ブログ

校長日記

一流のボランティア

本宮市内での災害ボランティア活動拠点は「えぽか」です。

10月16日(水)、昼食休憩のため「えぽか」に戻ると

焼き鳥の移動販売車が「えぽか」の駐車場に停まっていました。

炊き出しのボランティアで、

一龍(いちりゅう)という飯坂の焼鳥屋さんだそうです。

 

お昼には豚汁をおいしくいただきました。

一龍のマスターから

「食べてね~」という声をかけていただいたとき、

「私たちはボランティアで被災者ではありません」と一旦断ったところ、

「ボランティアのボランティアだよ」

「重い荷物を運んだりできないから、

それをする人たちに炊き出しをして応援するんだよ」

「お肉屋さんの協賛を得て、材料をいっぱい持ってきているから

なくなったらまたつくるから大丈夫、食べて、食べて」

と豚汁をすすめてくださいました。

私は、午後は学校に戻りました。

その後活動記録写真をみたところ、

活動終了後焼き鳥や焼きそばを食べている写真が何枚も!!

本校生が戻る時間を考えて、

たくさん準備してくださったようです。

疲れているけれど、

おいしいものをいただき生き返った瞬間だったのでは?

 

「荷物を運んだりできないから、

それをできる人たちに炊き出しをして応援するんだよ」(一龍のマスターの言葉)

 

ボランティアとは、無理してできないことをすることではありません。

自分を犠牲にして人に尽くすことでもありません。

できる人ができることをすることで、

他の人を助けたり、応援したりすることです。

生徒の皆さんは一龍のマスターにしっかりと元気をいただきましたよね!

一龍(いちりゅう)のマスターは

まさに一流(いちりゅう)のボランティアでした。

 

一龍のマスターは曰く

「台風15号の時は千葉に炊き出しに行ったんだよ。

この車に一泊してね。

『いちりゅうホテル』だからね。」

さすが一流のボランティアは言うことが違います。

 

災害ボランティア(10月16日)

災害ボランティア2日目には、

83名の生徒が集まりました。

受付場所の「えぽか」には、

本宮高等学校専用受付デスクが設置され、

受付や活動が前日よりスムーズに行われるようになりました。

 本校の生徒は、

被害が大きかった舘町で片付け作業を行いました。

 被害が大きいお宅では、

水で畳が浮き上がり、室内にあったものが

一体となって壁に寄せられており、

それを外に運び出すのにはたくさんの人手が必要だとのことでした。

 泥だらけになりながら、

荷物運びや室内の洗浄に懸命に取り組んでいました。

あらためて本宮高校生の行動力と心の優しさに

胸が熱くなりました。

 内堀県知事、鈴木福島県教育長、

お手伝いささせていただいた家の方々などから、

学校にたくさんの感謝の言葉が届いています。

感謝されることはボランティアを行った側にとっても

うれしいことですよね。

皆さんの活動は報道もされています。

 

そして、「ボランティアのボランティア」と言って、

本校生に豚汁、焼き鳥等の炊き出しをしてくださった一龍のマスター、

ごちそうさまでした。

そして、ありがとうございました。

 

ボランティアに参加してくれた

生徒のみなさん

本当にありがとうございました。

 

本宮の復旧、復興にはまだまだ支援が必要です。

10月16日に芸術教室を開催予定だった

サンライズ本宮もまだ泥の中です。

私たちは何をすべきなのか、

何ができるのか、

考え実行していきましょう。

 

 

災害ボランティアの様子(10月15~16日)

生徒たちは2日間に渡り、被災した本宮市内の災害ボランティアに参加しました。

地元も方々からの感謝はもとより、内堀県知事・鈴木県教育長からも直接電話が学校へ入り(異例なことです)、本宮高生の活躍について称賛されました。

・人数確認し、いざ出発!

 

 

 

 

 

・ボランティアの腕章をつけて現地へ向かいました。

 

 

 

 

 

・様々な品物が泥水に被っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・特に畳は水を含み相当重く、4人がかりでやっと運び出せました。

 

 

 

 

 

・少しずつですが・・・住居がきれいになるにつれて、住民の方の声も元気になったように感じました。

 

 

 

 

 

・服は汚れましたが、生徒の心は輝きピカピカです。

 

 

 

 

 

・炊き出しもあり、生徒もごちそうになりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

・最後には係の方から深々と心のこもったお礼をいただきました。

 

 

 

 

 

 

※今回の体験をとおし、生徒たちは学校では決して学べないことを身に付けてくれたことと思います。

 今後もこの体験を生かし地域とともに、地域に根差した学校を目指していきます。

災害ボランティア(10月15日)

台風19号により亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

そして、一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

ここ本宮市も甚大な被害を受けました。

本校は10月16日(水)まで休校をすることとしました。

10月17日(木)より授業を再開します。

 

さて、休校の本日、

メールで災害ボランティアの参加を呼びかけました。

72名の生徒が集まりました。

電車が不通のため遠くから自転車でかけつけてくれた生徒や

わざわざ長靴やスコップを購入して参加してくれた生徒などがいました。

 

水につかった畳やふとん(ものすごく重かったとのことです)や

家具を運び出したり、

室内を片づけたりしたり、

終了時には泥だらけでくたくただったようですが、

たくさん感謝のことばをいただいたとのことです。

 

参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。

10月16日(水)もボランティア参加者を募ります。

詳しくは、10/14及び10/15の学校からのメールをご覧ください。

 

自然の猛威により大きな被害を受けたこの地で学ぶ私たち。

私たちは何をするべきなのか、

そして何ができるのか、

一緒に考え、実行していきましょう。

自然の驚異、この危機にどう立ち向かうのか

台風19号が日本各地に被害をもたらしました。

本宮市街地も広範囲に浸水し、

甚大な被害を受けています。

 

10月13日(日)、

本宮市中心部を見に行き

あまりの被害の大きさに呆然としました。

見慣れた光景は一変し、

取り残された方を自衛隊がボートで救出しており、

また、空から救出をするヘリコプターの音が絶え間なく響いていました。

 

生徒の皆さんにもなじみ深いみずいろ公園も

深く水に覆われていました。

昭和時代の終わりまで本宮高校があった場所です。

↓みずいろ公園 10月13日(日)13:00頃撮影

 本校生の中にも、

自宅や自宅周辺が水に覆われ、

避難所に避難したり、

自宅から出られず孤立(避難したくてもできない)したりしている人がいます。

被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、

一日も早く通常の生活に戻れるようお祈りいたします。

 

さて、私たちはこの危機にどう立ち向かったらよいのでしょうか。

何ができるのでしょうか。

 

10月13日(日)はラグビーワールドカップの1次リーグの最終戦でした。

しかし、岩手県釜石市のスタジアムで予定されていたカナダ対ナミビア戦は

台風19号による被害のため中止となりました。

このために人生をかけてきた選手たちにとっては

大きな落胆だったに違いありません。

しかし、カナダ代表の選手・スタッフは水害の跡片付けのボランティアをし、

ナミビア代表は釜石市民との交流をして、

釜石市民を力づけたと報道されています。

 

私たちはこの危機にどう立ち向かうのか、

何をしたらよいのか、

みんなでしっかりと考え、

できることを実行していきましょう。