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2022年1月の記事一覧

3学期スタートしました。

本日、始業式を行い、3学期がスタートしました。授業日数は少ないのですが、総合的な探究の時間の発表会、学年末考査、入学試験、卒業式、・・と多くの行事等が詰まっています。新型コロナウイルス感染症についても、校内の感染防止対策を引き続き行い、教育活動を実施していきますので、ご理解とご協力をお願いいたします。以下に、本日の始業式での校長の話の要旨を掲載しておきます。

 3学期の始業式にあたり、お話しをさせて頂きます。この冬休み、皆さんはどんな生活を送っていたでしょうか。き
っと、充実した年末年始を送ることが出来たのではないかと思います。
 また「コロナ」と、言われそうですが、大事なことなので、確認させてください。つい先日まで福島県内の新型コロナウイルス感染症への感染者も0や一桁で来ていましたが、急に 20 人や 30 人という数がニュース等で流されています。昨日のニュースでは、福島県内においても市中感染が確認されたとの情報が流されていました。基本的な対策は変わりありません。感染力の強いオミクロン株の場合、あっという間に集団感染、クラスターとなってしまうかもしれません。ワクチン接種を終えていても一定の緊張感を持って、油断せずに、マスク、消毒等、引き続き継続して取り組んでください。
 さて、新年を迎えて、「気持ちを新たに」、とか、「今年の抱負は」等と言うことを、様々な場面で耳にします。大きな節目としては、年度の変わり目もありますが、新年を迎えて、気持ちににもリセットを掛けることは意味が大きいかもしれません。では、「気持ちを新たに」するとはどういうことなんでしょうか。ある辞書には、「物事に対する心の持ちようを改めて行うこと」と書かれています。例として、次のような事が書いてありました。「気持ちを新たに、仕事に向かう」という時は、それまで仕事に対して持っていた心の持ち方を改めて、新鮮な気持ちで仕事をする、新しい心の持ちようで仕事をするという意味があるとのことです。新鮮な気持ちで、新しい心の持ちようで、ということですが、仕事に限らず、学習や部活動、習い事、何にでも当てはめることが出来ます。「気持ちを新たにする」ことは、新鮮な気持ちになるということなので、モチベーションを高めたり、維持していくのにはとても有効なんです。節目節目で、上手に「気持ちを新たに」して、皆さんのそれぞれの目標達成に向けて頑張ってください。
モチベーションを高めるということから、
 次に、自分自身への満足しているか、つまり自己肯定感についての話をしたいと思います。「自己肯定感」に関して、内閣府が公表しているデータですが、諸外国に比べて日本の若者は自分自身に満足している者の割合が低く、調査対象の 13 歳から 29 歳までの全体では、45.8 %となっています。参考までに、アメリカ 86.0 %、イギリス 83.1 %、ドイツ 80.9 %、フランス 82.7 %、スウェーデン 74.4 %、お隣の韓国は 71.5 %という結果です。自分自身への満足とは、自己評価と言っても良いかもしれないが、日本人は若者に限らず自己評価が低すぎるのかもしれません。他人からの評価よりも自分自身が過大に良く評価していると、自分に甘い人間であるかのように捉える傾向があります。一昔前の日本社会では、自分自身を控えめに評価することは美徳のように考えられてきたと思いますが、国際社
会を生き抜く今日の日本人としては、むしろ、自分自身、自己を客観視して自己を見つめ、自己の向上を図り、個性を伸ばして充実した生き方を追求することが求められているように変化してきているように思われます。しっかりと自分自身を肯定的に捉え、満足するような自己肯定感を持つことによって、他人からのアドバイスや批判に対しても、自分自身の改善やより良い方向性への軌道修正のためのヒントと捉えて、大きなストレスになることが
回避できるものと思われます。つまり、しっかりと自分の良さや存在意義を自覚することが、モチベーションの向上や維持に繋がると言えると思います。
 少し、抽象的な話だったかもしれませんが、生徒の皆さんは、まずは自分で自分自身を肯定的に捉え、「自分なんて」と自分自身への評価を下げず、「自分だからこそ」と胸を張って、「自分ならできる」と前向きに取り組んでください。ココで創ろう、君のミライで、ミライ(美蕾)を創っていくことも、自己肯定感をもつことに直結しているのだと思います。
 最後になりますが、短い3学期ですが、時間を有効に、がんばってください。