今朝は暖冬のこの冬には珍しく、
登校時間に雪が降っており積雪も見られました。
今日から3年生は学年末テストです。
卒業に向けての大事なテストに
最後までしっかりと取り組んでほしいと思います。
雪の中、朝早くから雪を片付けてくれた生徒がいました。
「朝早く来て暇だったので・・・」とのこと。
みんなのためになることを、
「何でもないこと」のようにすること、
できそうでなかなかできないことです。
そして、こんな日も昇降口の外では、
生徒会役員による「あいさつ運動」は行われています。
「あいさつ運動」は生徒会役員による自発的な活動です。
先輩から引き継がれたこの活動は本校の伝統となった、と言えるでしょう。
あいさつはどのような場面でも人間関係の基本です。
生徒同士でその力を身に付けることができることには大きな意義があります。
これからもよろしくお願いします。
おなじみ「満天星(どうだん)つつじ並木」もうっすらと雪をかぶっています。
しかし、近づいてよく見てみると・・・
雪の下では春にむけて芽が育っています。
その色はピンク。
満天星つつじは秋に美しく紅葉しますが、
その準備はすでに始まっているということなのでしょうか。
春の可憐な花や秋の紅葉という
満天星つつじが輝いて見える時のために、
冬である今は必要な力を蓄えつつ成長している時なのかもしれません。
自分の人生を輝くものとするために、
学び、成長を続ける高校生の姿と重なりました。
廊下を歩くと、
小さな新聞記事が切り抜かれたものが貼られています。
3年1、2組の生徒が国語の授業で書いた意見が
投書として新聞に掲載されたものです。
これまで19人の意見が新聞各紙に掲載されています。
タイトルの一部を紹介すると
「小さな幸せで日々を豊かに」
「数学は『過程』が将来役立つ」
「漫画を読書の範囲に入れて」
「いじめの撲滅には事後のケア必要」等々、
生き方、勉強の仕方、社会の課題への対応など、
様々なジャンルにわたっています。
いずれも高校生という立場からの
大人の感覚とは異なる若々しさがあふれる意見です。
「投書」とは自分の意見を公にすることですので、
それなりの勇気が必要です。
また、自分の考えが他の人に伝わるようにまとめることも大切でしょう。
「掲載されたものに何か共通点はありますか?」
と国語の担当者に聞いたところ、
「テーマに対して『自分はこうしたい』と
前向きに向き合っているものが多いようです」とのことでした。
私たちはだれもが自由に意見を持つことができます。
現時点で19人の意見が新聞に掲載されたこと、
それはそれぞれの意見が社会に訴えるものがあったということです。
生徒の皆さんは、掲示されている切り抜きを
ぜひじっくりと読んでみてください。
そして、ぜひ投書に挑戦してみてください。
社会の課題に目を向け、解決策を考え、行動する、
これからの社会に必要な能力の一端を
投書という形で見せてもらえた、そう感じています。
さて、現時点で
最後に本校生徒の投書が掲載されたのは1月23日です。
これからも掲載されるかもしれません。
ご期待ください。
わが国で「ボランティア元年」と呼ばれる年があります。
25年前の1995年、阪神・淡路大震災が起きた年です。
1995年(平成7年)1月17日、
神戸市など兵庫県南部に震度7の地震が発生、
多くの犠牲者と被害がでました。
それまで日本の高速道路は地震では壊れない、
と繰り返し説明され信じてきましたが、
テレビをとおして見た高速道路が横倒しになっている現実に
言葉を失ったことを覚えています。
当時、私の弟は被害が大きかった神戸市長田区に住んでいました。
そのころ携帯電話が普及していなかったため地震後しばらく連絡がとることができず、
(本人ではなく会社の同僚からの連絡で)無事を確認するまでに相当な時間を要しました。
とても心配をしたことは鮮明な記憶として残っています。
さて、この阪神・淡路大震災では、
災害からの復旧に全国からかけつけた多くの一般の人たちが
ボランティアとして尽力しました。
これをきっかけに日本においてボランティア活動が定着することとなり、
「ボランティア元年」と呼ばれています。
そして、その後、災害の現場はもちろん、
様々な場面でボランティアは社会づくりに貢献してきました。
さて、昨年の台風19号による被害への災害ボランティア活動には
多くの生徒が参加しました。
はじめてボランティアに参加した生徒や
ボランティアがなぜ必要か分かった生徒もいることでしょう。
つまり、多くの生徒にとって令和元年は
自分自身にとっての「ボランティア元年」だったのではないでしょうか。
ボランティアとは、自分のできることをとおして
自発的、主体的に社会の課題を解決したり
助けを必要とする方々の力になることです。
無理をしたり自分を犠牲にしたりして行うことではありません。
また、災害復旧だけではなく、
オリンピックをはじめとする様々なスポーツや文化イベント、
子育て、高齢の方々などに対する福祉の現場、
国際交流への貢献などありとあらゆる分野で活動の機会があります。
力仕事もあれば、そうでない活動もあります。
自分の良さを生かして社会の役に立つことができそうだ、
そう感じる機会があったら、
ぜひボランティアに挑戦してほしいものです。
そしてその機会は実は身近にたくさんあるのです。
令和2年は「ボランティア2年」、
本宮高校発のボランティア精神は
令和の時代とともに育っていくのだと思います。
三年生は高校生活も残りわずか、
そんな3年生にとって本宮高校とはどんなところだったのでしょう。
校長室の掃除にきている3年生ふたりに話をきいてみました。
わたなべさん(男)
-高校生活はどうでしたか?
本宮高校にきてよかったです。
ここでしか会えない友達に会えましたし、
運動部の活動で心身ともに成長しました。
-勉強の面は?
「勉強もできるようになったと思います。多分ですが・・・
数学が得意です。
自然豊かな環境で心安らかに勉強できました。
学校にはうさぎ、たぬき、りすがいます」
-わたなべさんは就職に向けて車を購入することにしたとのこと
新しい世界への第一歩を踏み出しました。
なお、私はまだかわいい動物たちに遭遇していません。
見てみたいです。
わたなべさん(女)
-高校生活はどうでしたか?
「本宮高校にきてよかったです。
運動部の活動をとおして
まわりを見ることができるようになりました。
また、勉強が好きになりました。
特に数学がわかるようになりました。
先生がすごくよくて、わからないことをそのままにせず、
頑張ろうと思うようになりました。
自分が成長したと思います」
-中学生へのメッセージをお願いします。
「やるときはしっかりやることが大切です。
本宮高校は、先生に導かれるからこそ、頑張ろう、やろうと思える高校です」
-本宮高校で苦手な教科を克服できたとのこと、
成長の大きかった3年間だったことがとても伝わりました。
3年生が登校するのはあとわずか。
高校生活の最後を有意義に過ごして、
有終の美を飾ってほしいです。
災ひより 立ち上がらむと する人に
若きらの力 希望もたらす
本日、皇居・宮殿で行われた
歌会始で披露された皇后さまの歌です。
災害の被災地で、
高校生などの若者がボランティアとして復旧作業を行い、
人々に希望や勇気を与えたことを讃えてくださいました。
本宮でも、
「高校生から元気をもらいました」
台風19号により被災された何人もの方から
そんなことばをいただきました。
「あなたたちは希望なんだよ」
そんなことばをかけてくださった方もいたと聞いています。
高校生である自分たちが困った人たちの役に立つことができ、
希望を与えられる存在であることに気づいたこと等、
皇后さまは本校生徒の経験をそのまま歌にしてくださいました。
そしてまた、全国の多くの若者たちもこのお歌に心を動かされているでしょう。
国民、とりわけ若者の心に寄り添ってくださっていることに、
心より感謝を申し上げます。
昨年12月26日に天皇皇后両陛下が本宮市においでになった際、
ボランティア代表として両陛下からねぎらいのお言葉をいただいた
3年生の山田優依さんが改めて取材を受けました。
本日18時台の福島中央テレビ、福島テレビで報道されるそうです。
今朝は雪でした。
雪がふると風景は一変します。
昇降口近く、三階建ての校舎より高く伸びている木は
ヒマラヤスギです。
雪に覆われたヒマラヤスギは
おとぎ話に出てくるような雰囲気ですね。
ヒマラヤスギの学名(世界共通の名称)はCedrus deodara、
deodaraはディーアダーと発音し、
サンスクリット語(インドなどで用いられた古代語)で
「聖なる木」という意味を持つそうです。
また、インドの伝統的医学では病気を治す力がある
とされているとのこと、
なんだが神秘的な木です。
ヒマラヤスギは実は「マツ」の仲間で、
その証拠に樹齢30年以上の木には
大きな松ぼっくりができます。
地面にはその一部がとれたものが落ちていることが多く、
「シダーローズ」とよばれ
バラの花のような形をしています。
昇降口付近に何本かある
ヒマラヤスギの下を探しましたが、
シダーローズはそれほどたくさん落ちているわけではなく、
また、湿っていると笠が閉じているので、
雪が降る今日はバラのようにはみえません。
生徒のみなさんも探してみてください。
↓湿って笠が閉じているシダーローズ
いつも見ている景色も
少し深掘りしてみると違う景色となり、
新鮮で心に響くものとなります。
多様なものの見方ができることは
人生を豊かにしてくれるのかもしれません。
そんな雪の降る朝も
生徒会役員によるあいさつ運動は行われていました。
寒い中お疲れ様です。
参考
東邦大学 薬用植物園 https://www.lab2.toho-u.ac.jp/phar/yakusou/herb/himarayasugi.html
英辞郎 on the web https://eow.alc.co.jp/search?q=deodar
令和2年が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和元年は変化の激しい年でしたが、
令和2年はこの変化を
成果として形にしていく年だと思っております。
これまでの変化とは
右肩上がりに何かを増やしていく変化でしたが、
現在の変化は少子化や働き方改革推進という
これまでとは異なる環境の中での変化となります。
本宮高校がこれまで以上に
生徒の皆さんの成長に資する教育を充実させ、
皆さん自身の人生と社会の未来づくりに貢献できる学校と
発展できるよう全力を尽くしてまいります。
そして、変化への対応には生徒の皆さん、
保護者の皆様のご協力も不可欠です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、年末バドミントン部員の皆さんが
体育館周辺のマット下のお掃除をしてくれました。
通常は見えないところですがマットの下は結構汚れていました。
本宮高校のすばらしい学校生活環境は
生徒の皆さんの自主的な活動によって支えられていると
改めて感じました。
こんな生徒の皆さんのよさを伸ばせるよう
令和2年も様々なことに挑戦していきましょう。
そして、令和2年が世界のすべての人にとって
幸せな一年となりますように。
12月26日、天皇皇后両陛下が本宮においでになり、
台風19号による被災者へのお見舞いと
尽力した方々へのねぎらいのお言葉をくださいました。
災害ボランティアを代表し、
本校3年山田優依さんが両陛下よりお言葉をいただきました。
両陛下はボランティアでどのようなことをしたかをお尋ねになり、
泥や水にぬれた家具などを運んだことをお伝えすると、
「重かったでしょう」などと、
ボランティアをしたことをほめてくださったとのことです。
山田さんは愛子様と同じ年齢です。
愛子様に接するようお話してくださったのではないでしょうか。
両陛下からお言葉をいただいたことについて
山田さんは次のように話しています。
「短い時間の中で少しでも自分を知ろうとしてくださり、
その寄り添い方がものすごかったです。
ずっとお話をしていたいと感じました」
お声をかけられたおひとりおひとりに
膝をかがめて目線を合わせ、
丁寧に耳を傾け、お言葉をかけられているのが印象的でした。
また、できるだけたくさんの方にお声をかけ、
名残惜しそうにお帰りになる様子を見て、
両陛下が被災者へ心を寄せ、
できる限りのことをしたいと思ってくださっているのだと
改めて感じました。
↓終了後記者からの取材をうける山田さん
本宮市の災害ボランティアに参加した方は
本宮市災害ボランティアセンターをとおして活動した方だけで、
4,440人だそうです。(社会福祉法人本宮市社会福祉協議会発表)
その代表として本校の生徒にねぎらいのお言葉をくださいましたこと
深く感謝いたします。
また、本校の災害ボランティア活動に御協力をくださいました皆様に
深く感謝申し上げます。
生徒の皆さん、
この本宮市で学ぶ高校生として、
地域の課題を解決するために
何ができるかをともに考え、実行していきましょう。
激動と言っても過言ではない2学期が終わりました。
この2学期は皆さんのよさと成長が見えた学期だったと思います。
多様な行事への取組、
3年生の進路実現、
部活動での躍進、
災害ボランティアへの参加など、
ONE TEAMで力を合わせて行いました。
すこし話は変わります。
終業式終了後は恒例のクリーン活動を行いましたが、
学校周囲の松葉の落ち葉が
昨年より少ないことに気がつきましたか?
私は、ある日、
大量に落ちていた落ち葉の量が少なくなっているのに気づき、
だれが掃除をしたのだろう、
どこかの部活?
もしかして近隣の住民の方?
などと考えていたのですが、
実は野球部が事前に片付けてくれていたのです。
昨年とても時間がかかり全部やりきれなかったので
事前にやっておけばクリーン活動で全部終われるだろう、
と考えたのだそうです。
全体を考えて行動し、
その行動を受けてより完成度を高めていく、
2学期最後の活動でも
ONE TEAMぶりが発揮されました。
クリーン活動に参加してくれた皆さん
ありがとうございました。
↓ 松葉の片付けの様子