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女子ソフトテニス部

女子ソフトテニス部  インターハイ県大会

6月6日~7日にかけて、会津の総合運動公園でインターハイの県大会が行われました。

コロナ対策により、無観客で行われた大会です。

<個人戦>

 渡辺(1年)・菅野(2年)ペア

 1回戦 清陵情報 1ー④ 勝利

 2回戦 原町   ④ー1 敗退 ベスト64

<団体戦>

 2回戦 白河(第4シード)③-0 敗退

     1対戦 ④ー2

     2対戦 ④-1

     3対戦 ④-2

 大会は負けてしまいましたが、県の第4シードに堂々と戦い切りました。

この大会で、引退を決めていた部長の矢吹のノートを載せます。

<3年部長・矢吹のノート>

 負けました。悔しかったです。けど涙は出ませんでした。今日の試合は、前向いて挑戦できました。

でもやっぱり勝ちたかったです。だけど楽しかったです。

 スポーツはすごいなと思います。強くなろうと思えば思うほど団結力も高まって、チームがまとまっていくこと、

そしてスポーツを通して人間力が高まること、本当にすごいと思いました。

 私は、ソフトテニスを選んでよかったです。何より、このチームでテニスができたことが一番嬉しいです。3年生1人の私を、1・2年生の輪に入れてもらって、沢山気を使わせてしまったはずなのに、最後に皆からひと言ずつもらった時に「ありがとうございました」と言ってもらえて、本当に本当にうれしかったです。

 私は恵まれていると思います。この環境があることに感謝しなければならないと思います。チームの皆、家族の皆、先生、ありがとうございました。

 

 3年生1人で、よくここまで頑張ってくれました。1年生の時には、最初の大会に出場すらできませんでした。そんな矢吹が学年が上がるにつれて、本当に技術も人間としても成長してくれました。3年生1人で、部活のことで悩んでもその悩みを同じ学年で共有することができずに、苦労もしました。それでも頑張り続けた経験は、誰にも奪えない彼女の財産です。本当にお疲れ様、そしてありがとう。矢吹の意思を引き継いだ後輩たちが、大きく成長してくれることを願っています。

 

「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」

わたしたちが過去の充実した生活のなか、豐かな経験のなかで実現し、

心の宝物としていることは、なにもだれも奪えないのだ。

ヴィクトール・E・フランクル:「夜と霧」からの一節

女子ソフトテニス部  インターハイ県北地区大会

5月15日(土)~17日(月)にインターハイの県北地区大会が行われました。

〇個人戦

 渡辺(1年)・菅野(2年)ベスト12 県大会出場

 安藤(2年)・矢吹(3年)ベスト16 県大会代表決定戦で敗退

 武田(2年)・松本(1年)ベスト32

 渡邉(1年)・高橋(1年)ベスト32

 

〇団体戦 第5位 県大会出場

 

 

 インターハイ予選は、3年生にとって一番大きな意味をもつ大会です。この大会に臨むにあたって、全員が本当に努力し、3位以内を目標にした大会でした。しかし、自分たちが努力してきたことが、プレッシャーとなり思うように戦うことができませんでした。大会終了後、生徒たちは喜びの涙ではなく、悔し涙があふれていました。これも、勝負の厳しさです。ただ、これで大会が終わるわけではありません。苦しい中でも、戦い抜いた結果、県大会出場はどうにか決めることができました。この地区大会での悔しさを、県大会で晴らすことを決めた生徒たちのテニスノートです。

<松本のノート(1年)>

 今回の大会では、技術面より自分の心の気持ちのほうが反省が多かったです。試合前は絶対に勝って先輩方を笑顔にさせたい。勝って次へのバトンをつなぎたい。など思うけれど、試合に入ると、不安や緊張してしまうことがほとんどでした。先輩たちが泣いている姿や悲しんでいる姿を見ると、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。もっとチームのことを思って試合をすれば、勝てる試合がたくさんあったし、3位以内にも入れていたと思います。

この悔しい気持ちが嘘だったかのように、県大会ではメンタルを強く持ち、

チームのためだと思って試合に挑みます。

<安藤のノート(2年)>

 団体戦は、1試合目から自分のことばかり考えて、周りが見えず、チームに迷惑をかけたと思う。頑張ってくださいと言われるのに、申し訳ないと思った。ひらりちゃんは個人も団体も一度も出られなくて、一番悔しいはずなのに、頑張ってサポートしてくれたのに、チームのことを考えることができていなかった。表彰式をじっと見ていろと先生に言われて見ていた。そこに自分達も立てたんじゃないかと思った。それを見てもっと悔しくなった。終わったことだからと思ってもずっと考えてしまう。

これからの練習では、今回の大会ではっきりと分かった自分の苦手なところ、

弱いところに少しでも自信が持てるようにしていきたい。

<矢吹のノート(3年・部長)>

 3日間の地区大会を終えて、まず悔しいです。あれだけ毎日一生懸命練習して、それでも本番になるとできなくなる自分の弱い心が恥ずかしいです。私はキャプテンなのに、みんなを勝利に導いてあげることができなかったのが、申し訳ないです。後輩は「先輩の最後の大会」という意識をもって戦ってくれたそうです。私からしても「後輩との最後の大会」でした。後輩が、たった1人の3年生の私に何かしてくれてるように、私ももっともっと後輩に感謝をプレーで表さなければいけなかったと思います。県大会はギリギリです。もちろん相手は強いと思います。全員で怖がらずにぶつかりにいけるように練習します。

みんながもっと前を向けるように、声を出せるように、私ももっと部の先頭に立って、

みんなを引っ張っていこうと思います。

 

6月6日(日)から会津で県大会が行われます。3年生と一緒にテニスができるのももうすぐ終わりです。1秒でも長くこのメンバーで、このチームが戦ってくれることを願っています。県大会での成長を期待しています。

 

人生において大きな喜びは周りが「あなた達にはできない」と思ったことを、やってのけること。

女子ソフトテニス部 ハイスクールジャパンカップシングルス

 4月2日にハイスクールジャパンカップシングルスの県北地区予選がありました。

〇矢吹(3年)ベスト16

 安藤(2年)ベスト16

 この大会は、ベスト8からが県大会に出場となります。しっかりとシングルス対策をして迎えた大会でしたが、2人ともあと一歩というとこで県大会出場を逃してしまいました。新学年となり初めての大会でしたが、自分たちが練習してきた部分を出せたところもありました。しかし、基本的なサーブレシーブでの1stサーブの確率の悪さと、レシーブコースの甘さがなかなかポイントをとることに結びつきませんでした。このシングルスの課題はダブルスも同様です。しっかりと自分の課題と向き合いながら、5月中旬に行われるインターハイ予選に向かいたいと思います。

そんな中で、成長したキャプテンのノートを載せます。

<矢吹のノート>

初戦は福島西。勝ちたかった。

サーブが入らなかったのが大きい。ボールも甘く、相手の楽なところに返してしまった。また、前後の意識がなかった。

2試合目は福島。たくさん粘った。取って取られてを繰り返して、やっとの思いでファイナルまで持ち込んだ。

最後のミスはアウト。今までの自分は不安になるとネットが多かったから、ミスには変わりないが、自信をなくしてたネガティブボールではなかったと思う。そこは成長できたのかな。声も出した。足も動かした。諦めずにボールも追った。それでも届かなかった。私にはまだまだ足りないものがたくさんあった。それに気づけない自分が情けない。自分で掴み取った勝利から、こうしてシングルスに出させてもらって、後輩に良いところを見せれなかった。先生を喜ばせてあげることができなかった。

 1人で戦う試合は、寂しいけれど楽しいものでもあった。最初で最後のシングルスは自分にとって、とても貴重な経験であり、自分を少しでも成長させる良いきっかけになったと思う。

 

 この冬にキャプテンは足のけがをして、思うように練習ができない時期もありました。そんな中でも、彼女は自分のやるべきことを見据え、体幹トレーニングやボール拾いをチームのためにしていました。そんな成果がこの春に大きな花となって咲き誇ることを期待しています。

女子ソフトテニス部 インドア地区予選

 11月14日にインドアの県北地区予選がありました。

〇団体戦 ベスト4

〇個人戦 穂積(1年)・矢吹(2年)ペア ベスト16

     武田(1年)・安藤(1年)ペア ベスト32

     菅野(1年)・小野寺(1年)ペア ベスト32

 この大会は個人戦上位6ペア、団体戦は上位2校しか県大会に行けない厳しい大会となっています。

団体戦 準決勝 本宮 vs 福島

    1番目  ④ - 1

    2番目  0 - ④

    3番目  1 - ④

 1番が勝利し、2番が負け、3番勝負になりました。3番目には、1年生の武田とキャプテンの矢吹を組ませました。一番辛い3番勝負。チームの勝敗を一身に背負う辛さがあります。しかし、この2人は練習を休むことなく、さぼることなく、真摯に練習に取り組んだ2人だからこその起用です。

 大会前に1年生の武田に3番目に使うことを伝えました。戸惑いながらも「頑張ります」と短く決意を語ってくれました。武田は決して器用で能力が高い選手ではありません。感情表現も苦手で、なかなか声を大きく出し、気持ちを外に出してテニスをする生徒ではありません。しかし、武田にはコツコツと努力する才能があります。練習中でも、腐らず謙虚に努力してきました。部員たちも武田を3番に使うことに納得してくれました。それは、今までの武田の練習への取り組みを見てのことだと思います。そんな武田が大会前に書いたノートにはこんなことが書かれていました。

<武田のノート>

 声を人一倍出すことは恥ずかしいことではない。むしろかっこいい。どんな相手にも勝とうとする、立ち向かう。全力で立ち向かう。自分やチームに自信を持つ。1人で戦うのではなく、全員で戦うことを忘れない。福島に勝つ。

こんな意思を持ってくれて戦ってくれました。結果は負けてしまいました。しかし、本当に大切なのは結果ではありません。それまでの練習の取り組みや大会にかける気持ち。そういうことが人として本当に大切だと思います。大会後に、武田のノートには、技術的な反省とともにこんなことが書かれていました。

 3番勝負で負けてしまった。先輩を勝たせてあげられなかった。3番勝負で勝てなかったことが悔しい。

 同じく、3番を戦った矢吹もキャプテンとして大変な思いをしてきました。大会前に部がまとまらず、全員揃っての練習がなかなかできない。それでも、彼女はしっかりと前を向き努力を続けてきました。2年生が1人しかいない中で、不安になったり辛いこともたくさんあったと思います。しかし、そういう経験をしたからこそ、人間は大きく成長できるはずです。まだまだ成長途中の彼女ではありますが、矢吹のノートにもこんなことが書いてありました。

<矢吹のノート>

  1ー1の3番勝負。思った以上に緊張し、不安で怖かったのが正直なところです。初めは声を出して挑んだものの、点を取られるにつれて声も小さくなり、自分では集中してたつもりだったけど、たぶん集中力が欠けていたのだと思います。またここで私の心の弱さが出てしまいました。やり切ると決めたものの悔いの残るものになってしまいました。本当に情けないです。

 全体を振り返って、昼の練習はどこよりも声が出ていたし、今までに比べたら雰囲気もうまく作れたと思います。ですが、やはり上を目指すにはそれなりの苦労がある。今の私たちに欠けているものをこの冬で身につけて春の大会にそなえたいです。

 誰が見ても「変わった」と思ってもらえるように成長したいです。

 この大会で県大会に行くことはできませんでした。しかし、地区上位のチームに対してしっかりと戦えました。敗戦の時に流した悔し涙が、今度は嬉しい涙に変わるように、この冬は努力していきたいと思います。

寒い冬には根をしっかりと下へ下へと伸ばしていこう。

春にきれいな花を咲かせるために。

女子ソフトテニス 新人県大会

 11月1日からいわき市で、新人戦の県大会が行われました。県大会に向かうまでに、チーム一丸とはならず、戦う雰囲気が作れない、、、そんな中で、迎えた県大会でした。大会の結果も個人、団体ともに初戦敗退となってしまいました。ただ、この大会を通じて、大きく変わった生徒達がいます。誤魔化すことなくしっかりと弱い自分と向き合い、1歩前に進もうとする姿は素晴らしいものがあります。

そんな生徒たちの意思が表れたノートです。そのまま載せます。

1年

 私は、この県大会を通してもっとテニスがしたい、もっと成長したいと思いました。目標で憧れだった先輩がハイボレーを決めたときに思いました。先輩は試合に負けてしまいましたが、私にはかっこいい先輩の姿が見れました。今後の目標は、先輩のようになること、先輩に試合で勝つこと、体重移動をしっかりとして打つこと、ボールを決めに行く自信、勇気を持つこと、これらを意識して練習していきます。また、先生から変わったといわれるためにも成長していきたいです。今、テニスノートを書いている自分はすごくテニスがしたいです。強い人にたくさん勝ちたいです。これからの部活はもっとがんばっていきます。

成長して、絶対変わります。

 

2年

 まず、周りの方々に支えて頂いていることに対して、改めて感謝すべきだと思いました。送迎をしてくれた親、差し入れをくださった先生方、宿泊費やお腹いっぱい食べれた食事代を出してくださった学校、そして毎日の練習のご指導をしてくださり、ホテルからの異動で車を出してくださり、2泊3日で県大会での試合のアドバイスやご指導をしてくださった北澤先生、他にもたくさんの方がいらっしゃると思います。本当にありがとうございます。

 県大会1日目。会場についた途端、身が小さくなりました。まだまだ弱い自分を捨てきれずにいました。たくさんの先生方とすれ違いました。ですが、大きな声であいさつすることができませんでした。私が、こんな感じだったので、1年生はなおさら静かでした。キャプテンとしてもっと自分に厳しくしていきたいと思います。

 県大会を通して、自分の弱さを改めて感じることができました。上手い人の試合もたくさん見ました。私もあんな風に楽しそうに生き生きとテニスがしたいと思いました。プレーヤーとして、キャプテンとして、人として、もっと自分を見直すべきだと思いました。インドアも県大会行きます。頑張ります。

次の目標に向かって全力を尽くします。

 

 今までは下を向き、自信がなかった生徒が、また少し変わってきました。負けても、そこから立ち上がるからこそ人は大きく成長でき、勝つことの意味がわかる豊かな人間にしてくれます。

「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」