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2019年10月の記事一覧

自然の驚異、この危機にどう立ち向かうのか

台風19号が日本各地に被害をもたらしました。

本宮市街地も広範囲に浸水し、

甚大な被害を受けています。

 

10月13日(日)、

本宮市中心部を見に行き

あまりの被害の大きさに呆然としました。

見慣れた光景は一変し、

取り残された方を自衛隊がボートで救出しており、

また、空から救出をするヘリコプターの音が絶え間なく響いていました。

 

生徒の皆さんにもなじみ深いみずいろ公園も

深く水に覆われていました。

昭和時代の終わりまで本宮高校があった場所です。

↓みずいろ公園 10月13日(日)13:00頃撮影

 本校生の中にも、

自宅や自宅周辺が水に覆われ、

避難所に避難したり、

自宅から出られず孤立(避難したくてもできない)したりしている人がいます。

被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、

一日も早く通常の生活に戻れるようお祈りいたします。

 

さて、私たちはこの危機にどう立ち向かったらよいのでしょうか。

何ができるのでしょうか。

 

10月13日(日)はラグビーワールドカップの1次リーグの最終戦でした。

しかし、岩手県釜石市のスタジアムで予定されていたカナダ対ナミビア戦は

台風19号による被害のため中止となりました。

このために人生をかけてきた選手たちにとっては

大きな落胆だったに違いありません。

しかし、カナダ代表の選手・スタッフは水害の跡片付けのボランティアをし、

ナミビア代表は釜石市民との交流をして、

釜石市民を力づけたと報道されています。

 

私たちはこの危機にどう立ち向かうのか、

何をしたらよいのか、

みんなでしっかりと考え、

できることを実行していきましょう。

 

 

「ふつうって何だろう?」③~グレタ・トゥーンベリさん16歳~

今年のノーベル賞の発表が始まり、

ノーベル化学賞には吉野彰さんが選ばれました。

うれしいことですね。

 

さて、今年のノーベル平和賞は

スウェーデンの16歳の環境活動家

グレタ・トゥーンベリさんが受賞するのではないか、

と話題になっています。

 

グレタさんは、

地球温暖化について強い危機感を持ち、

そのことに多くの人が関心を払わないことや

対策が不十分であることに抗議するため

毎週金曜日、学校を休んで(ストライキをして)

スウェーデン議会の前で二酸化炭素排出の削減を求めました。

このことがSNSを通じて世界に知られ、

多くの人たちに気候変動(地球温暖化)に対しての危機意識を広げたのです。

このことが、ノーベル平和賞に値するのではないか、

と考えられているのです。

 

さて、グレタさんは、

自分が発達障がいの一つである

アスペルガー症候群であることを公表し、

「アスペルガーであることは私の誇りである」と言っています。

 

アスペルガー症候群の主な特徴は

対人関係(コミュニケーション)に難しさと言われています。

これはグレタさん自身が言っていることですが、

ものごとは黒か白のどちらかで、

あいまいなグレーということはなく、

「空気を読まない」と言われることもあります。

しかし、だからこそ人類の存続にかかわる環境問題に

あいまいな態度をとることができず

世界の人々に問題提起をし、

多くの人に影響を与える強い行動をとることになったのです。

 

アスペルガーは障がいではなく才能で「スーパーパワー」、

グレタさんはそうも述べています。

アスペルガー症候群であること、

それはきっとグレタさんにとってはふつうであり、個性で、

それはとびきり強く人を動かす力なのだろうと思いました。

 

ノーベル平和賞の発表は10月11日です。

 

 

本宮高校生にきいてみた①~校長室掃除担当の3人~

 

校長室掃除にきている3年生の男子生徒3名に

インタビューしてみました。

 

-2年半の本宮高校での学校生活で成長したことは?

 

ひろみ君

「担任の先生が生徒目線で一対一で向き合ってくれます。

そのことで人間的に成長しました。

部活動(野球部のエースピッチャー)では

仲間の気持ちを考えて一球一球大切に投げたことで、

試合には負けましたが仲間との絆が深まったと思います」

 

かける君

「担任の先生が部活動(バスケット部)の顧問でもありました。

先生から礼儀や社会のマナー、

社会人としての在り方を教えてもらい大人に近づいたと思います。

専門学校に進学するので、

学んだことを生かしてよい社会人になりたいです。」

 

ゆうま君

「高校は授業の種類が多く、

また、別々な中学校から来た多くの友達と知り合い、

いろいろな考えを大切にすることができるようになりました。

1年生の時の安達太良山登山は人生初の登山でしたが、

多くの人と仲良くなりました。」

 

-本宮高校の魅力は?

「静かな環境なので(眠気と戦うこともありましたが)

勉強に集中できました。

先生方が個性的で、

人生経験を聴くのが面白かったです。」

 

-これまで話したことは本当のこと?

「99・9%は本当です。0.1%盛りました」

 

ちなみに、ブログに掲載するのに、

敬称を「さん」にするか「君」にするかきいたところ

全員が「君でお願いします!」

へえ~、そうなんだ。

 

卒業まであと5か月。

まだまだやることがたくさんあります。

多くのことに挑戦し、

さらに成長してほしいです。

本宮高校百景 その三~衣替えの日の金木犀~

衣替えの日の朝、

校舎へ向かう坂を登り切ったあたりには

甘く可憐な香りが漂っていました。

金木犀(きんもくせい)です。

金木犀の木は校舎棟に隣接する

発電機のそばにひっそりとあります。

金木犀は小さく控えめな花のため、

花言葉は「謙虚」とのこと。

 自己主張は強くないが、

その香りは多くの人に届き、

その存在を感じずにはいられない、

そんな花なのでしょう。

なんだか私の周りにもそんな人がいるような気がします。

 

金木犀が香りを発するのはわずか数日とのこと。

すべてのものの命には限りがある、

だからこそその時間を精いっぱいに生きなければならないのだ、

今年度の折り返し地点の衣替えの今日、

金木犀の香りからそんなことを考えていました。

 

金木犀の近くのツゲの蜘蛛の巣が陽光で輝いていました。

雲海の上に山頂をいただく安達太良山を連想させます。

美しいと思いました。