていこう!」という話がありましたが、本当に素晴らしい挨拶でした!

今年度は、秋に公開文化祭「檀陵祭」が開催されます。ここのところの春爛漫の陽気も相まって、どことなくわくわくとした雰囲気の中で令和5年度が始まりました。

本校では、入学式での書道部員による書道パフォーマンスが伝統になっていますが、今年度の文字は「希望」でした。

  生徒諸君!

  成長は、それを望むこと「希望」から始まります。

  「希望」は、行動するためのエネルギーの源泉。

  行動することで初めて見える景色があるはず。それを楽しめたなら最高!

  行動して失敗しても学べることは多いし、

  それならば「希望」を握りしめて進んで行くしかない!

そんな思いを込めて、可能性の塊の君たちこそ、私たちの未来への「希望」なのです!

探究活動の様子

 2年生の修学旅行も無事終了し、今、探究活動が着々と進んでいます。

分野「はたらく」では、仕事・働くこと・販売・経営・職業、分野「そだてる」では、保育・教育・成長、分野「くらし」では、環境・地域、分野「からだ」では、医療・福祉・健康・運動、分野「その他」では、以上の分野に該当しないその他の内容で、生徒たちが「本宮市をもっと好きになる(好きになってもらう)」ことを目指す取り組みをそれぞれに設定し探究中です。

 今日は、分野「はたらく」の探究で、今は懐かしい?「石焼き芋」の製造・販売に挑戦するゼミの様子を見せてもらいました。なんと、石焼き芋の窯を業者さんに作成してもらい、本日は、石焼き芋販売のプロでもあるTSサポートの佐藤敏則さんに学校にお越しいただき、その作業の基本を伝授していただくとともに、商売をする上で大切な基本を教えていただきました。生徒たちは、実際に作業しながら身体で感覚をつかんでいくことの大切さや、シンプルな作業の中にこそある働く喜びの神髄を感じ取っていたように感じます。

 本校生の肝煎りの石焼き芋の製造・販売は、本宮市の秋祭りなどの機会に本宮市内各所で行う予定とのこと。私も試食させてもらいましたが、さつまいもの品種にもこだわり、これもまた逸品でした。

 

 

1学期終業式を終えて。

本日、1学期の終業式を行いました。

式の校長からの話では、私たちは誰でも、一人の人間として命が守られ、社会のルールの中で明るく楽しい生活をおくる権利「人権」を持っていることに触れながら、「相手の気持ちを考えて行動することの大切さ」「人との関わりの中で困ったことがあり、深く悩んでしまうような時は、勇気を出して誰か信頼できる大人に相談すること、SOSを発信して身を守ること」について話をしました。

 生徒たちが、この1学期を振り返り、どんな気持ちでいるのかは様々だと思います。成績が思うように振るわなかった生徒もいると思います。そうであるなら、ここから、くじけずに、自分の学習の仕方を変えてみることや、得た知識を実際に使うことを繰り返しやってみることについて伝えました。人は、地道な代わり映えしないような毎日の中で、ゆっくりと確実に変化し成長していく奇跡的な力を持った存在であり、そんな自分を信じることを忘れないでほしいと願います。

 そして、最も伝えたいこと「自分の命を大切にすること」についての話をしました。生徒たちは、社会に向けて飛び立っていく時のために、それぞれが、自分自身の社会との関わり方について、悩みながら、密かに必死で考えているはずです。時に、自分の存在意義が見つからない不安に苛まれてしまうこともあるのではないでしょうか。今日、生徒諸君に伝えたのは、オーストリア、ウィーンに生まれ、精神科医、心理学者で、第二次世界大戦中にユダヤ人であるためにナチスによって強制収容所に送られ極限の体験をしたヴィクトール・エミール・フランクルが、その体験を基に書いた著書『夜と霧』で説いていることについてです。 “ 自分の将来に待っている、自分を必要としている「何か」あるいは「誰か」のためにも、私たちは、自分の命を大切にしながら、試練を乗り越え、生きていかなければならない “ ということです。

 終業式の後、自ら志願した生徒たちによる学校周辺のゴミ拾い「クリーン作戦」が行われました。蒸し暑い中、作業する生徒たちを取材しながら、あらためて、生徒たちが有意義で充実した夏休みを過ごして、また元気に2学期に臨んでくれることを願うばかりです。

ミライ・ラボ スタート!!

昨日(R4.5.11)本校の2・3年生による「総合的な探究の時間」の取り組み「ミライ・ラボ」が始動しました!

前にもお知らせしましたが、本宮市の方々の様々なご支援をいただきながら「もっと本宮を好きになる。」を大テーマに、生徒たち自らが地域の課題や更なる魅力化策に取り組みます。

本宮市をもっと知るために、学校から飛び出して本宮市の様々な場所を訪れたり地域の方のお話を伺ったりしながら、生徒たちの想像力と創造力を総動員して「自分たちに何ができるか、何をすべきか」を考え悩みながら進んでいくのだと思います。教員はアドバイザーという立場で、生徒たちの主体的な活動を支援します。

様々な場に身を置いてみること、いろんな方と出会って話をしてみること、とにかく失敗してもいいから自分の考えを持って行動してみること、このことを思う存分やってみたら、失敗して恥をかくようなことが多少あったとしても(いや、むしろ失敗の経験から学びながら)きっと生徒たちは、少しずつ今よりもたくましくなっていくのだろうなと、本日の説明を聞いている生徒諸君の背中を見ながら、勝手に期待でわくわくしてしまいました。

本宮市春まつりに参加してきました。

4月16日(土)、本宮市白沢のふれあい夢広場で開催された本宮市春まつりに参加してきました。

開会式イベントでの本校書道部と安達太良太鼓のコラボレーションによるパフォーマンス、ステージイベントでの本校吹奏楽部の演奏、出店では、総合的な探究の時間の「本宮6次化商品開発ゼミ」の生徒たちが開発した「とろけるような恋塩味スティック」を販売するなど、生徒たちの活躍の様子を見ることができました。「とろけるような恋塩味スティック」は、本宮市特産の長芋を使用したポテトスティックで、私もすでに4つ目を購入!まさに人を夢中にさせる逸品なのです。

本校は、令和3年4月に本宮市との包括連携に関する協定を締結し様々なご支援をいただいており、2・3年生の「総合的な探究の時間」の授業「ミライラボ」では「もっと本宮を好きになる」を大テーマに、本宮市の課題解決やさらなる魅力化策に高校生ならではの柔軟な視点で取り組むプロジェクト学習を推進しています。本校の特色であるこの取り組みを通して、生徒たちそれぞれが挑戦し失敗から学びながら「体験することを楽しみながら学んじゃう!」というような取り組みになっていけばいいなと思っています。本宮市春まつりをスタートに、今年度も本宮市を舞台にした本校生のダイナミックな活動が生まれることを楽しみにしている今日この頃です。