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ボランティア元年

わが国で「ボランティア元年」と呼ばれる年があります。

25年前の1995年、阪神・淡路大震災が起きた年です。

1995年(平成7年)1月17日、

神戸市など兵庫県南部に震度7の地震が発生、

多くの犠牲者と被害がでました。

 

それまで日本の高速道路は地震では壊れない、

と繰り返し説明され信じてきましたが、

テレビをとおして見た高速道路が横倒しになっている現実に

言葉を失ったことを覚えています。

 

当時、私の弟は被害が大きかった神戸市長田区に住んでいました。

そのころ携帯電話が普及していなかったため地震後しばらく連絡がとることができず、

(本人ではなく会社の同僚からの連絡で)無事を確認するまでに相当な時間を要しました。

とても心配をしたことは鮮明な記憶として残っています。

 

さて、この阪神・淡路大震災では、

災害からの復旧に全国からかけつけた多くの一般の人たちが

ボランティアとして尽力しました。

これをきっかけに日本においてボランティア活動が定着することとなり、

「ボランティア元年」と呼ばれています。

 そして、その後、災害の現場はもちろん、

様々な場面でボランティアは社会づくりに貢献してきました。

 

さて、昨年の台風19号による被害への災害ボランティア活動には

多くの生徒が参加しました。

はじめてボランティアに参加した生徒や

ボランティアがなぜ必要か分かった生徒もいることでしょう。

つまり、多くの生徒にとって令和元年は

自分自身にとっての「ボランティア元年」だったのではないでしょうか。

 

ボランティアとは、自分のできることをとおして

自発的、主体的に社会の課題を解決したり

助けを必要とする方々の力になることです。

無理をしたり自分を犠牲にしたりして行うことではありません。

 

また、災害復旧だけではなく、

オリンピックをはじめとする様々なスポーツや文化イベント、

子育て、高齢の方々などに対する福祉の現場、

国際交流への貢献などありとあらゆる分野で活動の機会があります。

力仕事もあれば、そうでない活動もあります。

 

自分の良さを生かして社会の役に立つことができそうだ、

そう感じる機会があったら、

ぜひボランティアに挑戦してほしいものです。

そしてその機会は実は身近にたくさんあるのです。

 

令和2年は「ボランティア2年」、

本宮高校発のボランティア精神は

令和の時代とともに育っていくのだと思います。