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「ふつうってなんだろう?」②

 

「ふつうは人の数だけある」

NHKの2分アニメーション「ふつうってなんだろう?」はそんな考えを基本として制作されています。

だれかの「ふつう」は他の人の「ふつう」とは一致しない(ことのほうが多い)ものだし、

「ふつう」は人によって違ってよい、

全部で8本のこのアニメシリーズにはそんなメッセージが貫かれています。

 

東京大学の入学式で、

上野千鶴子という社会学者が述べた祝辞が「ふつう」の祝辞ではなく

賛否両論の議論が巻き起こったのですが、

その祝辞の中に次のような部分があります。

(議論が巻き起こった部分ではありませんが・・・)

 

「(東京大学)学内に多様性がなぜ必要かと言えば、

新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、

異文化が摩擦するところに生まれるからです。」

 

少し難しい表現ですが、

「違いこそが新しいものを生み出す」という意味だと私はとらえています。

~意見や考えが異なるからこそ、どちらもが納得できる、

より高いレベルの解決策を導き出そうとする~

 

みんなが同じく「ふつう」なら、

人類全体がその場に留まり続け、社会の進歩はなく、

「ミライを創る」という言葉も意味をなさないということなのでしょう。

 

「ふつうってなんだろう?」

簡単な言葉ですが、多くを考えさせられる深い言葉です。