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校長日記

2学期のスタートにあたって

本日から、いよいよ2学期がスタートです。新型コロナの感染拡大が気になるところですが、生徒一人一人にとって、充実した2学期となるよう期待しています。以下は、始業式(放送による)での話の内容です。

 2学期のスタートにあたって、少しお話しをさせて頂きます。今日の始業式は、体育館に集合してもらうのではなく、放送にしました。新型コロナ感染症の拡大防止に関わっての措置ですが、その辺は、後ほどお話ししたいと思います。

 まずは、この夏休み、大きな事故等の連絡もなく、ほっとしています。皆さんも、こうして2学期のスタートを迎えることができて、一安心といったところでしょうか。
 ところで、この夏休みは、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、皆さん一人一人の自分の将来に備えての蕾になるような取組が出来たでしょうか?遠方への旅行や、イベントへの参加などが今年も出来なかったのですが、それぞれがやれることは沢山あったのだと思いますし、それぞれが自分なりの目標を定めて、工夫しながら頑張っていたのではないかと思っています。

 先日閉会したオリンピックですが、無観客と言うこともあってか、様々な種目の中継が、テレビやネットなど様々なメディアを介して、行われていました。コロナ禍でもあり、開催自体に対しても様々な意見がありましたが、それぞれの競技では、いろいろなドラマがあり、そこには、沢山学ぶべき事、考えさせられることが詰まっていたのではないかと思います。明日、24日にはパラリンピックの開会式が行われ、9月5日までのスケジュールが組まれています。可能な範囲で、競技の様子を見て、パラリンピック、パラスポーツを通して、様々な障害についての理解をする機会としてもらいたいと思います。折角ですので、パラリンピックの基本コンセプトの3つを紹介したいと思います。
 1つ目が、「全員が自己ベスト」です。全てのアスリートが、最高のパフォーマンスを発揮し、自己ベストを記録できる大会の実現だそうです。
 2つ目が、「多様性と調和」です。人種、性別、言語、宗教、障害の有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩するとして、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識して、共生社会をはぐくむ契機としたいということだそうです。
 3つ目が、「未来への継承」です。これは、1964年の東京大会が、日本を大きく変革して、高度成長の弾みとなったことがベースにあります。今回の2020大会は、日本から世界にポジティブな変革を促し、それらをレガシーとして未来へ継承するとしています。この場合のレガシーは、伝統のような意味合いが強いかもしれません。
 この3つのコンセプトを確認していて、本校の「真結身」の教えとの重なりを感じました。後で、皆さんも確認してみてください。

 今日は、放送なので、手短にしたいと思いますので、新型コロナウイルス感染症に関することを、いくつかお話しします。まず、「まん延防止等重点措置」が本県では、いわき市に追加して郡山市が指定されました。それを受けて、福島県教育委員会から、郡山市の県立学校と、その近隣の須賀川市、本宮市、鏡石町、三春町の県立学校についても、部活動の活動を個人や少人数にすることと、短時間にすることが通知されました。本日から、来月12日までの予定となっています。
 学校生活における感染防止対策の見直し、再確認等をこれから厚生部の佐藤淳治先生や担任の先生から話がありますので、しっかりと聞いて、各人が、しっかりと意識して活動や行動をとってください。また、部活動については、それぞれの担当の先生の指示を受けて、その指示にしたがってください。
 一人一人が、緊張感を持って、感染防止に努めて下さい。2学期には、多くの行事等も控えています。また、3年生は進路に向けて非常に重要な時期にもなります。真結身の教えのまさに「結束」で、みんなでこの状況を乗り切りましょう。
 感染リスクはゼロはありえません。生徒の皆さんやその家族、先生方など、身近な人が何時罹ってもおかしくありません。罹った人やその家族の人たちへの誹謗中傷は絶対に無いようにしてください。周りで罹った人が出たときには、早く直って、復帰できることを願ってあげられるような、そのような優しい気持ちを持ちたいものです。

 最後になりますが、この2学期、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、それぞれの未来に向けての蕾づくりをしっかりと行えることを期待して、始業式の話としたいと思います。

1学期を終えて

終業式の校長からの話の内容の要旨を掲載させて頂きます。

 1学期の終業式にあたって、お話しをさせて頂きます。
 皆さんにとって、この1学期は、どんな学期でしたか?それぞれが、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、皆さん一人一人が自分の将来に備えての蕾になるような、取組ができたでしょうか?それぞれが、自分自身に問いかけてみて下さい。
 令和3年度に入って、昨年度は実施できなかった高体連や県総体、高校野球などの大会が、多くは無観客でしたが実施されるなど、新型コロナウイルスへの対応をしながらも出来たことはよかったと思います。いままで、やって当たり前だったことが、必ずしもあたりまえではないことを昨年は痛感したところでもあり、参加した皆さんにとっては、とても貴重な経験となったと思います。
 
 始業式には、校訓の真結身の教えについて、行動規範であり、常に意識して学校生活を送って欲しいことを話しました。真摯、結束、身命、皆さん一人一人の行動規範として、あらためて確認しておいて下さい。真結身の教えをベースにして、ココで創ろう君のミライに繋げて欲しいと思います。

 ところで、明日は、開会式前ではありますが、福島市のあづま球場で、ソフトボール競技が始まります。午前9時から、オーストラリアと日本の試合が全ての競技の中でも、最初の試合と言うことになります。いろいろな課題を抱えながら開催されるオリンピックですが、皆さんにとって、生涯に渡って記憶にとどめられるような素晴らしいプレーを、それぞれの代表選手には期待したいと思います。可能であれば、ぜひテレビなどで観戦してください。
 オリンピックと言えば、先日、バドミントン男子の日本代表の桃田賢斗選手が、抱負を述べている映像を見ました。彼が、多くの方々への「感謝」を語っていました。それを聞いたときに、思い出したことがありました。何かというと、桃田選手は、出身は香川県ですが、香川の小学校を卒業した後、双葉郡富岡町の富岡第一中学校に入学し、富岡高校を卒業するまでの中高6年間を福島県で過ごしました。彼のように、全国から、小学生で選抜された子が、富岡一中・富岡高校で中高6年間を一貫してバドミントンの選手強化を行うプログラムは、ビクトリープログラムと呼んでいます。毎年、10名程度の小学生が、中学校の入学と同時に、親元を離れて、ここ福島で共同生活をスタートすることになります。富岡高校の休校によって、このプログラムは現在ふたば未来学園中学校・高等学校に移っています。
 校長先生は、平成27年と28年の2年間、富岡第一中学校の校長をしてました。その時に、先ほどの桃田選手の後輩の中学生高校生と関わっていましたが、彼ら彼女たちも、桃田選手と同じように「感謝」を常に言葉に表していました。自分たちを支えてくれている様々な人への「感謝」を常に表し続けることは、とても素晴らしいことだと感じていました。プレーも素晴らしいですが、それ以上に、こういった気持ちの持ち方が、人をさらに強くしているのではないかと思います。どんなときにも、さっと言葉に出てくると言うことは、いつもそういうことを考えてると言うことなんだと思います。県外出身の生徒多いので、大半の生徒は真っ先に、福島県、富岡町への感謝を述べているなということが、印象的でした。先日の桃田選手の言葉から、思い出したので紹介しました。

 次に、命の大切さの話をします。避難訓練でも、昨日の薬物乱用防止教室でも、自分事としてという話をしましたが、自分事として聞いて下さい。18日の日曜日の午後に、南会津の下郷町で、川遊びをしていた高校1年生が、川底で見つかり、病院に搬送されましたが亡くなってしまったと、ニュースなどで取り上げられていました。友達が、一緒に泳いでいたら姿が見えなくて、119番通報したそうです。とても残念なニュースだと思いましたが、これから、川、海、湖と、夏、熱い時は特に、そういったところに行きたくなるので、同じような事故にならないよう、泳いでいい、遊泳が認められている場所以外では、決して泳がないことが大切です。海水浴場などで遊泳が認められている場所には、監視員がいたり、ライフセーバーがいたり、緊急時の対応が素早くされます。遊泳が認められていない場所は、流れが急だったり、急に深くなったりと、それなりの理由があるわけで、過去の水の事故で命を落としている事例も、多くがそういった場所で起きています。川の水に入りたい、泳ぎたいと思った人は、プールに行って下さい。それが安全だと思います。こういった痛ましいことが絶対に起こることがないよう、自分だけは大丈夫、といった根拠のない自信で、家族や友人、周りの人たちを悲しませるような結果にならないようにしてください。一番大切なのは命です。これを失ったら何にも出来ません。皆さんそろって、8月23日の始業式を迎えられるよう今の話を、頭の片隅に常に置いて下さい。

 話題を変えます。本日配付されるPTA会報に、今年の4月21日に本校と本宮市が包括連携協定を結んだことの紹介をしています。なかなか、このことについて皆さんにお話しする機会が無かったのでここで話をさせてもらいます。
 協定の目的としては、次の3つになります。
 一つ目として、「地域課題の研究に係る事業の推進及び支援に関すること」となっています。皆さんの総合的な探究の時間への本宮市としての支援などがあります。
 二つ目として、「地域との協働に関すること」です。いろいろな意味が込められていますが、地域の行事への高校生の積極的な参画や、ボランティア活動などを意識しています。
 そして、三つ目です。「地域の活力を育む人材の育成に関すること」これは、みなさん、本高生が、活力ある個性豊かな人に成長してもらって、地域社会の活性化などに貢献して欲しい。そのために本宮市としても協力できることをしますよ。と言うことなんだと思います。
 今話をした協定は、一つの形です。本宮市の関係者の方々や、本校の先生方も皆さんの学ぶ環境作りに、これからも努力していきますが、中身は、生徒である皆さん一人一人が、自分の将来に向けて、授業や部活動などに精一杯取り組んでいるか、どれだけ輝いているかなんだと思います。
 まさに、「ココで創ろう君のミライ」に戻ってくるのかと思います。

 最後になりますが、この夏休みが、皆さん一人一人にとって有意義なものになることを期待して、終業式での校長先生からの話を終わりにさせて頂きます。

入学おめでとう

 令和3年度の新入生99名の皆さん、あらためて御入学おめでとうございます。新学期がスタートして、4日目です。年度はじめの行事等で落ち着かないかもしれませんが、高校生活への期待や抱負を、常に自分の胸に抱き、三年間で大きく成長してくれることを願っています。入学式の式辞を下記に掲載します。

 桜の開花が記録的に早く、本校でも柔らかく暖かな風に桜の花びらが舞っています。このような佳き日に、県議会議員 佐藤政隆(さとうまさたか)様をはじめ、御来賓、保護者の皆様の御臨席を賜り、令和三年度、福島県立本宮高等学校の入学式を挙行できますことは、喜びにたえません。御多用な折り、御臨席を賜りました皆様に、厚く御礼を申し上げます。
 入学を許可された九十九名の皆さん、御入学おめでとうございます。
 本校は、大正四年に創立された、今年百七年目を向かえる、歴史と伝統のある学校です。本校の新たな歴史を築くことになる皆さんの入学は、在校生、教職員にとって大きな喜びです。

さて、新入生の皆さん、皆さんはここ、本宮高校で、何を何のために学ぶのでしょうか。その答えは、皆さん一人一人、異なるのだと思います。三月に実施した本校の入学者選抜の時の面接や、出願の際に提出した志願理由書などに、どんな志や思いを持ち、答えたでしょうか。今、あらためて思い起こしてください。その中に、何を何のために学ぶべきか、何を学びたいと思ったのかの答えがあると思います。しっかりと、自分の胸に持ち続けて欲しいと思います。

 では、ここで、書道部の皆さんに、ある文字を書いて頂きたいと思います。書道部の皆さん、よろしくお願いいたします。「結束」という文字を書いてくれたのは、三年生の髙橋佳那(たかはしかな)さん、鈴木利佳(すずきりか)さんと岩崎ひなた(いわさきひなた)さんにもサポートをして頂きました。書道部の三名の皆さん、ありがとうございました。
 この「結束」という言葉ですが、本校の校訓である「真結身の教え」の「真摯(しんし)」、「結束(けっそく)」、「身命(しんめい)」中の「結束」です。「互いに助け合い、友情を結び協調し合う」ことを意味しています。
本校の校訓は、本校生徒の行動指針でありますので、日々の学校生活で常に意識してもらうものです。
 昨年からの新型コロナウイルスへの対応などは、まさに「結束」で表されている、互いの助け合いや、友情を結び協調し合ってこそ、乗りきれるのではと思います。新入生の皆さんも、二年生や三年生の先輩方と力を合わせて、様々な課題に対して、協働的に取り組み、一人では解決できないことでも、力を合わせて、解決の糸口を探り、最後まで諦めずに解決に向けて一つ一つ前進させてもらいたいと思います。
 「真結身の教え」の他の二つの持つ意味も紹介しておきたいと思います。「真摯」は「真理を探究し、何事にも真摯に取り組むこと」、「身命」は、「自他の生命を尊重し、健全な心身をつくる」と言うことになります。本宮高校の生徒として校訓を常に学校生活の中で意識し、「真結身の教え」を三年間でしっかりと身に付けることが出来れば、本校卒業後に社会人として生きていく皆さんの支えになり、幸せな人生を築き切り拓く力に繋がっていくものと、私は考えています。

 また、本校では、学校教育目標を生徒の目線で表したキャッチコピー、「ココで創ろう君のミライ」があります。ココとミライがカタカナで表記されています。ココは、一人一人、個々人の意味と、ここ本宮高校の意味も重ねています。ミライは、過去と未来の「未来」と、美しい蕾(つぼみ)の二つの意味が込められています。是非、本校での三年間を大切に、有効に使って、自分自身の未来に役立つつぼみを創って欲しいと思います。将来、立派な花として開花することを思い描いて、日々の授業や学校行事、生徒会行事、部活動、地域での活動等に取り組んでください。

 御来賓の皆様、今、新たな一歩を踏み出した新入生に、これまでと変わらぬ、暖かな御指導、御支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。これまで、お子様を慈しみ育ててこられた、保護者の皆様にとりましても、本日のお喜びはいかばかりかと御推察申し上げます。本校では、一人一人を大切にし、自分の良さを見つけ、それを伸ばすことで、社会で必要な力を身に付ける教育を行います。三年後には大きく成長した姿で、卒業式を迎えることができるよう、教職員一同、全力を尽くしていくことをお約束いたします。本校の教育活動への御支援、御協力を、よろしくお願いいたします。

 結びに、新入生の高校生活の充実と、本日の入学式に御臨席賜りました皆様の御健勝と御多幸を祈念して、式辞といたします。

 令和三年四月八日 福島県立本宮高等学校 校長 阿部洋己 

 

卒業おめでとう

3月1日に挙行した、卒業証書授与式の式辞を掲載します。卒業生の皆さん、あらためて卒業おめでとうございます。

 春の気配が安達太良山や阿武隈川を優しくつつみ、新しい季節への喜びが感じられるこの良き日に、本宮市長 高松義行(たかまつぎぎょう)様をはじめ、御来賓の皆様、保護者の皆様の御臨席をいただき、令和二年度、福島県立本宮高等学校の卒業証書授与式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、皆様に厚く御礼を申し上げます。
 卒業生の皆さん、皆さんは、本校での三年間の努力と成長の証を持って、本日、百六年年間の歴史と伝統のある本校を旅立ちます。本当におめでとうございます。
 また、これまで、お子様をいつくしみ、全力で支えてこられました保護者の皆様にとりましても、お子様が高校卒業という節目を迎えられましたことは、大きな喜びであると御推察を申し上げます。また、これまでの本校への御支援に対し、あらためまして御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 さて、本校の教育活動のスローガンでもある「ココで創ろう 君のミライ」ですが、ここ本宮高校で、卒業生の皆さんは、自分自身のミライに繋がる何を創ることができましたか。自分の胸の中で構いませんので、今、三年間を振り返って、確認してみてください。

 授業のことを思い起こした人、修学旅行、檀陵祭、スポーツ大会等の行事が真っ先に頭に浮かんだ人、部活動や校外で経験したことを考えた人、一人一人違いはあると思いますが、自分自身の未来に役立つミライ、美しい蕾づくりが、皆さんの心と身体の中にしっかりと蓄積され、これからの生きる力になることと確信しております。
 そして今、皆さんはそれぞれの新しい未来の入口に立っています。「ココで創ろう 君のミライ」は、「今この瞬間に、この場所で、一人一人が」という意味を込めていますので、これからは、皆さん一人一人の人生のスローガンにして頂きたいと思います。皆さんはこれからも、それぞれが、進学先や就職先のそれぞれの場所で、その時その時に、未来を創っていくことになります。それは、楽しく喜びにあふれることばかりではないかもしれません。しかし、本校での学びにより身に付けた力と、本校の校訓である、「真摯、結束、身命」の真結身(まゆみ)の教えを3年間、常に行動指針としてきたことは、その時その時の難しい状況を解決し、乗り越えていくための、人生の礎(いしづえ)となり、皆さんを支え、未来に向けて前進し続けることに役立つはずです。

 今年度、令和二年度は、新型コロナウイルスに立ち向かう、戦いの年となりました。四月から五月にかけての長期の休業や、三年間の部活動の締めくくりと考えていたインターハイや各種大会、コンクール等が、中止となったり、実施方法を大幅に変更して行われたりと大きく様変わりをしてしまいました。就職活動もスタートが一月ずれたり、今年は誰もが想像することの出来ない、未だかつて無い状況だったと言えるでしょう。そのような中でしたが皆さんは、三年に一度の公開文化祭である「檀陵祭」を、家族だけの限定公開とはなりましたが、さすが三年生と思わせる、創意工夫を懲らした展示やステージ発表、展示発表を行ってくれました。檀陵祭への取組は、とても意義深いものだったと思っております。

 本校の歴史を顧みますと、昨年度も経験しました台風十九号による水害等の自然災害等への対応等が記憶の新しいところですが、学校の存続にも関わるような難しい難局を、その時々の教職員や生徒、保護者や同窓生、地域の皆様方の支えや御尽力により乗り切ってきました。そうした本校の取組は、まさにしなやかなレジリエンスを持った組織であることの証であるとも言えるでしょう。レジリエンスとは、逆境や困難などに直面した際の「ストレスへ絶える能力」や「折れない心」などのことですが、これからの時代を生き抜く皆さんにとって、予想できない困難な課題に果敢に挑戦し、地域などで活躍できるレジリエンスを持った力を身に付けることはとても重要です。今年の新型コロナウイルスへの対応や取組は、必ず皆さんにとって、将来、生涯をとおして役に立つレジリエンスの獲得に繋がるものと期待しています。
 あと十日で、あの東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震から十年の節目を迎えます。創造的復興という言葉が最近よく使われていますが、単なる復旧では無く、新しい創造的な復興を担えるのも、若くこれからの前途有望な卒業生の皆さんだと思います。これからの新しい社会を創ってくれるものと楽しみにしております。

 結びに、本日御多忙の中、卒業生を祝福してくださるためにおいでいただいた、御来賓の皆様、卒業生を支えてこられた保護者の皆様に、日頃の御礼を申し上げ、皆様の御多幸をお祈りするとともに、卒業生が幸せな人生を送り、社会で大いに活躍することを期待いたしまして、式辞といたします。 

 令和三年三月一日 福島県立本宮高等学校 校長 阿部洋己 

3学期がスタートしました

先細、第一体育館で3学期の始業式を行いました。今朝は、事務室のモニターで見たときに、教室の室温が0℃と表示されているところもありました。寒波の影響で、相当に冷え切っていました。今は暖房が入っているので大丈夫ですが、換気をしながらの暖房、風邪など引かないようにしたいものです。

先ほどの、始業式の話の内容は下記のとおりです。ご参考まで

 いよいよ、本日から3学期がスタートします。ただ、今学期は、とても短いので、時間を大切にして、各自この3学期に何をすべきかをしっかりと見据えて取り組んで欲しいと思います。
 本校のキャッチコピーである「ココで創ろう、君のミライ」のミライは、未来(ミライ)と美蕾(ミライ)でしたね。どんな蕾にするかの今年度の仕上げですので、それぞれが、自分の目標を設定して、先ほど話をした何をすべきかの具体的な行動や活動を描いて欲しいと思います。特に3年生にとっては、最後の仕上げです。自分自身の高校生活の締めくくりの時期ですので、悔いの無い毎日を送って下さい。
 冬休み明けても、また新型コロナウイルスの話題になってしまいますが、避けるわけにはいかないので、その話をします。
 昨日、内堀知事さんも、記者会見で述べてられていましたが、本県がステージⅢに移行したとの認識にあるとのことです。本日から来月の2月7日まで、飲食店への営業時間の短縮などの要請がされています。県立学校においても次のような対応をするように県教育委員会より通知がありました。
 ・感染リスクの高い学習活動を停止すること、これは部活動についても含まれます。
 ・宿泊を伴う学校行事、合宿及び遠征等を停止すること。ただし、全国、東北、県大会の場合の宿泊は可能だそうです。
 ・部活動は、顧問の先生の指示に従って、感染リスクの高い活動を除いて実施すること。他校との合同練習会や練習試合は中止すること。
 ・学校外での注意事項として、生徒同士の会食、マスクを外しての会話など感染リスクの高い行動の自粛、不要不急の外出や外泊の自粛
これらについては、2月7日までは、大変ですが停止や自粛をしっかりと守った行動をお願いします。また、緊急事態宣言が発せられた地域との不要不急の往来の自粛、これは、今後追加になる地域も含まれます。
 なお、詳細は本日保護者宛ての文書をお渡ししますし、メール送信もしますので、確認をしてください。

 学校、家庭、感染拡大防止の対策は、24時間ずっとですから、常に緊張を強いられて大変ですが、ここはがんばりどころなんだと思います。みんなで、この難局を乗り切りましょう。

 最後になりますが、感染症拡大防止のことに意識を常にしてて欲しいのですが、それだけになってしまうと、最初にお話しした自分自身のミライに向けた蕾が出来ません。この3学期が皆さん一人一人にとって有意義なものになり、立派な美しい蕾を創ってもらうことに期待をして、私からの話を終わりにしたいと思います。

新年、おめでとうございます。

明けましておめでとうございます。令和3年が始まりました。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止への対応で追われた一年間でした。今年も、まだまだ、簡単に終息とはいきそうもないのが、気になるところです。ただ、学校における教育活動、特に授業、部活動、生徒会活動等については、感染防止の対応をとりながら、できる事はしっかりと実施し、先に進めることも大切だと考えております。福島県内の複数ヶ所で、年末もクラスターに関する報道がありました。いざ、本校の関係者に陽性反応がでれば、必要に応じた対応により、教育活動が停止することも予測されます。そういう事態に備えて、出来る時には教育活動をしっかりと進めるという姿勢でいきたいと思います。
話は変わりますが、今年の干支は、「丑」です。日本では動物の「牛」ということですが、「丑」の漢字の意味からすると、じっと種から芽を出すための植物の辛抱や準備を表しているという事だそうです。今年が、本宮高校の生徒にとって、「ココで創ろう、君のミライ」の「ミライ(未来)」に役立つ「ミライ(蕾)」を創るための、辛抱や準備の年になればと思います。そのためにも、本高生には校訓「真摯、結束、身命」を改めて心に留め置き、毎日を大切にできる高校生を目指してもらえればと、仕事始めの1月4日、校長室で考えておりました。

2学期終業式にて

本日、本校第一体育館で、2学期の終業式を行い、2学期を無事に終えることができました。
校長からの話として、話をした内容の概要が下記のとおりです。

 2学期の終業式にあたり、お話しをさせて頂きます。
 年度はじめの予定どおりであれば、先週の18日が終業式の予定でしたが、4月・5月の臨時休業により、授業日数が少なくなっていた分をこの冬休みを3日分短縮して授業を行うことにしたため、本日、23日が終業式となりました。
 ところで、この2学期には、「ココで創ろう、君のミライ」に向けて、皆さん一人一人が自分の将来に備えての蕾になるような、取組ができたでしょうか?
 2学期の始業式で次の2つのことが大切だと話をしました。覚えていますか、
 1つ目が、コロナなど、目の前の課題や問題に対処するときに、科学的な理解をすすめて、それを根拠にして、対処や対応をすること。
 2つ目として、相手の人の状況を想像できる力を身につけること。
 この2つをお話ししていたのですが、皆さんどうでしょうか。同じ事をまたココでお話しするのは、避けたいと思いますので、よく覚えていない人は、本校のホームページの「校長日記」に掲載してありますので、読んでおいて下さい。
 今年は、どうしても新型コロナの話から離れられないのですが、この2学期は、臨時休校等は無かったのですが、2年生の修学旅行やインターンシップなどの、非常に大きな行事ができなかったこと、一昨日の21日のことでしたが、福島市の「緊急警報」の関係で、昨日の22日から県北地区の県立学校の部活動などの活動の中止が県教育委員会から通知されるなど、昨年度までは想像もできないことが現実に起こっています。ある意味、予測不能の時代なのだとあらためて強く感じさせられています。
 このように中止等の予定からの変更は、それらを楽しみに、励みに考えていた人にとっては、ともて辛い、耐えられないものです。また、残念なことでもあります。その気持ちは痛いほど、伝わってきます。ただ、悔しがったり、下を向いていても、皆さんに与えられている高校生活の時間は、どんどんと過ぎてしまいます。とても苦しいことではありますが、自分が使える時間を有効に活用するために、自分がすべきこと、自分にとって必要なことを考えて、取り組んで欲しいと思います。この冬休みも、学校に登校しての学習や、部活動などが難しいのですが、それぞれ個々人で、自宅等でできる事は何があるか、自ら考えて、自ら行動に移すことはできるはずです。こういう状況ではありますが、どんな風にこの難局を乗りきれたかは、皆さんの将来に必ず役に立ちます。頑張って欲しいと思います。
 それから、このことも頭に置いて欲しいのです。それは、皆さんは孤独、一人ぼっちでは無いと言うことです。家族や友達、先生方や皆さんを応援してくれる多くの人たちが、周りにいます。自分だけで悩まず、抱え込まず、時には皆さんを応援してくれる人たちに、相談したり、話をすることで、気持ちの持ちようが変わっていったり、気持ちが楽になるのではないでしょうか。特に、就職や進学のそれぞれの道に進もうとしている3年生には、伝えておきたいのです。就職される皆さんは特にですが、卒業後、今のような高校生活のように、周囲に同級生がいるような環境では確実に無くなります。それぞれの職場で、上司の人、同僚、それも年代も、いろいろなタイプの方たちだと思うのですが、悩み事、質問、気軽に相談できる人を持つ、つくることが大事です。そして、そういう人たちからのアドバイスをもらえる人は、とても心強く仕事を進めることができるようになると思います。孤立せずに、常に仲間との関係を大切にしてください。
 今の話の関連ですが、社会生活をするためには、人とのお付き合いや関係性をつくることが大切です。その能力を、ソーシャルスキルと言います。ソーシャルスキルのベースは、友達づくりです。その友達づくりでは、次の7つの力、能力が必要なんだそうです。
 1 自分に合った友達を選ぶ能力
 2 友達との関係を続けていく能力
 3 友達とよい会話を続けていく能力
 4 会話を上手に始める能力
 5 会話への上手な入り方、抜け方の能力
 6 友達との対立への対応能力
 7 からかわれたりした時の対応能力
参考にしてください。
 話は、変わりますが、ここで皆さんに、紹介しておきたいことがあります。文部科学大臣からの奨励状を先日頂いていました。昇降口に掲示してありますので、まだ見ていない人は、後で目を通しておいてください。文部科学大臣からの、皆さん高校生への励ましの言葉が記載されています。
 最後になりますが、来年は、丑(うし)どしです。「丑」という漢字は、中国で生まれた漢字で、本来の意味は「からむ」という意味があり、芽が種子の中で伸びることができない状態を表しているそうです。丑年は「我慢(耐える)」や「発展の前振れ(芽が出る)」を表す年になると言われています。皆さんにとって、来年が、将来大きく飛躍するための、芽を出すための準備の年になるのだと思われます。来年も、ミライに向けて、しっかりと日々の努力を積み重ねて下さい。期待しています。

冬期間に入って

 12月に入り、校内の暖房も11月の例し炊きから、本格運転になっています。また最近は、毎朝、自家用車のフロントガラスが凍結していないか気にしながら、いよいよ冬期間に突入したんだと実感していました。本日と明日は、登校時の交通安全指導に本校の教員が街頭指導をしています。今後、積雪や路面の凍結など、通常とは違った道路状況により、通学に要する時間も多く必要となる日も出てきます。時間にゆとりのある朝の登校に心がけ、冬場の交通事故等ゼロとなるよう、よろしくお願いいたします。先日の、県北方部の校長会において、自転車の加害事故の際に無保険のため、保護者の方が多大な金銭的な負担をしているケースが話題となりました。自転車での通学をしている生徒の保護者の皆様は、万が一の事故の際の保険等の確認もしておいてください。積雪や凍結時には、無理に自転車を運転しない、という判断も事故を起こさないためには大切だと思います。
 また、新型コロナウイルス感染症への対応も引き続き、よろしくお願いいたします。マスクをしているから大丈夫と気を緩めず、一人一人が感染予防に「全集中」で取り組んで、換気、うがい、手洗い、消毒、‥等、基本的な対応をしっかりと行いたいものです。

生徒会役員の認証式

本日、2学期末考査終了後、第一体育館において、生徒会新役員の認証式がありました。マイクの調子が悪くて、校長からの話が途切れ途切れに聞こえたとのこともあり、以下に、話の要旨を掲載しますので、ご覧ください。


本日は、新しい生徒会役員の認証式ですが、まず、これまで生徒会の役員として生徒会活動の企画や運営をしてくれた皆さんに心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。
特に、現在3年生である、
 会長  矢部 圭一(やべけいいち)さん
 副会長 渡辺 愛理(わたなべあいり)さん
 副会長 遠藤 廣人(えんどうひろと)さん
 会計  伊藤 琉衣(いとうるい)さん
の4名の皆さんは、あと3カ月ほどで、本校を卒業し、それぞれ次の進路に進むことになりますが、生徒会の役員として経験したこと、力を合わせて考え実践したこと、ここで学んだことを大きな糧として、生かしてくれるものと確信しています。皆さんは、キャッチコピーの「ココで創ろう 君のミライ」でいう、自分自身のミライに向けての立派な美しい蕾が創れたものと思います。ぜひ頑張ってください。
 旧役員の皆さんが活動してきたこの1年に、スポーツ大会や、3年に一度の限定公開とはなりましたが檀陵祭などの生徒会行事、これらの企画・運営をしてもらったおかげで、全校生徒が楽しく充実した学校生活を送ることができました。特に昨年度の年度末から今年度にかけては、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けての対応も配慮しながらの企画運営ということになり、前年踏襲や、前例にならってということが難しく、大変に苦労しながら、悩みながらの企画運営であったと思います。これまでの生徒会役員としての様々な仕事、本当にありがとうございました。それでは生徒のみなさんと一緒にお礼の気持ちを込めて拍手をしたいと思います。

 さて、これから7名の皆さんを新生徒会役員として認証いたします。新生徒会役員の皆さんには、これまで先輩方が築いてきた本宮高校が、生徒にとってより楽しく、成長できる場となるよう力を発揮してください。
 そして、全校生徒のみなさん、忘れないでください。生徒会活動とは生徒会役員だけが行うものではありません。立会演説会の時にもお話をしたように皆さん一人一人には責任があります。生徒会は生徒の皆さん一人一人がつくるものであり、ひとつの大きな組織です。この本宮高校生徒会という組織の一員として、本宮高校での皆さんの学校生活がよりよいものとなるよう、みなさんひとりひとりが行うべきことを考え、役割を果たして欲しいと思います。人任せではなく、自分で考え、自分で判断し、そして行動すること、そのことが自分が生きる、生活する社会や組織をよりよくしていく力となります。
 新生徒会役員のみなさんは、そのリーダーとして活躍していただきたいと思います。1年間どうぞよろしくお願いいたします。

本宮市青少年健全育成推進大会にて

昨日の、11月29日(日)には、しらさわカルチャーセンターにおいて、本宮市青少年健全育成推進大会が行われました。本宮市長さんのごあいさつや来賓の方々の皆さんのご祝辞の後、「少年の主張」がありました。本宮市内の各小学校を代表する小学生7名、また各中学校を代表する中学生3名、そこに【高校生の部】の発表として、本校の2年生、菅野月憂(すげのるう)さんが発表をしました。小中学生の発表も、それぞれの思いをしっかりと伝える立派なものでした。将来の夢についてのこと、昨年の台風19号のこと、コロナのこと、東日本大震災や原発事故のこと、こういった話題から入りましたが、どの発表も発表者の気持ちのこもったものでした。本校の菅野さんは、新型コロナウイルスの影響により当たり前の日常生活が変化してしまったことから話をスタートさせ、最後に感染対策については今自分にできる事を頑張りたいと述べてくれました。印象的だったのは、「今、自分の好きなことをして、将来我慢するのと、今我慢して、将来今まで通りの生活を送るのとどちらがいいか考えてください。」と会場に投げかけた事でした。発表後も私の周囲の方々が、そのことを話題にしていました。菅野さんは、高校生で一人だけでしたが、小中学生の見本となるようなメリハリや抑揚のある、とてもいい発表だったと思いました。試験期間中でしたが、大変お疲れ様でした。

進路先の内定や決定の報告を受けて

3年生が、昼休みや放課後の時間に、校長室で就職先の内定や進学先の合格等の報告をしてくれています。内定や合格ということが分かってどんな気持ちだったかをどの生徒にも聞くことにしています。ほとんどの生徒から、「嬉しかったです」、「ほっとしました」との言葉が返ってきます。卒業後の進路が決まると言うことは、いままでの不安や、行き先の定まらないなんとも言えない落ち着かない感じから、一気に解放された感じになるのだと思います。雑談的な話をすることが多々あるのですが、ほとんどの生徒に対して「高校生のうちにしかできないこと、やっておきたいことを計画的に」とも「おめでとう」に加えて話をさせてもらっています。自動車学校に通って運転免許の取得をという計画は多くの生徒にあるようですが、自分だからとか、私の高校生活の締めくくりにこれだけは、といったことを自分で考えて、計画的に実践してみて欲しいと思います。多分一生忘れられない宝物になるのではと思います。

先日のスポーツ大会(10月29日・30日)の画像を整理していて

スポーツ大会が先日、10月29日・30日と実施されました。29日は出張等があり、一部分しか参観できませんでしたが、30日はほぼ一日、お借りした本宮市総合体育館やグランドでの様子を観ることができました。天候にも恵まれていましたし、折角なのでと久しぶりに自分のカメラをもって、画像を撮らせてもらいました。連写でついつい、沢山シャッターを切っていたために、あっという間に2500枚を超えてしまいました。動きのあるところでの連写であったことから、ピントが別なところに合っていたり、ブレているものもあり、それらを外すために1枚1枚丁寧に確認していたところ、1週間以上も作業にかかってしまいました。つい先ほど、学校のファイルサーバに記録用にデータを移しましたが、画像を見ていて、多くの生徒や先生の笑顔があり、見ている方も思わず笑顔になっていきました。コロナ渦で、なかなか人が集ってイベントをすることが難しい時ですが、校内の大会ではあったものの、とても貴重な瞬間だったと、改めて感じさせられました。文化祭後の短期間で準備してくれた生徒会や委員会の生徒に皆さん、そして怪我をしないように心配ではありましたが生徒に混じってプレーをされたり、運営を頑張ってくれた先生方にあらためて感謝です。

生徒会役員選挙を終えて

本日、生徒会役員選挙で全員の候補者が信任されたことが、全校生徒に公表されました。信任された新役員の皆さんは、これから1年間の任期期間中、生徒会役員として頑張ってもらいたいと思います。そこで、先週の金曜日の立会演説会の場で、お話ししたことを少し紹介させてください。

立会演説会の校長からの話として、次の①~③のようなことをお話ししました。
① 演説を聞く皆さんは、信任するに値する人なのかを判断するために、それぞれの候補者の演説をしっかりと聞いてほしい。
② 立候補者や応援演説を行う人は、全校生徒にしっかりと自分の考えや思いが伝わるような、信任に値すると思ってもらえるような演説をしてほしい。
③ 投票の結果は、投票した人全員が受け入れること。(受け入れる責任があること)

役員の皆さんだけでは、生徒会活動は活性化できません。役員は生徒全員のことを意識して、生徒会活動をリードしてほしいのですが、何よりも全校生徒がそれを支え、一人一人のそれぞれの役割を果たしている、権利と義務のバランスの取れた本宮高校の生徒会活動に期待しています。

第8回 カナリア映画祭

本日、11日(日)、しらさわカルチャーセンターで開催された第8回カナリア映画祭に、本宮高校の生徒制作の作品が2作品上映されました。「家族、~失って気づく大切さ~」と「あの日の君へ~その姿がなくなるまで~」のそれぞれ約10分の作品でした。それぞれに、家族やいじめ等のテーマが設定されていて、いろいろと考えさせられる作品でした。今年は、映画祭に参加された方が少なく、もっと多くの皆さんに見ていただきたかったのですが、その点が残念でした。檀陵祭等での上映もありますので、ご覧ください。

文化祭(檀陵祭)の準備

本校の3年に一度の公開文化祭(檀陵祭)が、来週の18日に迫ってきました。今年は、多くの皆様に見ていただくはずでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、生徒の家族や極わずかのご来賓のみとさせていただき、その方々に代表して、クラス展示やステージ発表等をご覧いただくことになりました。いろいろな行事や大会等が、中止や変更を余儀なくされている中、見ていただく方々は限定させていただきましたが、生徒たちの発表等は、フルで行うように準備が進んでいます。私自身、ある部活の企画に参加するのに、練習に参加してきました。とても、楽しい時間で、当日がより楽しみになりました。

朝の登校の様子から

本日(17日)と明日、本校では教職員が分担して、朝の登校指導を実施いたします。本日も7箇所で、教職員は生徒たちとあいさつを交わしながら、指導にあたりました。私は、JR本宮駅前で、東北本線の上りと下りのそれぞれで通学してくる生徒が列車から降り、改札をくぐって学校に向けて、歩く様子を本宮駅前で見させて頂きました。本宮高校の生徒が降りてくるホームには、それぞれの列車に乗り込もうとしている他の高校の生徒の姿が多く、駅前はそれらの生徒を送ってきた家族の方の車で混雑している様子が印象的でした。本校生徒の歩く様子を見ていて、上り坂をも苦にせず、足どりも軽やかそうで、若い高校生はさすがだと、改めて感心していました。「道幅一杯にひろがって歩いている」等とお叱りをうけることもあるのですが、本日はそのような姿もみられす、いつもこうあって欲しいと思いました。これから日が短くなり、下校時には車のドライバーの方から見えにくいことも起こることが予想されます。道路の横断の時などは、ドライバーの人は気付いているはずと、決めつけず、車の停止を確認してから渡るなど、自らの命は自分で守る姿勢も大切だと思います。秋の交通安全運動は、9月21日(月)~30日(水)の10日間で、運動期間最終日の9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」となっているそうです。通学時の交通事故は常にゼロであって欲しいです。

学校説明会を実施して

9月11日(金)には、安達郡内や郡山市内の中学校の先生方にご参加頂き、本校の学校説明会を実施しました。本校生徒の学習の様子を授業参観して頂いたり、本校の概要や令和3年度の入試に関しての説明などを行いました。昨年度から実施し始まった特色選抜のことや本校で重視している面接のことなど、多くのご意見やご質問も出されました。ご意見等も参考にさせて頂き、校内での検討を進めていきたいと考えております。

2学期がスタートしました。

昨日24日に、2学期がスタートしました。始業式での話しの内容を掲載しますので、ご覧下さい。

 第2学期のスタートにあたり、お話しをさせて頂きます。
まずは、この第一体育館にこうして、全校生徒が集まって始業式が出来ること、ほっとしています。1学期は、始業式や終業式、他の行事でも、放送を使用してこのように集まる機会を設けることが出来ませんでしたが、距離を保つなどの配慮をしながら、出来る限り2学期はやれることはやるという姿勢でいきたいと考えています。
 この夏休みは、例年から比べると、かなり日数の少ないものとなってしまいました。そこで1学期の終業式に、「やるべき事をまずしっかりと確認し、落ち着いて計画的に取り組んで、それぞれをレベルアップしてくれるものと期待しております。」と、お話ししましたが、いかがだったでしょうか。

 1つ、皆さんに報告をします。8月6日に白沢中学校の校長先生から、お礼の電話を頂きました。それは、前日の5日、自転車に乗っていた白沢中学校の男子生徒が、本校の近くで熱中症のため転倒した際に、本宮高校の複数の生徒がすぐに駆け寄ってきてくれて、消防署に素早く連絡してくれたとのことでした。このことから、谷病院に救急搬送されましたが、比較的軽くて、すぐに回復されたとのことです。学校に、高校生なのに○○していた、○○ができない、といった苦情の電話が時々ありますが、さすが高校生というこういう電話はとても嬉しいものです。私の耳には入っていない、さすが高校生、本宮高校の生徒は違うね、といった行動が他にもたくさんあったんだろうなと、思っています。これからも、よろしくお願いします。ぜひ、授業はもちろんですが、文化祭や部活動など大いに活躍して頂きたいと思います。

 話は変わりますが、この夏休み中に向かえた終戦記念日、8月15日は、75年目の節目の年となりました。75年前に終わった第二次世界大戦、日本では日中戦争や太平洋戦争などと対戦している相手や場所や時期によって区別する言い方もありますが、昭和20年8月15日はこの大きな戦争が終わり、節目の日となりました。75年を経過したこの戦争の教訓は、戦争はやってはいけない、広島や長崎のような悲劇を生まないために原子爆弾を使ってはいけない。といったことは当然のことでしょうが、これだけなんでしょうか。戦争は、多くの人たちの命を奪いました。当時の日本国民の約4%もの人命を失いましたが、心のダメージということで考えると、全国民が何らかの心の傷を負いながら、戦後、復興に向けて懸命に取り組んで今日の日本の礎を気づかれたのだと思います。
 また、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故から、来年の3月で10年目を向かえようとしています。震災の時には、皆さんは小学校の低学年だったり、入学する前の幼稚園や保育所などに通っていた頃だったと思います。この10年間、10年前の震災から学んだ教訓はしっかりと生かせていますか。
 そして、昨年の10月の台風19号では、本県は全国最高の死者数37名となったり、ここ本宮市でも甚大な被害だったことは、記憶に新しいと思います。復旧も完全に終わっていない今年に入ってまもなく、新型コロナウイルスの猛威が全世界を襲って、今に至っています。
 新型コロナへの対応は、今までも言い続けていますが、私たち一人一人が、、距離をとることや手洗いや消毒など、常に緊張感を持ってしっかりとした行動をとることが大切なのは変わりありません。

 新型コロナというウイルスへの対応の中で、感染とは直接関係のないものの、多くの人が経済的、精神的にも大きなダメージを受けていることが、様々なメディアで報道されています。
 このような時だからこそ、皆さんには、高校生だからこその意識を持って、人の気持ちをくんで、優しく対応することが出来る人になって欲しいと思います。そのために、次の2つが大切だと思います。
 1つ目は、当たり前と言えば当たり前ですが、新型コロナウイルスの科学的な理解をすすめることです。目に見えないので、確かに怖いのですが、原発事故の後の放射線への理解と同じで、ウイルスの科学的な性質を理解することで、○○だからこう対処するという、根拠に基づいた適切な注意や、気を付けるポイントをしっかり絞っての対応が可能になります。
 情報は、この時代いろんなとこにあります。あふれるほどたくさんある情報から、自分自身に必要な情報を取捨選択することも学習だと思ってやってみてください。そして、同級生や家族と議論をしたり、情報を共有することも大切です。まさに生きる力、生き抜く力の実践です。

 そして2つ目は、相手の人の状況を想像できる力を身に付けることです。相手の状況を、こうかもしれない、ああかもしれないと想像できることとは、実はかなり難しいことだと思います。でも、多くの学びや経験を重ねることで、何故その人が、そういう行動をとっているのか、ある程度推測することが可能になります。授業でも、部活動でも、自分の頭でしっかりと思考すること、考えることが直接関係してくるんだろうと思います。日常生活においても、家では家族、学校では同級生や同じ部活などの先輩や後輩との関わりの中でも、何故そういうことを言うんだろう、なんでそんなことをするんだろうと考えながら接することで、自分自身の思考力に幅や深みがでるものと思われます。相手の立場を尊重して、いろいろなものの見方や考え方があることを理解し、相手の状況を想像できる力をしっかりと身に付けることができれば、結果として、相手にやさしく接することが出来るのだと思います。「ココで創ろう 君のミライ」の本校のキャッチコピーがありますが、今話をした、科学的に理解することと、相手の状況を想像できる力を身に付けることは、未来に向けての、準備段階なのだと考えられます。
 先ほど話をした、戦争や東日本大震災、などでも、人の言葉に傷ついた話はたくさん報告されています。なによりも怖いのは、傷つきたくない、周囲の目があるからと、同調圧力による不必要な同調行動をとり、またそれが大きなストレスや不安、場合によっては実害につながることです。こんな話もありました。マスクをしなければいけないと、意識するが為に、結果として熱中症で救急搬送された事例も報告されています。あるJRの駅で、体調の変化にも気がつきながら、マスクを外すと誰かから何か言われそうだなと思って、マスクをし続けていた30代の女性の方が、意識を失って倒れてしまったそうです。幸いすぐに回復されたので良かったのですが、マスクは手段です。大切なのは、感染拡大防止なので、距離をしっかりと確保しておけば、マスクは外しても問題ないはずですが、同調圧力を意識しすぎるとそれもまた弊害となることも頭に置いておいてください。

最後になりますが、2学期は長丁場です、健康に気を付けて、頑張りましょう。3年生は、進学、就職、それぞれの自分の進むべき道に向けて、限られた時間を有効に使って欲しいと思います。
1、2年生は、それぞれ2学期の目標を掲げて、自分なりの確実な成長を感じることの出来る2学期にしてください。

吹奏楽部の演奏の収録

本日(6日)の午後、エフエム モットコムの3名の方々が来校され、吹奏楽部の演奏を収録しました。収録は、視聴覚室で行い、編集された動画は、今週の土曜日の夜(19時過ぎ~)の本宮駅前のスクリーンやYouTubeのライブ配信で見ることが出来るそうです。その後は、今月中であればYouTubeで再生して視聴することもできるそうです。
是非、ご覧下さい。
吹奏楽部の収録風景

収録風景2

生物実験を参観して

 本日の4校時、1年生の生物基礎(酵素のはたらき)の実験を参観しました。肝臓などに多く含まれる酵素、カタラーゼのはたらきを、確認するための実験です。ブタの肝臓片を用いて、過酸化水素水を水と酸素に分解することを、試験管Aの過熱していない生の肝臓と3%の過酸化水素水のみの場合、酸素の発生により確かめることができました。過酸化水素水ではない水の場合のB、肝臓片に熱を加えるために煮たC、強い酸性とするために塩酸を加えたD、強いアルカリ性にするために水酸化ナトリウムを加えたEは、どれも反応が(ほとんど)ありませんでした。後半は、カタラーゼと同様のはたらきをする二酸化マンガンも、過酸化水素水を分解することを確かめました。

 実験は、教科書や他の書籍に書いてあっても、納得できる最良の手段だと思います。時間や器具等の都合により、教科書に記載されていることをすべて実験することは叶いませんが、実験や観察を授業で扱った場合、何故そのような結果になったのかしっかりと理解しておくことが大切だと思います。余談ですが、最近は自宅等でマッチを使う機会があまりなく、本日の生徒の実験を見ていて、あらためて普段マッチ使ってないんだなと、いろいろと考えさせられました。皆さんは、マッチを上手に擦れますか?

カタラーゼ実験1

カタラーゼ実験2

期末考査終了

先週の金曜日、7月3日に、期末考査が終了しました。1年生にとっては、中間考査が中止となりましたので、高校入学後の初の定期考査となりました。廊下にカバン等が並べられている光景は、中学校の定期テストと大きな違いを感じました。昨日と本日は追考査が会議室を会場に実施されました。校長室は会議室の隣であり、余計な音を立てては、集中力が欠けてしまい、迷惑をかけるのではと、私自身も少し緊張していました。先ほど5校時の時間に校舎内を歩いていたところ、答案が戻され、問題の解説をしている先生の声が聞こえてきました。考査は終了しましたが、しっかりと、説明を聞いて理解し、次につなげてほしいものだと思います。それが終わって、本当の意味での期末考査終了です。

化学実験を参観して

本日の、1校時に化学室で行われた、2学年の化学実験「成分元素の検出・炎色反応」を参観しました。
実験の最後には、とても綺麗な色の炎色反応が見られ、成分元素の同定をすることができました。
画像に撮りましたので、掲載させていただきます。
Li,K,Sr,Ba,Cuの5種類ですが、どれがどの元素か、皆さんはお分かりになりますか。

化学_炎色反応

地震による避難訓練を終えて

昨日は、地震を想定した避難訓練を実施しました。地震発生直後の教室で机の下に退避し、その後、校庭の避難場所までの避難経路の確認を兼ねて、実際に避難をしました。話をしながら避難する姿も少し見受けられましたので、いざというときに役立つ訓練とするためにも、是非、リアリティーを自分自身が想定して、緊張感をもって取り組んでほしいと思います。校庭に避難した全校生徒に、次のような内容の話をしましたので、掲載します。

『避難訓練の機会に、防災ということについて、少しだけお話しをしたいと思います。皆さんにとって、一番大切なものは何でしょうか?
携帯電話、お金の入った財布、・・いろいろと想像する人がいるでしょうが、皆さんだけでは無く、すべての人にとって一番大切なのは、命です。この命を様々な、災害から守るのが防災という事になります。
災害は、いろいろとありますが、皆さんにとっては9年前の東日本大震災の地震や津波のことを想像する人もいるでしょうし、昨年10月の、令和元年東日本台風、台風19号といった方がわかりやすいでしょうか、それを思い出した人もいると思います。規模の大きな自然災害が被害を受ける人の数、被害をうけた建物の数も甚大であり、確かに印象には残りますが、災害はそれだけではありません。火災などもあります。ちなみに、昨年度、令和元年度に火災で命を落として人は、全国で1500人ほどになります。その大半が、住宅火災によります。つまり、自宅にいて命を落としているのです。
そこで、考えて欲しいのは、火災だけではないのですが、地震でも、火災でも、水害でも、学校のように、指示を出してくれる先生と一緒にいるときに災害に遭遇することよりも、自宅で、通学の途中で、バイト先で、それも自分一人でいるときにということがあり得ると言うことです。つまり、自分で、しっかりと考えて、判断し、行動しなければならいということだと思います。皆さんの大切な命を守るのは、自分自身だと言うことを忘れないでください。

そこで、本日のことを最後に振り返りたいと思います。地震による被害、被災を防ぐために、教室から校庭に避難してもらいました。校舎内にいるよりも、校庭の方が被害に遭うリスクを回避しやすいと言うことから、机の下にもぐって、揺れをしのいで、ゆれのおさまるタイミングで、落下物やロッカー等の転倒などの可能性の低い校庭に避難してもらいました。学校だとこういう感じで良いのでしょうが、皆さんの自宅で、一人でいるときに、大きな地震が来たら、ということを想像してください。どういう行動をとりますが、最近のマンションやアパートなどで、免震の建物だと、落下物の危険を考えれば、その場にいることが最もリスクが低いかもしれません。また、今日は地震だけの想定でしたが、海沿いや、大きなダムなどの下流近くの場所であれば、津波やダムの決壊などのことも想定した避難が必要です。地震が引き金となって、火災が起こることもあります。どのようなリスクに対して、どう回避するのがよいのか、これからは、しっかりと自分の頭で、想像力を働かせながらこういった訓練に臨んで欲しいと思います。』

新規高等学校卒業予定者の就職機会確保の陳情

本日は、タイトルの件について福島市のコラッセに、高等学校長協会就職指導対策委員として、他の委員の校長先生、会長や県北支部長の校長先生、県高等学校PTA連合会の黒森会長さんと行ってきました。福島商工会議所連合会、福島県商工会連合会、福島県中小企業団体中央会のそれぞれにお邪魔して陳情書をお渡しさせていただきました。本校の3年生にも多くの就職希望者がいますが、それぞれの夢の実現に寄与できればと願っています。

登校時間の通常化、他

昨日の6月9日(火)より、登校時間が通常の午前8時35分と戻りました。朝の読書活動もスタートするなど、学校の普段の活動にようやく入った感じがしています。部活動は8日(月)から再開されましたので、朝から放課後までの学校教育活動がフルで動いていることになっています。授業の様子を参観して私自身感じていたり、先生方の話などからも聞かれますが、長い自宅での生活から脱却でき無い様子が少し見られるようです。体力が落ちていたり、学校生活のリズムに乗りきれていなかったり、体調がいまひとつの生徒もいるようです。早く、学校生活のリズムを取り戻して、進路実現に向けて、各自の取り組むべき事に集中してもらいたいと思います。本日と明日は、交通安全街頭指導を行っています。暑い日も続くようですが、登下校の交通安全にも留意し、被害、加害ともゼロでありたいと願っています。

授業の再開にあたって

本日、6月1日より、6校時の授業が再開となりました。まだ、時間差通学の短縮授業であったり、部活動が中止のままであるなど、完全な状態での学校生活を行うにはもう少し時間がかかりますが、お昼のパン販売が再開したり、日常を感じさせられる場面も多く見られました。本日の朝のSHR時に、全校生徒に向けて以下の内容の話を放送で行いましたので、その内容を下に掲載しておきます。

『全校生徒の皆さん、おはようございます。先々週の登校日から、出席番号の奇数番号と偶数番号に分かれて、分散登校などは始まっていましたが、いよいよ本日より、全校生徒がそろって、授業などの再開となります。まずは、臨時休業の期間中、無事に過ごすことができ、皆さん全員での教育活動を再開することができるのは、何よりだと思います。

福島県内の新型コロナウイルスへの陽性が判明した方は、5月8日に発表された81例目の方を最後にして、その後は本日まで出ていません。ただ、九州の北九州市のように、しばらく感染者の方の数0が続いていても、急に市内あちらこちらから感染者が報告され、小学校ではクラスターも発生しているようで、とても心配されるところです。皆さんも、一定の緊張感を持って予防行動をとり、登下校や学校生活送るなどをして欲しいと思います。予防行動については、先生方の指導内容をしっかりと理解した上で、自分自身のとるべき行動を、自ら考えて、自ら判断することが求められます。そのためにも、なぜそういう対応をするのか、その意味をしっかりと考えて、先生方の話を聞いて欲しいと思います。

話は変わりますが、6月、7月と、年度当初の予定から、いろいろと計画を変更することになります。中間考査の中止や、期末考査の期日の変更、1学期の終業式が7月31日になるといったことがあります。それ以外にも、いろいろとありますが、今後検討していくこともありますので、先生方からの連絡等をしっかりと聞いて、対応して欲しいと思います。

最後になりますが、今後も、いつまた臨時休校などにならないとも限りません。そう考えると、1時間、1時間の授業や、毎日の諸活動など、それぞれがとても貴重なものとなります。
いままで以上に、授業、部活動、生徒会活動など、感染防止に努めながらも、1つ1つに集中して、しっかりと取り組んでください。不自由で、大変な思いをすることもあるかもしれませんが、皆さんの今後の将来に役立つ、貴重な経験と学びになることもあると信じています。6月、7月の夏休み前の2ヶ月間、まずは頑張りましょう。』

6校時の総合実践室(南)の様子

本日より分散登校による授業再開

本日5月25日(月)より29日(金)までの一週間、分散登校により授業が再開されました。本格的には、来週の6月1日からとなりますが、午前と午後に分かれて、出席番号の偶数と奇数で半数ずつの授業が行われました。初日の本日から、体育で校庭のトラックを走る姿が見られましたが、いきなりなのでバテ気味の生徒さんもいたようです。生活のリズムを早めに回復させて、来週の6時間の授業に備えて欲しいと思います。

また、先週の20日(水)~22日(金)の3日間で、学年毎の登校日となっていました。登校した際には、生徒一人一人が、Google(G Suite)のClassroom用のアカウントの設定を行いました。

GoogleのClassroom用のアカウント設定の様子

画像は、22日(金)のアカウント設定の様子(1学年)です。
Classroomは、授業をはじめとした様々な場面での活用が可能です。
日常的な様々な活用と、臨時休業等の時に利用できることが期待できます。

明日から臨時休業

明日から、5月6日(水)までの間、臨時休業となります。
本日、登校できなかった生徒の皆さんも相当数いましたので、放送による
全校集会での話しを聞くことが出来なかった人もいました。
そこで、TOPページの方に、話の内容を掲載させて頂きました。
ご確認ください。

先行きが見えにくい状況にありますが、心と身体が健康でさえあれば、
この先、様々なことを学び経験できる機会は必ずあります。
生徒の皆さん全員が、この新型コロナウイルスに関する自粛等の
期間が終わり、感染のリスクが下がった時、
明るく、学校に戻ってこれるよう、
この休業期間を前向きに乗り切ってもらうことを強く願っています。

対面式にて

4月9日、対面式が実施されました。
本来、対面式は、本年度最初の新入生と在校生が一堂に会する場であり、
本校生徒が、一体感を持ってもらうためにも、重要な行事であると思います。
残念ですが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対応で、
放送による対面式となりました。
放送による対面式、放送中の様子

 

 

 

 




[画像は、職員室から放送している様子です。]

対面式の後、1年生は、第一体育館に移動して、
各部活動ごとの紹介や説明を受けていました。
いろいろと準備してくれた生徒会や各部の皆さん、
新入生のためにありがとうございました。

※式の中で、私の方から、
令和4年度末までの活動となる部活動についての説明をしました。
今後、学級減となった際の、生徒数や教職員数の減少で
現状の部活動を維持することが難しくなることから
令和元年度、校内で検討していたことです。
学級減も、人口減少の影響であり、
人が減ることで本校の部活動の減少にも
関連するなど、寂しさや淋しさを感じます。
ただ、活動する生徒一人一人は、
精一杯、授業とは違った自分を出して
元気に活躍してもらいたいです。

入学式を終えて

4月8日(水)14:00より、本校第一体育館において、入学式を予定どおりに

実施することができました。

新入生の皆さん、保護者の皆様、あらためまして本校へのご入学、おめでとうございます。

そして、ご臨席頂いた来賓の皆様、お忙しい中、新入生144名の新たなスタートに

立ち会って頂きまして、ありがとうございました。

代表してご祝辞を頂きました 本宮市長 高松義行 様には、とても気持ちの入った

心温まるお言葉を頂戴し、感激しております。また、新型コロナウイルス対策の関係で

式の中ではお言葉を頂くことができませんでした、PTA会長 大槻栄二 様、

体育文化後援会長 三瓶亜記子 様、同窓会長 遠藤博 様からは、控え室等で

新入生への熱い祝意をお聞かせ頂きました。今後も、よろしくお願いいたします。

 

式辞の中で、新入生に向けて述べさせて頂いた部分を、掲載させて頂きます。

『さて、新入生の皆さん、皆さんはここ、本宮高校で、何を何のために学ぶのでしょうか。その答えは、皆さん一人一人、異なるのだと思います。3月に実施した本校の入学者選抜の時の面接や、出願の際に提出した志願理由書などに、どんな志や思いを持ち、答えたでしょうか。今、あらためて思い起こして下さい。その中に何を何のために学ぶべきか、何を学びたいと思ったのかの答えがあると思います。しっかりと、自分の胸に持ち続けて欲しいと思います。
 皆さんに、共通することもあると、私は思います。それは、本校の学校教育目標にある、「自らの人生を切り拓く力」と、「よりよい社会を創る力」、この二つを身につける為の学びなのだと思います。本校の三年間で、そうした力をしっかりと身に付けてほしいと、強く願います。
 そのためには、日々の授業、学校行事、生徒会行事、部活動、地域での活動等に、しっかりと取り組んでください。また、多くの仲間とともに、力を合わせ、難しい判断をしたり、課題を解決したりする経験を積み重ねてください。本校卒業後に大人として生きる皆さんを支え、幸せな人生を築く力につながる、と私は考えます。
 本校の校訓は、真摯(しんし)、結束(けっそく)、身命(しんめい)であり、これらを合わせて「真結身の教え」と呼んでいます。この「真結身の教え」もまた、ひとつひとつのことに正面から向き合い、互いを認め、支え合い、力を合わせることの必要性を、伝えています。
 また、昨年度から使用している生徒の目線で本校の教育目標を表しているロゴ、「ココで創ろう君のミライ」ですが、ココとミライがカタカナで表記されています。ミライは、過去と未来の「未来」と、美しい蕾(つぼみ)の二つの意味が込められています。咲き始めようとする美しい蕾である皆さん新入生が、未来の、進歩した社会で、幸せな人生を送っている自分を思い描き、夢を持ち、その実現を目指して、本校での三年間を過ごし、将来、しっかりと立派な花を咲かせて欲しいと思います。』

 

着任のごあいさつ

4月1日に、着任しました校長の阿部洋己(あべひろき)です。

福島県教育庁義務教育課より異動してまいりました。

前任の黒川佳子校長先生の進めてこられた学校経営の方針を引き継ぎ、

生徒一人一人の良さを生かし、各自の夢と希望の実現に向けた

支援ができるよう取り組んでいきたいと考えておりますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

ごあいさつ

本日、校門から昇降口に向かう坂道の

桜が開き始めました。

本格的な春の訪れです。

そして、私黒川も本宮高校を離れることとなりました。

30年以上の教員生活で最も濃厚で、

あっという間の2年間でした。

心優しく、礼儀正しく、

何にでも一生懸命取り組む生徒の皆さんと関わることができたこと、

生涯わすれません。

 

保護者の皆様、学校を支えてくださり

本当にありがとうございました。

 

本宮高校の皆さん、

皆さんひとりひとりにはその人にしかない良さがあります。

その良さをいろいろなところで発揮してください。

そして、これからの自分の未来をしっかりと歩んでください。

 

今年の春は新型コロナウイルスにより

いつもとは異なる春です。

しかし、皆さんとともに力を合わせこの困難を乗り越えたとき、

私たち人類は一歩進んだ未来を見ることができるのだと思います。

ともに、この困難を解決していきましょう。

 

2年間本当にありがとうございました。

皆さんがの活躍と幸福な未来を祈ります。

では、またお会いする時まで。

本宮高校史上初! 終業式生中継

エフエムモットコムさんのご協力により、

ラジオによる終業式の生中継を行いました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校中ですが、

今年度に区切りをつけ次年度への準備をしてもらうために、

今できる形での終業式となりました。

内容は「校長の話」「厚生部からの話」でした。

 

校長からは、今年度の振り返りと

今、世界が立ち向かっている新型コロナウイルスから

私たちの社会を守るために

高校生として持ってほしい心構えについて話をしました。

 

厚生部からは、体調管理と生活の在り方について話をしました。

 

エフエムモットコムさんに

機材を学校持ち込んでいただいての生中継で、

手に汗をかきながら、かみかみの中継でした!!

ラジオ生中継は校長にとっても人生初の貴重な体験でした。

聴いてくださった皆さん、

エフエムモットコムのスタッフの皆様

ありがとうございました!

 

新型コロナウイルスが

今後私たちにどのような影響を与えるのかについて

先が見えないというつらさがあります。

しかし、影のそばには必ず光があります。

みんなで心を一つにして、

その時が少しでも早くくるよう、

ひとりひとりができることをしていきましょう。

卒業おめでとう

3月1日(日)、令和元年度卒業証書授与式が行われました。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、

在校生は送辞を読む1名のみの出席となり、

また、「君が代」をピアノ演奏のみにしたり、

祝辞の一部を割愛したりするなど、異例の卒業式となりました。

 

しかし、いただいたご祝辞も在校生による送辞も、

卒業生ひとりひとりの心に届く内容でした。

また、卒業生による答辞もこれまでお世話になった方々への感謝と

在校生に対する暖かい言葉に溢れていました。

在校生が送辞を聴く機会を速やかに設ける予定です。

 

卒業式の後は最後のホームルームを行いました。

例年は教室で行うホームルームですが、

今回は感染防止のため、体育館など広い場所で行うこととしました。

卒業証書を受け取った後、

ステージ上で記念撮影をするなど、

高校生活が終わってしまうのが名残惜しい様子でした。

今回の新型コロナウイルスの対応のように、

これからも社会全体で解決すべき問題がでてくると思いますが、

卒業生の皆さんは社会の一員として力を合わせて立ち向かって、

よりよい社会を創ってほしいと思います。

 

そして、何よりも

卒業生の皆さんの人生が幸せで満ち溢れたものとなりますように。

郵便局でアルバイトをしました

年末に野球部やサッカー部の部員と有志が

郡山東郵便局で仕分け作業のアルバイトをしました。

郡山東郵便局は機械で大量の郵便物を仕分けするために建設された

窓口のない、そしてとてつもなく大きな郵便局です。

 

そうはいってもすべてが機械で完了できるわけではないようで、

アルバイトでは、手作業で年賀状を仕分けしたり、

機械が読み取れなかった郵便番号を入力したりしたそうです。

社会や仕事について学ぶことが多かったのではないでしょうか。

 

2月13日(木)郡山東郵便局の局長さんをはじめ3名の方が来校され、

局長さんから、野球部、サッカー部員にねぎらいのお言葉と記念品をくださいました。

ありがとうございました。

 なお、本校生徒のこのアルバイトの様子については、

12月28日(土)の福島民報新聞にも掲載されました。

3年間郵便局でのアルバイトを続けた野球部の3年生の

「投函(とうかん)者の思いをしっかり届けたい」という言葉が

印象的な記事でした。

 

郵便で紙やはがきを出すという機会は以前に比べて激減しています。

しかし、3年生での進路活動では必要ですよ!

 

最後にアルバイトをした生徒からの皆さんへのメッセージです。

「郵便番号の数字を崩して書くと機械が郵便番号を読みとれません。

正確に書いてください。」

本宮高校百景その七~ヒカリとカゲ~

見慣れた風景も少し見る角度を変えてみると

全く新しい風景となります。

次の写真はどこの風景かわかりますか?

ちょっと引いて撮影した写真がこちらです。

いつもの満天星並木の坂道で、光と影が創り出す風景です。

光と影が創り出す風景にはこんなものも。

 

ところで「カゲ」と呼ぶ、似たような言葉に、「陰」があります。

「影」は光が遮られてできる「模様や形」のことを示し、

「陰」は光が当たらない「場所」を指すとのこと、

そういえば「日陰(ひかげ)」は、

日光が建物や樹木などに遮られた場所のことを呼んでいます。

 

そうすると夜は「陰」ということになるのでしょうか?

ライトアップ、イルミネーションという幻想的な風景は、

「光」と「陰」と「影」が創り出していることなります。

 

「影」や「陰」という言葉には暗いイメージがありますが、

もしこの世の中に「カゲ」がなかったら、

それはのっぺりとした単調な世界になってしまうでしょう。

月が美しいのも、光と「カゲ」のよるものですし、

オリンピック等のビッグイベントの開会式や閉会式は

たいてい夜に行われ、光と「カゲ」が織りなす美しいショーとなっています。

東京オリンピックの開会式も楽しみですね。

 

光だけでなく「カゲ」があるからこそ、

この世界には変化があり、彩があり、私たちの感性が動くのだと思います。

そしてそれは私たちの人生にも当てはまることでしょう。

 

どんなスターであれ常にスポットライト(光)を浴びているわけではなく、

人の目の降れない場所(陰)での毎日の積み重ねがある。

人生は常に明るく楽しいこと(光の時間)ばかりではなく、

苦しいことや悲しいことやくやしいこと(カゲの時間)があるからこそ、

人は成長し、また、何かを成し遂げたときの喜びは大きいのだ、

私はそう思います。

 

光があるからこそ「カゲ」は存在する、つまり表裏一体のもので、

今、自分が「カゲ」の中にいるとしても、

すぐそばに光のあたる場所があり、

永遠に「カゲ」の中にいるわけではないと

どこかで私たちは感じている、

だから、苦しいことや悲しいことを克服できるのではないでしょうか?

 

そういえば評判の演劇部の演目「バイバイ ブラックノート」も、

「影」が重要な役割を果たす高校生の成長物語でしたね。

「ヒカリ」と「カゲ」が織りなす珠玉の名作です。

頑張れ受験生 未来を創ろう!!

令和2年度の県立高等学校の前期選抜出願が締め切られました。

本校へ出願してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!

これから前期選抜試験当日まで、健康に留意し、

皆さんが持てるものを十分発揮できるよう準備をしてください。

 

今、高校入試を前にして、

大変で苦しいと感じているかもしれません。

しかし、今努力することは、

皆さんの未来をつくるうえで重要なステップです。

皆さんは今、まさに「未来を創って」いるところなのです。

 

今日は、本校でも

それぞれの希望の進路先について理解を深める

「進路ガイダンス」が1年生を対象に行われました。

やはり「未来を創って」いるところです。

 

 本宮高校は皆さんとともに、皆さんの輝く未来を創っていきます。

頑張れ受験生!!

クリーン作戦

2月10日(月)、

今年度最後のクリーン活動が生徒会主催で行われました。

学校から安達橋方面への通学路とリオンドール周辺のごみ拾いや

学校の外回りの落ち葉の清掃を行いました。

参加者は80名余りで、

1、2年生の約3割の生徒が参加したこととなります。

↓クリーン活動出発前の様子

 

本宮高校生の学校生活は、

学校内だけで留まるものではありません。

地域社会、地域の方々のご支援があって成り立っています。

感謝の気持ちを忘れず、

地域の方々に愛され応援される本宮高校を

力を合わせてつくっていきましょう。

 

小さな親切

郡山でお仕事をなさっているS様から学校にお手紙が届きました。

「生徒さんにとても親切にして頂きました。本当に感謝しております。」

と書かれた心のこもったお手紙でした。

 

中に生徒の名前が書かれていたので、

該当の生徒に話を聞いたところ、

「雨が降っていたので傘に入ってもらっただけです。

特別なことはしていないのに・・・」

とお手紙をいただいたことに驚いていました。

 

「すごいことをしたわけではないのに、すごく感謝され驚いた」

同じようなことを災害ボランティアに参加した生徒も言っていました。

 

「人の役に立つ」とはどのようなことなのでしょうか。

「人に喜んでもらえる」のはどのような時なのでしょうか。

それはもしかしたら小さなことで、

取り立てて大きな準備や努力をしなくてもできることかもしれない。

だから思っているより簡単にできることなのだ。

しかし、それをやるかやらないかは大きな違いなのだろう、

お手紙を読みながらそんなふうに考えました。

 

S様、お手紙ありがとうございました。

これからも本宮高校の生徒を見守ってください。

 

3年生のいない校舎にて

2月になり、3年生が自宅学習に入りました。

3年生がいないと校舎はひっそりとしています。

特に校長室横を移動する生徒が激減し、

生徒の声が聞こえず寂しい限りです。

 

3年生の教室と廊下は電気も消え、

人の気配がないばかりでなく、

なんだか空気も冷たく感じます。

 

担任が丁重に扱ってきた携帯ケースも

中身がなければ無味乾燥な箱でしかありません。

 そんな中、「第3学年訓」は、

主(あるじ)のいない教室を見守り続けています。

学校生活で得た成長した自分を誇りに思い

これからの成長し続けてほしい、

学年訓を眺めながら改めてそう思いました。

 

3年間を過ごした本宮高校の卒業まであとわずか。

就職や進学に向けての準備期間でもあり、

自立のために自分を成長させる大きな機会でもあります。

高校生活の最後の時間を

有意義に過ごしてほしいものです。

 

私も、3年生の更なる成長を祈りながら、

卒業式にむけて準備を整えたいと思います。

本宮高校百景その六~雪の朝に見たもの~

今朝は暖冬のこの冬には珍しく、

登校時間に雪が降っており積雪も見られました。

今日から3年生は学年末テストです。

卒業に向けての大事なテストに

最後までしっかりと取り組んでほしいと思います。

 

雪の中、朝早くから雪を片付けてくれた生徒がいました。

「朝早く来て暇だったので・・・」とのこと。

みんなのためになることを、

「何でもないこと」のようにすること、

できそうでなかなかできないことです。

 

そして、こんな日も昇降口の外では、

生徒会役員による「あいさつ運動」は行われています。

「あいさつ運動」は生徒会役員による自発的な活動です。

先輩から引き継がれたこの活動は本校の伝統となった、と言えるでしょう。

あいさつはどのような場面でも人間関係の基本です。

生徒同士でその力を身に付けることができることには大きな意義があります。

これからもよろしくお願いします。

 

 

おなじみ「満天星(どうだん)つつじ並木」もうっすらと雪をかぶっています。

しかし、近づいてよく見てみると・・・

雪の下では春にむけて芽が育っています。

その色はピンク。

満天星つつじは秋に美しく紅葉しますが、

その準備はすでに始まっているということなのでしょうか。

 

春の可憐な花や秋の紅葉という

満天星つつじが輝いて見える時のために、

冬である今は必要な力を蓄えつつ成長している時なのかもしれません。

自分の人生を輝くものとするために、

学び、成長を続ける高校生の姿と重なりました。

投書のすすめ

廊下を歩くと、

小さな新聞記事が切り抜かれたものが貼られています。

 

3年1、2組の生徒が国語の授業で書いた意見が

投書として新聞に掲載されたものです。

これまで19人の意見が新聞各紙に掲載されています。

 

タイトルの一部を紹介すると

「小さな幸せで日々を豊かに」

「数学は『過程』が将来役立つ」

「漫画を読書の範囲に入れて」

「いじめの撲滅には事後のケア必要」等々、

生き方、勉強の仕方、社会の課題への対応など、

様々なジャンルにわたっています。

いずれも高校生という立場からの

大人の感覚とは異なる若々しさがあふれる意見です。

 

「投書」とは自分の意見を公にすることですので、

それなりの勇気が必要です。

また、自分の考えが他の人に伝わるようにまとめることも大切でしょう。

 

「掲載されたものに何か共通点はありますか?」

と国語の担当者に聞いたところ、

「テーマに対して『自分はこうしたい』と

前向きに向き合っているものが多いようです」とのことでした。

 

私たちはだれもが自由に意見を持つことができます。

現時点で19人の意見が新聞に掲載されたこと、

それはそれぞれの意見が社会に訴えるものがあったということです。

生徒の皆さんは、掲示されている切り抜きを

ぜひじっくりと読んでみてください。

そして、ぜひ投書に挑戦してみてください。

 

社会の課題に目を向け、解決策を考え、行動する、

これからの社会に必要な能力の一端を

投書という形で見せてもらえた、そう感じています。

 

さて、現時点で

最後に本校生徒の投書が掲載されたのは1月23日です。

これからも掲載されるかもしれません。

ご期待ください。

 

ボランティア元年

わが国で「ボランティア元年」と呼ばれる年があります。

25年前の1995年、阪神・淡路大震災が起きた年です。

1995年(平成7年)1月17日、

神戸市など兵庫県南部に震度7の地震が発生、

多くの犠牲者と被害がでました。

 

それまで日本の高速道路は地震では壊れない、

と繰り返し説明され信じてきましたが、

テレビをとおして見た高速道路が横倒しになっている現実に

言葉を失ったことを覚えています。

 

当時、私の弟は被害が大きかった神戸市長田区に住んでいました。

そのころ携帯電話が普及していなかったため地震後しばらく連絡がとることができず、

(本人ではなく会社の同僚からの連絡で)無事を確認するまでに相当な時間を要しました。

とても心配をしたことは鮮明な記憶として残っています。

 

さて、この阪神・淡路大震災では、

災害からの復旧に全国からかけつけた多くの一般の人たちが

ボランティアとして尽力しました。

これをきっかけに日本においてボランティア活動が定着することとなり、

「ボランティア元年」と呼ばれています。

 そして、その後、災害の現場はもちろん、

様々な場面でボランティアは社会づくりに貢献してきました。

 

さて、昨年の台風19号による被害への災害ボランティア活動には

多くの生徒が参加しました。

はじめてボランティアに参加した生徒や

ボランティアがなぜ必要か分かった生徒もいることでしょう。

つまり、多くの生徒にとって令和元年は

自分自身にとっての「ボランティア元年」だったのではないでしょうか。

 

ボランティアとは、自分のできることをとおして

自発的、主体的に社会の課題を解決したり

助けを必要とする方々の力になることです。

無理をしたり自分を犠牲にしたりして行うことではありません。

 

また、災害復旧だけではなく、

オリンピックをはじめとする様々なスポーツや文化イベント、

子育て、高齢の方々などに対する福祉の現場、

国際交流への貢献などありとあらゆる分野で活動の機会があります。

力仕事もあれば、そうでない活動もあります。

 

自分の良さを生かして社会の役に立つことができそうだ、

そう感じる機会があったら、

ぜひボランティアに挑戦してほしいものです。

そしてその機会は実は身近にたくさんあるのです。

 

令和2年は「ボランティア2年」、

本宮高校発のボランティア精神は

令和の時代とともに育っていくのだと思います。

 

本宮高校生にきいてみた②~高校生活が残りわずかな二人~

三年生は高校生活も残りわずか、

そんな3年生にとって本宮高校とはどんなところだったのでしょう。

校長室の掃除にきている3年生ふたりに話をきいてみました。

 

わたなべさん(男)

-高校生活はどうでしたか?

本宮高校にきてよかったです。

ここでしか会えない友達に会えましたし、

運動部の活動で心身ともに成長しました。

 

-勉強の面は?

「勉強もできるようになったと思います。多分ですが・・・

数学が得意です。

自然豊かな環境で心安らかに勉強できました。

学校にはうさぎ、たぬき、りすがいます」

 

-わたなべさんは就職に向けて車を購入することにしたとのこと

新しい世界への第一歩を踏み出しました。

なお、私はまだかわいい動物たちに遭遇していません。

見てみたいです。

 

わたなべさん(女)

-高校生活はどうでしたか?

「本宮高校にきてよかったです。

運動部の活動をとおして

まわりを見ることができるようになりました。

また、勉強が好きになりました。

特に数学がわかるようになりました。

先生がすごくよくて、わからないことをそのままにせず、

頑張ろうと思うようになりました。

自分が成長したと思います」

 

-中学生へのメッセージをお願いします。

「やるときはしっかりやることが大切です。

本宮高校は、先生に導かれるからこそ、頑張ろう、やろうと思える高校です」

 

-本宮高校で苦手な教科を克服できたとのこと、

成長の大きかった3年間だったことがとても伝わりました。

 

3年生が登校するのはあとわずか。

高校生活の最後を有意義に過ごして、

有終の美を飾ってほしいです。

歌会始、皇后さまのお歌

災ひより 立ち上がらむと する人に

若きらの力 希望もたらす

 

本日、皇居・宮殿で行われた

歌会始で披露された皇后さまの歌です。

災害の被災地で、

高校生などの若者がボランティアとして復旧作業を行い、

人々に希望や勇気を与えたことを讃えてくださいました。

 

本宮でも、

「高校生から元気をもらいました」

台風19号により被災された何人もの方から

そんなことばをいただきました。

「あなたたちは希望なんだよ」

そんなことばをかけてくださった方もいたと聞いています。

 

高校生である自分たちが困った人たちの役に立つことができ、

希望を与えられる存在であることに気づいたこと等、

皇后さまは本校生徒の経験をそのまま歌にしてくださいました。

そしてまた、全国の多くの若者たちもこのお歌に心を動かされているでしょう。

 国民、とりわけ若者の心に寄り添ってくださっていることに、

心より感謝を申し上げます。

 

昨年12月26日に天皇皇后両陛下が本宮市においでになった際、

ボランティア代表として両陛下からねぎらいのお言葉をいただいた

3年生の山田優依さんが改めて取材を受けました。

本日18時台の福島中央テレビ、福島テレビで報道されるそうです。

本宮高校百景その五~雪のヒマラヤスギ~

今朝は雪でした。

雪がふると風景は一変します。

 

昇降口近く、三階建ての校舎より高く伸びている木は

ヒマラヤスギです。

雪に覆われたヒマラヤスギは

おとぎ話に出てくるような雰囲気ですね。

 ヒマラヤスギの学名(世界共通の名称)はCedrus deodara、

deodaraはディーアダーと発音し、

サンスクリット語(インドなどで用いられた古代語)で

「聖なる木」という意味を持つそうです。

また、インドの伝統的医学では病気を治す力がある

とされているとのこと、

なんだが神秘的な木です。

 

ヒマラヤスギは実は「マツ」の仲間で、

その証拠に樹齢30年以上の木には

大きな松ぼっくりができます。

地面にはその一部がとれたものが落ちていることが多く、

「シダーローズ」とよばれ

バラの花のような形をしています。

 昇降口付近に何本かある

ヒマラヤスギの下を探しましたが、

シダーローズはそれほどたくさん落ちているわけではなく、

また、湿っていると笠が閉じているので、

雪が降る今日はバラのようにはみえません。

生徒のみなさんも探してみてください。

↓湿って笠が閉じているシダーローズ

 いつも見ている景色も

少し深掘りしてみると違う景色となり、

新鮮で心に響くものとなります。

 多様なものの見方ができることは

人生を豊かにしてくれるのかもしれません。

 

そんな雪の降る朝も

生徒会役員によるあいさつ運動は行われていました。

寒い中お疲れ様です。

 

参考

東邦大学 薬用植物園 https://www.lab2.toho-u.ac.jp/phar/yakusou/herb/himarayasugi.html

 英辞郎 on the web https://eow.alc.co.jp/search?q=deodar

あけましておめでとうございます

令和2年が始まりました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

令和元年は変化の激しい年でしたが、

令和2年はこの変化を

成果として形にしていく年だと思っております。

 

これまでの変化とは

右肩上がりに何かを増やしていく変化でしたが、

現在の変化は少子化や働き方改革推進という

これまでとは異なる環境の中での変化となります。

本宮高校がこれまで以上に

生徒の皆さんの成長に資する教育を充実させ、

皆さん自身の人生と社会の未来づくりに貢献できる学校と

発展できるよう全力を尽くしてまいります。

 

そして、変化への対応には生徒の皆さん、

保護者の皆様のご協力も不可欠です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、年末バドミントン部員の皆さんが

体育館周辺のマット下のお掃除をしてくれました。

通常は見えないところですがマットの下は結構汚れていました。

本宮高校のすばらしい学校生活環境は

生徒の皆さんの自主的な活動によって支えられていると

改めて感じました。

 

こんな生徒の皆さんのよさを伸ばせるよう

令和2年も様々なことに挑戦していきましょう。

そして、令和2年が世界のすべての人にとって

幸せな一年となりますように。

天皇皇后両陛下からおことばをいただきました

12月26日、天皇皇后両陛下が本宮においでになり、

台風19号による被災者へのお見舞いと

尽力した方々へのねぎらいのお言葉をくださいました。

 

災害ボランティアを代表し、

本校3年山田優依さんが両陛下よりお言葉をいただきました。

 

両陛下はボランティアでどのようなことをしたかをお尋ねになり、

泥や水にぬれた家具などを運んだことをお伝えすると、

「重かったでしょう」などと、

ボランティアをしたことをほめてくださったとのことです。

山田さんは愛子様と同じ年齢です。

愛子様に接するようお話してくださったのではないでしょうか。

 

両陛下からお言葉をいただいたことについて

山田さんは次のように話しています。

「短い時間の中で少しでも自分を知ろうとしてくださり、

その寄り添い方がものすごかったです。

ずっとお話をしていたいと感じました」

 

お声をかけられたおひとりおひとりに

膝をかがめて目線を合わせ、

丁寧に耳を傾け、お言葉をかけられているのが印象的でした。

また、できるだけたくさんの方にお声をかけ、

名残惜しそうにお帰りになる様子を見て、

両陛下が被災者へ心を寄せ、

できる限りのことをしたいと思ってくださっているのだと

改めて感じました。

 

↓終了後記者からの取材をうける山田さん

 

本宮市の災害ボランティアに参加した方は

本宮市災害ボランティアセンターをとおして活動した方だけで、

4,440人だそうです。(社会福祉法人本宮市社会福祉協議会発表)

その代表として本校の生徒にねぎらいのお言葉をくださいましたこと

深く感謝いたします。

また、本校の災害ボランティア活動に御協力をくださいました皆様に

深く感謝申し上げます。

 

生徒の皆さん、

この本宮市で学ぶ高校生として、

地域の課題を解決するために

何ができるかをともに考え、実行していきましょう。

2学期を終えて~本高 ONE TEAM~

激動と言っても過言ではない2学期が終わりました。

この2学期は皆さんのよさと成長が見えた学期だったと思います。

 

多様な行事への取組、

3年生の進路実現、

部活動での躍進、

災害ボランティアへの参加など、

ONE TEAMで力を合わせて行いました。

 

すこし話は変わります。

終業式終了後は恒例のクリーン活動を行いましたが、

学校周囲の松葉の落ち葉が

昨年より少ないことに気がつきましたか?

 

私は、ある日、

大量に落ちていた落ち葉の量が少なくなっているのに気づき、

だれが掃除をしたのだろう、

どこかの部活?

もしかして近隣の住民の方?

などと考えていたのですが、

実は野球部が事前に片付けてくれていたのです。

 

昨年とても時間がかかり全部やりきれなかったので

事前にやっておけばクリーン活動で全部終われるだろう、

と考えたのだそうです。

全体を考えて行動し、

その行動を受けてより完成度を高めていく、

2学期最後の活動でも

ONE TEAMぶりが発揮されました。

 

クリーン活動に参加してくれた皆さん

ありがとうございました。

↓ 松葉の片付けの様子

 

多彩な才能に圧倒されました~小文化祭~

小文化祭は本校生の多彩な能力に圧倒された一日でした。

 

12月18日(水)に行われた小文化祭では、

部活動、課題研究、芸術の授業、

そして有志によるパフォーマンスや展示発表がありました。

音楽、演劇、創作動画上映、ダンス、芸術作品など

いずれもものすごいクオリティでした!

ダンスパフォーマンス↓

書道パフォーマンス↓

 

生徒会役員による「新旧生徒会役員の引継ぎ」

を題材に創作したパフォーマンスは

前日の夜遅くまで内容を確認し完成度を高めていましたが、

とても楽しい内容で、

小文化祭自体の準備運営も行いながら、

よくここまで準備できたと感心しました。

 

一日があっという間に感じる学びの多い一日でした。

そして本校生の「よさ」と可能性を目の当たりにした

小文化祭でした。

 

運営してくれた皆さん、発表してくれた皆さん

本当にありがとうございました。

 

小文化祭のポスター(芸が細かい)↓