「ふつうって何だろう?」③~グレタ・トゥーンベリさん16歳~
2019年10月9日 23時14分今年のノーベル賞の発表が始まり、
ノーベル化学賞には吉野彰さんが選ばれました。
うれしいことですね。
さて、今年のノーベル平和賞は
スウェーデンの16歳の環境活動家
グレタ・トゥーンベリさんが受賞するのではないか、
と話題になっています。
グレタさんは、
地球温暖化について強い危機感を持ち、
そのことに多くの人が関心を払わないことや
対策が不十分であることに抗議するため
毎週金曜日、学校を休んで(ストライキをして)
スウェーデン議会の前で二酸化炭素排出の削減を求めました。
このことがSNSを通じて世界に知られ、
多くの人たちに気候変動(地球温暖化)に対しての危機意識を広げたのです。
このことが、ノーベル平和賞に値するのではないか、
と考えられているのです。
さて、グレタさんは、
自分が発達障がいの一つである
アスペルガー症候群であることを公表し、
「アスペルガーであることは私の誇りである」と言っています。
アスペルガー症候群の主な特徴は
対人関係(コミュニケーション)に難しさと言われています。
これはグレタさん自身が言っていることですが、
ものごとは黒か白のどちらかで、
あいまいなグレーということはなく、
「空気を読まない」と言われることもあります。
しかし、だからこそ人類の存続にかかわる環境問題に
あいまいな態度をとることができず
世界の人々に問題提起をし、
多くの人に影響を与える強い行動をとることになったのです。
アスペルガーは障がいではなく才能で「スーパーパワー」、
グレタさんはそうも述べています。
アスペルガー症候群であること、
それはきっとグレタさんにとってはふつうであり、個性で、
それはとびきり強く人を動かす力なのだろうと思いました。
ノーベル平和賞の発表は10月11日です。