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女子ソフトテニス部 インドア地区予選

 11月14日にインドアの県北地区予選がありました。

〇団体戦 ベスト4

〇個人戦 穂積(1年)・矢吹(2年)ペア ベスト16

     武田(1年)・安藤(1年)ペア ベスト32

     菅野(1年)・小野寺(1年)ペア ベスト32

 この大会は個人戦上位6ペア、団体戦は上位2校しか県大会に行けない厳しい大会となっています。

団体戦 準決勝 本宮 vs 福島

    1番目  ④ - 1

    2番目  0 - ④

    3番目  1 - ④

 1番が勝利し、2番が負け、3番勝負になりました。3番目には、1年生の武田とキャプテンの矢吹を組ませました。一番辛い3番勝負。チームの勝敗を一身に背負う辛さがあります。しかし、この2人は練習を休むことなく、さぼることなく、真摯に練習に取り組んだ2人だからこその起用です。

 大会前に1年生の武田に3番目に使うことを伝えました。戸惑いながらも「頑張ります」と短く決意を語ってくれました。武田は決して器用で能力が高い選手ではありません。感情表現も苦手で、なかなか声を大きく出し、気持ちを外に出してテニスをする生徒ではありません。しかし、武田にはコツコツと努力する才能があります。練習中でも、腐らず謙虚に努力してきました。部員たちも武田を3番に使うことに納得してくれました。それは、今までの武田の練習への取り組みを見てのことだと思います。そんな武田が大会前に書いたノートにはこんなことが書かれていました。

<武田のノート>

 声を人一倍出すことは恥ずかしいことではない。むしろかっこいい。どんな相手にも勝とうとする、立ち向かう。全力で立ち向かう。自分やチームに自信を持つ。1人で戦うのではなく、全員で戦うことを忘れない。福島に勝つ。

こんな意思を持ってくれて戦ってくれました。結果は負けてしまいました。しかし、本当に大切なのは結果ではありません。それまでの練習の取り組みや大会にかける気持ち。そういうことが人として本当に大切だと思います。大会後に、武田のノートには、技術的な反省とともにこんなことが書かれていました。

 3番勝負で負けてしまった。先輩を勝たせてあげられなかった。3番勝負で勝てなかったことが悔しい。

 同じく、3番を戦った矢吹もキャプテンとして大変な思いをしてきました。大会前に部がまとまらず、全員揃っての練習がなかなかできない。それでも、彼女はしっかりと前を向き努力を続けてきました。2年生が1人しかいない中で、不安になったり辛いこともたくさんあったと思います。しかし、そういう経験をしたからこそ、人間は大きく成長できるはずです。まだまだ成長途中の彼女ではありますが、矢吹のノートにもこんなことが書いてありました。

<矢吹のノート>

  1ー1の3番勝負。思った以上に緊張し、不安で怖かったのが正直なところです。初めは声を出して挑んだものの、点を取られるにつれて声も小さくなり、自分では集中してたつもりだったけど、たぶん集中力が欠けていたのだと思います。またここで私の心の弱さが出てしまいました。やり切ると決めたものの悔いの残るものになってしまいました。本当に情けないです。

 全体を振り返って、昼の練習はどこよりも声が出ていたし、今までに比べたら雰囲気もうまく作れたと思います。ですが、やはり上を目指すにはそれなりの苦労がある。今の私たちに欠けているものをこの冬で身につけて春の大会にそなえたいです。

 誰が見ても「変わった」と思ってもらえるように成長したいです。

 この大会で県大会に行くことはできませんでした。しかし、地区上位のチームに対してしっかりと戦えました。敗戦の時に流した悔し涙が、今度は嬉しい涙に変わるように、この冬は努力していきたいと思います。

寒い冬には根をしっかりと下へ下へと伸ばしていこう。

春にきれいな花を咲かせるために。