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2019年9月の記事一覧

本宮高校百景 その一~苔むすアプローチ~

広大な本宮高校の敷地を歩いていると

美しい光景や

おやっ?と思うこと(モノ)に出会います。

そのような光景を紹介していきたいと思います。

百か所が目標です。

 

第一回は校門から校舎に向かう坂道の「苔」です。

写真は台風一過の9月10日(火)の朝の風景で、

陽光で輝く黄緑色は、息をのむほど美しいものでした。

 

晴天が続いた、本日、9月13日の朝には、

苔はうっすらとしかありません。

永遠でないからこそ美しいと感じるのかもしれません。

 

この坂道は季節の移り変わりとともに

様々な光景を見せてくれます。

本宮高校百景に今後もたびたび登場するでしょう。

 

台風一過~情報伝達を考える②~

昨日のブログで、

電話も携帯も郵便もない村にどのように連絡をとるか?

という問題を出しておりました。

 

答えは「手紙の手渡し」です。

 

A市:生徒が住む地方都市

B村:実家の村

Cステーション:B村から一番近い(といっても自転車で30分かかる)バスの発着場

とします。

 

まず生徒は「お金を届けてほしい」という旨の手紙を書き、

A市のバス発着場にもっていきます。

Cステーションに向かうバス(実はトラックの荷台)の運転手、もしくは乗客に

「B村の○○(お父さんの名前)に手紙を届けてほしい」と頼みます。

受け取った人は、Cステーションまでその手紙を運び、

B村の人、もしくはB村に向かう人を見つけその手紙を渡します。

最後に、手紙を受けとった人がB村の○○さん宅まで手紙を届けます。

これで生徒のお父さんさんが手紙を受け取り、

A市にいる娘の経済状況を知ることとなります。

 

私たちのように

発達した情報伝達のシステムの中で生きている者には

想像もつかない方法です。

知り合いではない人も含めた、

相互の信頼を基礎とした情報伝達方法に感心するばかりです。

 

無責任な言いっぱなしを世界中にばらまくことができるツールにより、

様々な問題がおきる社会に生きる私たちには

ちょっと視野をずらして世の中を見つめることが必要だ、

台風の中、そんなことを考えていました。

台風一過~情報伝達について考える①~

2学期が始まって2週間、久々のブログです。

 

昨日は台風のため休校でした。

本宮は雨、風ともそれほど強くなく、校舎等に被害はありませんでした。

生徒のみなさん、職員についても現在のところ被害の報告はありません。

そして、今日は台風一過の青空が広がっています。

暑くなりそうです。

 

さて、台風により学校が休校になるかどうかについては

「ホームページとメールで知らせる」

と9月6日(金)に生徒の皆さんにお知らせしていました。

ところが!!

9月8日(日)のお昼ごろから、

本校を含む県立高校が利用しているシステムがダウン、

すべての学校がホームページへのアクセスできなくなってしまったのです!!

いちばん必要な時なのに!!

 

本校では、メール等により

なんとかみなさんに休校をお知らせすることができましたが、

焦りました(汗)

みなさんにも心配をおかけしました。

 

今回のことは、現代の情報伝達の脆弱性を実感する出来事でした。

一つのエラー(原因はまだ不明)で

非常に多くの人にとって必要な情報が伝わらなくなってしまうこと、

これは大きな問題です。

しかし、今回のようにそれが絶対におこらないとは言えないので、

準備しておくことが必要です。

 

39メールにまだ登録をしていない生徒のみなさん、保護者の皆様、

登録にご協力をお願いします。

 

20年ほど前、アフリカのガーナ共和国の首都から遠く離れた地方に住んで、

やはり学校の教員をしていました。

学校の寮に住んでいたひとりの生徒が

「お金が足りないので、お父さんに連絡し持ってきてもらう」

と言っていました。

彼女の実家は、学校からバス(実はトラックの荷台)に乗って約1時間、

そこから先は車が走れる道がないため

草原を自転車で30分ほど走った村にあり、

電話はもちろん、電気も通っていませんでした。

郵便局もないので、郵便も無理です。

当時のガーナで携帯電話が使えたのはごくごく限られた地域で、

彼女の実家の村はもちろん、

私が住んでいた地方都市でも使うことはできませんでした。

 

さて、問題です。

どうやってお父さんに連絡を取るのでしょうか?

答えは次回です。