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校長日記

本宮高校百景その七~ヒカリとカゲ~

見慣れた風景も少し見る角度を変えてみると

全く新しい風景となります。

次の写真はどこの風景かわかりますか?

ちょっと引いて撮影した写真がこちらです。

いつもの満天星並木の坂道で、光と影が創り出す風景です。

光と影が創り出す風景にはこんなものも。

 

ところで「カゲ」と呼ぶ、似たような言葉に、「陰」があります。

「影」は光が遮られてできる「模様や形」のことを示し、

「陰」は光が当たらない「場所」を指すとのこと、

そういえば「日陰(ひかげ)」は、

日光が建物や樹木などに遮られた場所のことを呼んでいます。

 

そうすると夜は「陰」ということになるのでしょうか?

ライトアップ、イルミネーションという幻想的な風景は、

「光」と「陰」と「影」が創り出していることなります。

 

「影」や「陰」という言葉には暗いイメージがありますが、

もしこの世の中に「カゲ」がなかったら、

それはのっぺりとした単調な世界になってしまうでしょう。

月が美しいのも、光と「カゲ」のよるものですし、

オリンピック等のビッグイベントの開会式や閉会式は

たいてい夜に行われ、光と「カゲ」が織りなす美しいショーとなっています。

東京オリンピックの開会式も楽しみですね。

 

光だけでなく「カゲ」があるからこそ、

この世界には変化があり、彩があり、私たちの感性が動くのだと思います。

そしてそれは私たちの人生にも当てはまることでしょう。

 

どんなスターであれ常にスポットライト(光)を浴びているわけではなく、

人の目の降れない場所(陰)での毎日の積み重ねがある。

人生は常に明るく楽しいこと(光の時間)ばかりではなく、

苦しいことや悲しいことやくやしいこと(カゲの時間)があるからこそ、

人は成長し、また、何かを成し遂げたときの喜びは大きいのだ、

私はそう思います。

 

光があるからこそ「カゲ」は存在する、つまり表裏一体のもので、

今、自分が「カゲ」の中にいるとしても、

すぐそばに光のあたる場所があり、

永遠に「カゲ」の中にいるわけではないと

どこかで私たちは感じている、

だから、苦しいことや悲しいことを克服できるのではないでしょうか?

 

そういえば評判の演劇部の演目「バイバイ ブラックノート」も、

「影」が重要な役割を果たす高校生の成長物語でしたね。

「ヒカリ」と「カゲ」が織りなす珠玉の名作です。

頑張れ受験生 未来を創ろう!!

令和2年度の県立高等学校の前期選抜出願が締め切られました。

本校へ出願してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

これから前期選抜試験当日まで、健康に留意し、

皆さんが持てるものを十分発揮できるよう準備をしてください。

 

今、高校入試を前にして、

大変で苦しいと感じているかもしれません。

しかし、今努力することは、

皆さんの未来をつくるうえで重要なステップです。

皆さんは今、まさに「未来を創って」いるところなのです。

 

今日は、本校でも

それぞれの希望の進路先について理解を深める

「進路ガイダンス」が1年生を対象に行われました。

やはり「未来を創って」いるところです。

 

 本宮高校は皆さんとともに、皆さんの輝く未来を創っていきます。

頑張れ受験生!!

クリーン作戦

2月10日(月)、

今年度最後のクリーン活動が生徒会主催で行われました。

学校から安達橋方面への通学路とリオンドール周辺のごみ拾いや

学校の外回りの落ち葉の清掃を行いました。

参加者は80名余りで、

1、2年生の約3割の生徒が参加したこととなります。

↓クリーン活動出発前の様子

 

本宮高校生の学校生活は、

学校内だけで留まるものではありません。

地域社会、地域の方々のご支援があって成り立っています。

感謝の気持ちを忘れず、

地域の方々に愛され応援される本宮高校を

力を合わせてつくっていきましょう。

 

小さな親切

郡山でお仕事をなさっているS様から学校にお手紙が届きました。

「生徒さんにとても親切にして頂きました。本当に感謝しております。」

と書かれた心のこもったお手紙でした。

 

中に生徒の名前が書かれていたので、

該当の生徒に話を聞いたところ、

「雨が降っていたので傘に入ってもらっただけです。

特別なことはしていないのに・・・」

とお手紙をいただいたことに驚いていました。

 

「すごいことをしたわけではないのに、すごく感謝され驚いた」

同じようなことを災害ボランティアに参加した生徒も言っていました。

 

「人の役に立つ」とはどのようなことなのでしょうか。

「人に喜んでもらえる」のはどのような時なのでしょうか。

それはもしかしたら小さなことで、

取り立てて大きな準備や努力をしなくてもできることかもしれない。

だから思っているより簡単にできることなのだ。

しかし、それをやるかやらないかは大きな違いなのだろう、

お手紙を読みながらそんなふうに考えました。

 

S様、お手紙ありがとうございました。

これからも本宮高校の生徒を見守ってください。

 

3年生のいない校舎にて

2月になり、3年生が自宅学習に入りました。

3年生がいないと校舎はひっそりとしています。

特に校長室横を移動する生徒が激減し、

生徒の声が聞こえず寂しい限りです。

 

3年生の教室と廊下は電気も消え、

人の気配がないばかりでなく、

なんだか空気も冷たく感じます。

 

担任が丁重に扱ってきた携帯ケースも

中身がなければ無味乾燥な箱でしかありません。

 そんな中、「第3学年訓」は、

主(あるじ)のいない教室を見守り続けています。

学校生活で得た成長した自分を誇りに思い

これからの成長し続けてほしい、

学年訓を眺めながら改めてそう思いました。

 

3年間を過ごした本宮高校の卒業まであとわずか。

就職や進学に向けての準備期間でもあり、

自立のために自分を成長させる大きな機会でもあります。

高校生活の最後の時間を

有意義に過ごしてほしいものです。

 

私も、3年生の更なる成長を祈りながら、

卒業式にむけて準備を整えたいと思います。