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校長日記

着任のごあいさつ

4月1日に、着任しました校長の阿部洋己(あべひろき)です。

福島県教育庁義務教育課より異動してまいりました。

前任の黒川佳子校長先生の進めてこられた学校経営の方針を引き継ぎ、

生徒一人一人の良さを生かし、各自の夢と希望の実現に向けた

支援ができるよう取り組んでいきたいと考えておりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

ごあいさつ

本日、校門から昇降口に向かう坂道の

桜が開き始めました。

本格的な春の訪れです。

そして、私黒川も本宮高校を離れることとなりました。

30年以上の教員生活で最も濃厚で、

あっという間の2年間でした。

心優しく、礼儀正しく、

何にでも一生懸命取り組む生徒の皆さんと関わることができたこと、

生涯わすれません。

 

保護者の皆様、学校を支えてくださり

本当にありがとうございました。

 

本宮高校の皆さん、

皆さんひとりひとりにはその人にしかない良さがあります。

その良さをいろいろなところで発揮してください。

そして、これからの自分の未来をしっかりと歩んでください。

 

今年の春は新型コロナウイルスにより

いつもとは異なる春です。

しかし、皆さんとともに力を合わせこの困難を乗り越えたとき、

私たち人類は一歩進んだ未来を見ることができるのだと思います。

ともに、この困難を解決していきましょう。

 

2年間本当にありがとうございました。

皆さんがの活躍と幸福な未来を祈ります。

では、またお会いする時まで。

本宮高校史上初! 終業式生中継

エフエムモットコムさんのご協力により、

ラジオによる終業式の生中継を行いました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校中ですが、

今年度に区切りをつけ次年度への準備をしてもらうために、

今できる形での終業式となりました。

内容は「校長の話」「厚生部からの話」でした。

 

校長からは、今年度の振り返りと

今、世界が立ち向かっている新型コロナウイルスから

私たちの社会を守るために

高校生として持ってほしい心構えについて話をしました。

 

厚生部からは、体調管理と生活の在り方について話をしました。

 

エフエムモットコムさんに

機材を学校持ち込んでいただいての生中継で、

手に汗をかきながら、かみかみの中継でした!!

ラジオ生中継は校長にとっても人生初の貴重な体験でした。

聴いてくださった皆さん、

エフエムモットコムのスタッフの皆様

ありがとうございました!

 

新型コロナウイルスが

今後私たちにどのような影響を与えるのかについて

先が見えないというつらさがあります。

しかし、影のそばには必ず光があります。

みんなで心を一つにして、

その時が少しでも早くくるよう、

ひとりひとりができることをしていきましょう。

卒業おめでとう

3月1日(日)、令和元年度卒業証書授与式が行われました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、

在校生は送辞を読む1名のみの出席となり、

また、「君が代」をピアノ演奏のみにしたり、

祝辞の一部を割愛したりするなど、異例の卒業式となりました。

 

しかし、いただいたご祝辞も在校生による送辞も、

卒業生ひとりひとりの心に届く内容でした。

また、卒業生による答辞もこれまでお世話になった方々への感謝と

在校生に対する暖かい言葉に溢れていました。

在校生が送辞を聴く機会を速やかに設ける予定です。

 

卒業式の後は最後のホームルームを行いました。

例年は教室で行うホームルームですが、

今回は感染防止のため、体育館など広い場所で行うこととしました。

卒業証書を受け取った後、

ステージ上で記念撮影をするなど、

高校生活が終わってしまうのが名残惜しい様子でした。

今回の新型コロナウイルスの対応のように、

これからも社会全体で解決すべき問題がでてくると思いますが、

卒業生の皆さんは社会の一員として力を合わせて立ち向かって、

よりよい社会を創ってほしいと思います。

 

そして、何よりも

卒業生の皆さんの人生が幸せで満ち溢れたものとなりますように。

郵便局でアルバイトをしました

年末に野球部やサッカー部の部員と有志が

郡山東郵便局で仕分け作業のアルバイトをしました。

郡山東郵便局は機械で大量の郵便物を仕分けするために建設された

窓口のない、そしてとてつもなく大きな郵便局です。

 

そうはいってもすべてが機械で完了できるわけではないようで、

アルバイトでは、手作業で年賀状を仕分けしたり、

機械が読み取れなかった郵便番号を入力したりしたそうです。

社会や仕事について学ぶことが多かったのではないでしょうか。

 

2月13日(木)郡山東郵便局の局長さんをはじめ3名の方が来校され、

局長さんから、野球部、サッカー部員にねぎらいのお言葉と記念品をくださいました。

ありがとうございました。

 なお、本校生徒のこのアルバイトの様子については、

12月28日(土)の福島民報新聞にも掲載されました。

3年間郵便局でのアルバイトを続けた野球部の3年生の

「投函(とうかん)者の思いをしっかり届けたい」という言葉が

印象的な記事でした。

 

郵便で紙やはがきを出すという機会は以前に比べて激減しています。

しかし、3年生での進路活動では必要ですよ!

 

最後にアルバイトをした生徒からの皆さんへのメッセージです。

「郵便番号の数字を崩して書くと機械が郵便番号を読みとれません。

正確に書いてください。」

本宮高校百景その七~ヒカリとカゲ~

見慣れた風景も少し見る角度を変えてみると

全く新しい風景となります。

次の写真はどこの風景かわかりますか?

ちょっと引いて撮影した写真がこちらです。

いつもの満天星並木の坂道で、光と影が創り出す風景です。

光と影が創り出す風景にはこんなものも。

 

ところで「カゲ」と呼ぶ、似たような言葉に、「陰」があります。

「影」は光が遮られてできる「模様や形」のことを示し、

「陰」は光が当たらない「場所」を指すとのこと、

そういえば「日陰(ひかげ)」は、

日光が建物や樹木などに遮られた場所のことを呼んでいます。

 

そうすると夜は「陰」ということになるのでしょうか?

ライトアップ、イルミネーションという幻想的な風景は、

「光」と「陰」と「影」が創り出していることなります。

 

「影」や「陰」という言葉には暗いイメージがありますが、

もしこの世の中に「カゲ」がなかったら、

それはのっぺりとした単調な世界になってしまうでしょう。

月が美しいのも、光と「カゲ」のよるものですし、

オリンピック等のビッグイベントの開会式や閉会式は

たいてい夜に行われ、光と「カゲ」が織りなす美しいショーとなっています。

東京オリンピックの開会式も楽しみですね。

 

光だけでなく「カゲ」があるからこそ、

この世界には変化があり、彩があり、私たちの感性が動くのだと思います。

そしてそれは私たちの人生にも当てはまることでしょう。

 

どんなスターであれ常にスポットライト(光)を浴びているわけではなく、

人の目の降れない場所(陰)での毎日の積み重ねがある。

人生は常に明るく楽しいこと(光の時間)ばかりではなく、

苦しいことや悲しいことやくやしいこと(カゲの時間)があるからこそ、

人は成長し、また、何かを成し遂げたときの喜びは大きいのだ、

私はそう思います。

 

光があるからこそ「カゲ」は存在する、つまり表裏一体のもので、

今、自分が「カゲ」の中にいるとしても、

すぐそばに光のあたる場所があり、

永遠に「カゲ」の中にいるわけではないと

どこかで私たちは感じている、

だから、苦しいことや悲しいことを克服できるのではないでしょうか?

 

そういえば評判の演劇部の演目「バイバイ ブラックノート」も、

「影」が重要な役割を果たす高校生の成長物語でしたね。

「ヒカリ」と「カゲ」が織りなす珠玉の名作です。

頑張れ受験生 未来を創ろう!!

令和2年度の県立高等学校の前期選抜出願が締め切られました。

本校へ出願してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

これから前期選抜試験当日まで、健康に留意し、

皆さんが持てるものを十分発揮できるよう準備をしてください。

 

今、高校入試を前にして、

大変で苦しいと感じているかもしれません。

しかし、今努力することは、

皆さんの未来をつくるうえで重要なステップです。

皆さんは今、まさに「未来を創って」いるところなのです。

 

今日は、本校でも

それぞれの希望の進路先について理解を深める

「進路ガイダンス」が1年生を対象に行われました。

やはり「未来を創って」いるところです。

 

 本宮高校は皆さんとともに、皆さんの輝く未来を創っていきます。

頑張れ受験生!!

クリーン作戦

2月10日(月)、

今年度最後のクリーン活動が生徒会主催で行われました。

学校から安達橋方面への通学路とリオンドール周辺のごみ拾いや

学校の外回りの落ち葉の清掃を行いました。

参加者は80名余りで、

1、2年生の約3割の生徒が参加したこととなります。

↓クリーン活動出発前の様子

 

本宮高校生の学校生活は、

学校内だけで留まるものではありません。

地域社会、地域の方々のご支援があって成り立っています。

感謝の気持ちを忘れず、

地域の方々に愛され応援される本宮高校を

力を合わせてつくっていきましょう。

 

小さな親切

郡山でお仕事をなさっているS様から学校にお手紙が届きました。

「生徒さんにとても親切にして頂きました。本当に感謝しております。」

と書かれた心のこもったお手紙でした。

 

中に生徒の名前が書かれていたので、

該当の生徒に話を聞いたところ、

「雨が降っていたので傘に入ってもらっただけです。

特別なことはしていないのに・・・」

とお手紙をいただいたことに驚いていました。

 

「すごいことをしたわけではないのに、すごく感謝され驚いた」

同じようなことを災害ボランティアに参加した生徒も言っていました。

 

「人の役に立つ」とはどのようなことなのでしょうか。

「人に喜んでもらえる」のはどのような時なのでしょうか。

それはもしかしたら小さなことで、

取り立てて大きな準備や努力をしなくてもできることかもしれない。

だから思っているより簡単にできることなのだ。

しかし、それをやるかやらないかは大きな違いなのだろう、

お手紙を読みながらそんなふうに考えました。

 

S様、お手紙ありがとうございました。

これからも本宮高校の生徒を見守ってください。

 

3年生のいない校舎にて

2月になり、3年生が自宅学習に入りました。

3年生がいないと校舎はひっそりとしています。

特に校長室横を移動する生徒が激減し、

生徒の声が聞こえず寂しい限りです。

 

3年生の教室と廊下は電気も消え、

人の気配がないばかりでなく、

なんだか空気も冷たく感じます。

 

担任が丁重に扱ってきた携帯ケースも

中身がなければ無味乾燥な箱でしかありません。

 そんな中、「第3学年訓」は、

主(あるじ)のいない教室を見守り続けています。

学校生活で得た成長した自分を誇りに思い

これからの成長し続けてほしい、

学年訓を眺めながら改めてそう思いました。

 

3年間を過ごした本宮高校の卒業まであとわずか。

就職や進学に向けての準備期間でもあり、

自立のために自分を成長させる大きな機会でもあります。

高校生活の最後の時間を

有意義に過ごしてほしいものです。

 

私も、3年生の更なる成長を祈りながら、

卒業式にむけて準備を整えたいと思います。