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入学おめでとう

令和3年度の新入生99名の皆さん、あらためて御入学おめでとうございます。新学期がスタートして、4日目です。年度はじめの行事等で落ち着かないかもしれませんが、高校生活への期待や抱負を、常に自分の胸に抱き、三年間で大きく成長してくれることを願っています。入学式の式辞を下記に掲載します。

 桜の開花が記録的に早く、本校でも柔らかく暖かな風に桜の花びらが舞っています。このような佳き日に、県議会議員 佐藤政隆(さとうまさたか)様をはじめ、御来賓、保護者の皆様の御臨席を賜り、令和三年度、福島県立本宮高等学校の入学式を挙行できますことは、喜びにたえません。御多用な折り、御臨席を賜りました皆様に、厚く御礼を申し上げます。
 入学を許可された九十九名の皆さん、御入学おめでとうございます。
 本校は、大正四年に創立された、今年百七年目を向かえる、歴史と伝統のある学校です。本校の新たな歴史を築くことになる皆さんの入学は、在校生、教職員にとって大きな喜びです。

さて、新入生の皆さん、皆さんはここ、本宮高校で、何を何のために学ぶのでしょうか。その答えは、皆さん一人一人、異なるのだと思います。三月に実施した本校の入学者選抜の時の面接や、出願の際に提出した志願理由書などに、どんな志や思いを持ち、答えたでしょうか。今、あらためて思い起こしてください。その中に、何を何のために学ぶべきか、何を学びたいと思ったのかの答えがあると思います。しっかりと、自分の胸に持ち続けて欲しいと思います。

 では、ここで、書道部の皆さんに、ある文字を書いて頂きたいと思います。書道部の皆さん、よろしくお願いいたします。「結束」という文字を書いてくれたのは、三年生の髙橋佳那(たかはしかな)さん、鈴木利佳(すずきりか)さんと岩崎ひなた(いわさきひなた)さんにもサポートをして頂きました。書道部の三名の皆さん、ありがとうございました。
 この「結束」という言葉ですが、本校の校訓である「真結身の教え」の「真摯(しんし)」、「結束(けっそく)」、「身命(しんめい)」中の「結束」です。「互いに助け合い、友情を結び協調し合う」ことを意味しています。
本校の校訓は、本校生徒の行動指針でありますので、日々の学校生活で常に意識してもらうものです。
 昨年からの新型コロナウイルスへの対応などは、まさに「結束」で表されている、互いの助け合いや、友情を結び協調し合ってこそ、乗りきれるのではと思います。新入生の皆さんも、二年生や三年生の先輩方と力を合わせて、様々な課題に対して、協働的に取り組み、一人では解決できないことでも、力を合わせて、解決の糸口を探り、最後まで諦めずに解決に向けて一つ一つ前進させてもらいたいと思います。
 「真結身の教え」の他の二つの持つ意味も紹介しておきたいと思います。「真摯」は「真理を探究し、何事にも真摯に取り組むこと」、「身命」は、「自他の生命を尊重し、健全な心身をつくる」と言うことになります。本宮高校の生徒として校訓を常に学校生活の中で意識し、「真結身の教え」を三年間でしっかりと身に付けることが出来れば、本校卒業後に社会人として生きていく皆さんの支えになり、幸せな人生を築き切り拓く力に繋がっていくものと、私は考えています。

 また、本校では、学校教育目標を生徒の目線で表したキャッチコピー、「ココで創ろう君のミライ」があります。ココとミライがカタカナで表記されています。ココは、一人一人、個々人の意味と、ここ本宮高校の意味も重ねています。ミライは、過去と未来の「未来」と、美しい蕾(つぼみ)の二つの意味が込められています。是非、本校での三年間を大切に、有効に使って、自分自身の未来に役立つつぼみを創って欲しいと思います。将来、立派な花として開花することを思い描いて、日々の授業や学校行事、生徒会行事、部活動、地域での活動等に取り組んでください。

 御来賓の皆様、今、新たな一歩を踏み出した新入生に、これまでと変わらぬ、暖かな御指導、御支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これまで、お子様を慈しみ育ててこられた、保護者の皆様にとりましても、本日のお喜びはいかばかりかと御推察申し上げます。本校では、一人一人を大切にし、自分の良さを見つけ、それを伸ばすことで、社会で必要な力を身に付ける教育を行います。三年後には大きく成長した姿で、卒業式を迎えることができるよう、教職員一同、全力を尽くしていくことをお約束いたします。本校の教育活動への御支援、御協力を、よろしくお願いいたします。

 結びに、新入生の高校生活の充実と、本日の入学式に御臨席賜りました皆様の御健勝と御多幸を祈念して、式辞といたします。

                         令和三年四月八日 福島県立本宮高等学校 校長 阿部洋己